「ベルセルク」6巻の数々の激戦と成長譚~狩り場でのグリフィス暗殺事件もベヘリットのおかげで助かるという超強運!ユリウス卿を亡き者とし、地盤を固めるグリフィス~

前回までのあらすじ

キャスカの言葉を思い出しながら、猛練習に励むガッツの前にグリフィスが現れます。昨日の面会をふいにした件を詫び、なぜガッツを救ったのか問われたグリフィスが、理由なんか必要か?と答えます…

グリフィス暗殺未遂事件

グリフィスガッツが語らっていると、そこにが現れます!は労いの言葉と、鷹の団への期待を話します。そこに娘のシャルロットが顔を出します。奥手で恥ずかしがり屋のシャルロットですが、躓いたところをグリフィスに助けられます。ユリウス卿は無礼であるとグリフィスを殴りますが、グリフィスは笑みを浮かべています

面白くないユリウス卿の前にフォス大臣が現れ、今期の秋の狩りでの王の警護が鷹の団が担当になったと言い、ユリウスは激昂します。フォス大臣は狩り場に危険はつきもの、流れ矢に当たって命を落とすこともあると意味深です。ユリウスは喜んでいます

狩り場ではガッツが愚痴をこぼしています。ジュドーは戦場に出るよりよっぽど楽だと気楽です。シャルロットは初めての狩り場で、その残酷さに目を背けますが、グリフィスが草笛を吹くと機嫌が良くなります。いい雰囲気の中、突然後方から猪が現れ、シャルロットの馬が荒れ、走り出してしまいます

川に入り、グリフィスが馬を宥め、やっと止まります。シャルロットグリフィスに抱き着き、やっと落ち着いたと安堵していたところ、グリフィスの胸に矢が刺さります!鷹の団の連中がグリフィスを助けに駆け付けます

暗殺者は矢に猛毒のカラバル豆をたっぷり塗ってあると言います。かすり傷でもあの世行きだと悦に入っています。しかしグリフィスは生きているのです!なんとベヘリットが盾になっていたのです!ガッツ並み大抵の運ではないと感じます

グリフィスは犯人に目星をつけ、たかくついたなと呟きます。翌日グリフィスガッツを呼び出し、暗殺の依頼をします。先日の毒矢の件がユリウスの仕業だと掴んだグリフィスは、ガッツに暗殺して欲しいと言うのです。ガッツは承諾します

ユリウスは息子のアドニスをしごいています。ガッツガンビーノのことを思い出します。ガッツユリウスの部屋に忍び込み、ユリウスを一刀します!ユリウスガッツのことを知っていましたが、こと切れてしまいます。そこに誰かが現れ、曲者と喚くのでガッツは殺してしまいます。先程のアドニスだったのです

騒ぎとなり、ガッツは矢傷を負いながら、下水道から脱出します。酒場で鷹の団の連中が飲んでいると、ガッツが現れます。グリフィスの居場所を聞き、キャスカシャルロット主催の晩餐会に出ていると言います

グリフィスにとっての友とは…

ガッツはその会場に行き、会いに行こうとしますが、キャスカに止められ、グリフィスシャルロットの話に耳を傾けます。闘いに明け暮れる男達に呆れるシャルロットに、グリフィスは貴いものを勝ち取る諸刃の剣、夢という名の神の…殉教者としての一生をと説きます

生まれてしまったからしかたなくただ生きる…そんな生き方俺には耐えられないと言うグリフィスシャルロットは徐々に惹かれていきます。グリフィスの部下もグリフィスに惹かれてついてきたのでしょうと言うシャルロットに、グリフィスは私にとって友とは対等な者だと思っていますと話します

そこにユリウス伯爵、アドニス暗殺の報が入って来ます!グリフィスは笑みを浮かべます。ガッツはその場を去ります

鷹の団が先陣の戦に出向く前に、フォス大臣がグリフィスに先日の一件の探りを入れますが、グリフィスは眉一つ動かしません。フォス大臣が思案にふけっていると、遠目でグリフィスが不気味に見つめています!

キャスカがグリフィスを探していると、先にシャルロットグリフィスに声を掛けます。シャルロットは母の形見をグリフィスに渡します。グリフィスは必ず帰って返すと約束します。シャルロットの義母は窘めますが、シャルロットは機嫌を損ねて出て行ってしまいます

キャスカの過去

合戦が始まります。キャスカは体調が優れないようです。乱戦の中、青鯨超重装猛進撃滅騎士団団長アドンキャスカを目の敵にしています。キャスカは本調子でないため、力が入らず、崖っぷちに追い詰められますが、ガッツにすんでのところを救われます

アドン岩斬旋風…という技が出る前に切り崩したガッツ、しかしキャスカが崖から落ちそうになり、ガッツが手を掴むと、アドンの弓がガッツに当たり、二人は崖から落ちてしまいます!

甲冑つけたまま泳ぐのは二度とごめんだと、なんとか岸についた二人、キャスカに人工呼吸し、息を吹き返しますが、高熱を出しています。敵に場所を知られてしまうため火を焚くことも出来ず、ガッツは一度経験していることだからとひと肌で温めようとします。そこでキャスカが下腹部から血を流していることに気づいたガッツは、れが生理からくるものだと悟ります

翌朝目を覚ましたキャスカは、状況を察しガッツに八つ当たりします。ヒス女!と、女には戦仕事は向かないというガッツに、キャスカは拳を向けますが、力が入りません。キャスカはお前にだけは助けられなくなかったと涙ぐみます

キャスカになぜ鷹の団に入ったのか聞くと、キャスカグリフィスだと答えます。貧しい村にいたキャスカは貴族に買われ、その車内で襲われます!最初からそれが目的だったのです。そこにグリフィスが現れ、神々しく、天使のように見えたグリフィスが刀を差しだし、キャスカは初めて人を殺してしまいます。グリフィスは胸がはだけたキャスカに毛布を与えます

盗賊団のような体をなしていた鷹の団キャスカは一緒に連れて行ってと言います。ついて来るのも来ないも君の自由だというグリフィスに、もう戦い方は知っているだろう?と言われ、キャスカでも…剣も毛布も…あなたがくれたんです…と思案したところでこの巻は終わります

まとめ

ユリウス卿はグリフィスの存在が邪魔になり、暗殺を計画します。狩り場での流れ矢でとは考えたものですが、グリフィスベヘリットに当たるという幸運で命を取り留めます。この件から逆にユリウス卿を暗殺するグリフィス、実行犯に選んだのはガッツでした。それだけガッツを信用しているのでしょう

危うい場面もありましたが、ガッツはなんとかこのミッションを成し遂げます。結果鷹の団の立場はより強固なものとなり、グリフィスの作戦勝ちでした。そんな中、シャルロットと急接近するグリフィス、いい感じに関係が近くなっていきます

王族に近づくには一番手っ取り早い手です。狡猾なグリフィスが考えない訳がないのですが、そこまでガツガツしている風には今のところ見えません。友情論を聞かされ、ガッツは呆気に取られてしまいます

戦場ではキャスカが体調不良で調子が出ず、あわやというところをガッツが救います。キャスカは月のもののせいもあり、本調子ではなく、ガッツは女は大変だと感じます。弱い部分を見せてしまったキャスカは泣きますが、そこからなぜ鷹の団に入ったのかが明かされます

キャスカもまた、グリフィスに救われ、魅入られた者だったのです。グリフィスは神々しく、人を惹きつける何かがあります。そんなところに人が集まる所以があるようです。今まで犬猿の仲だったガッツキャスカですが、この件から二人の関係は変わってくるのでしょうか?是非コミックスでご覧ください!!

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