前回までのあらすじ
ファルネーゼはシールケに魔術を教えて貰えないかと問います!魔術は物心つく頃から修行を始めないとなかなか身に付かないと言われていますが、散々恐ろしい目に遭ったファルネーゼなら大丈夫だろうとシールケは言います
髑髏の騎士が崖上で月夜に佇んでいます…
満月の夜
海辺でシールケの心を解放したガッツ、シールケはフローラの死を悲しみ、ガッツの下で泣いたことで心が晴れます。そこに髑髏の騎士が現れます!狂戦士の甲冑はフローラが大事に扱っていたもの、どうやら髑髏の騎士が昔使っていたもののようで、今のガッツとシールケのような関係だったようです
グリフィスはフローラの魔術を恐れ、亡き者にしてしまったのです。近いうちに鷹と相まみえることになるだろうと言う髑髏の騎士、エルフヘルムの華吹雪く王の元へ行けばキャスカの心を取り戻すことが出来ると言うのです!
そのキャスカは長髪の裸の男の子を見つけ、妙にお互い懐いているのです。小屋に戻った一同、キャスカは男の子をまるで我が子の様に接しています
ガッツは烙印がうずき、死霊というより、使徒のような気配を感じます。ドアがけ破られ、ワニの怪物が現れます!ガッツはすかさず連式ボウガンで串刺しにします。シールケは使い魔の一種だと言います。ぞろぞろと湧き出るワニ達、シールケが満月だと魔術の力を最も発揮出来るため、この小屋でも四方の王の陣を張ることが出来る、時間を稼いで欲しいと言います
手負いのガッツも鈍った身体をほぐすのに丁度良いと向かっていきます。満月の力もありセルピコもイシドロも絶好調、ガッツも完全復活です。やがてシールケの魔法も発動し、小屋に陣が張られます。シールケは念話で群れを操る術者を倒して欲しいと言います
シールケが気を辿って海辺の岩陰に術者を発見し、セルピコが倒すとワニは我に返り去っていきます。すると海から巨大なゾウの鼻を持つ怪物が現れます!セルピコが目を狙いますが風圧で吹き飛ばされます。操る術者は海の上、遠すぎるのです
ガッツは猛然と向かって行き、激しく斬りつけます。優勢に見えたガッツは飛ばされてしまい、危機に瀕した一同を見ながら、ついに甲冑が頭を被り、変貌を遂げます
狂戦士の頼もしさと危うさ
人間離れした動きで圧倒するガッツ、しかし確実に自分にもダメージは来ています。シールケはガッツを呼び戻そうと試みます。巨躯の怪物を簡単に倒してしまったガッツ、ワニも一緒にどんどん倒していきます
狂戦士の恐ろしさを伝え聞くセルピコは恐怖を覚えます。あらかたやっつけたガッツは無意識に一同の元へ向かって来ます!しかしシールケが気からガッツを呼び戻し、何とか最悪の事態は免れます。災難からガッツの活躍で危機を乗り切り、ガッツもシールケによって正気を取り戻したため良しとしましたが、セルピコは一人恐怖を感じています
長髪の男の子がいなくなり、キャスカは少し寂しそうです。男の子は満月の元崖上から一同を見つめています
クシャーンのダイバ様と呼ばれる男が妖獣兵により湾岸一帯を制圧しています。術者の一組からの念が途絶えたことを懸念しています
トンビとフクロウのたとえ話
様々な軍隊の一団を見かけ、セルピコは紋章官らしくそれぞれの軍隊の状勢を分析します。鎮守府・ヴリタニスに入った一同、シールケは人酔いしてしまいます。傭兵団の勧誘を見ながらガッツが昔のことを思いだします。するとセルピコが先程言い忘れていたとグリフィスの鷹の団のことを話します
ガッツが元鷹の団ということは一同知らないのです。必要がないと感じたのかガッツはこのことを黙っています。魔女の格好で目立ってしまうシールケ、気を操り大事にはなりませんが、イシドロに格好のことを指摘され、喧嘩してしまいます
シールケはイバレラと共に別れて先を進みます。そこにはクシャーンの奴隷の縛り首が無数にあります。シールケは彼らを降ろして荼毘に付すように命令します。やがてシールケは港に着き、巨大な船に圧倒されます
シールケを探すイシドロとパックは、若い騎士に話しかけられ、魔女を探していると言われ、焦ります
シールケは鳥たちと過ごしていると、ソーニャが現れ、話しかけて来ます。動物と会話が出来、妖精を連れ、クシャーンの奴隷の魂を解放したことから、魔女でしょう?と問われます。トンビとフクロウのたとえ話から、友達になれそうな気がする二人、談笑していると、海賊が子ども達を追い回しています
シールケがもうこれ以上見苦しいものを私の前に晒さないで下さいと啖呵を切ったところでこの巻は終わります
まとめ
キャスカの身を案じてエルフヘルムへ向かうことに決めていたガッツでしたが、髑髏の騎士から華吹雪く王の元へ行けばキャスカの心を取り戻せると言われます!蝕を経て、記憶を無くしているキャスカが帰って来るかもしれない…これはガッツにとってこの上ない嬉しいニュースだったことでしょう
希望を抱きつつ、例によって怪物に襲われる一同、しかし今回は死霊や使徒とはまた違う相手のようで、術者が近くで操っている妖獣兵と呼ばれるものだったようです。ここでもガッツは狂戦士の甲冑を纏い大活躍するのですが、紙一重で一同を襲いそうになります
シールケの活躍で事なきを得ますが、特にセルピコはその危機を一人案じています。仲間としてはこの上なく心強い反面諸刃の剣のように制御が効かなくなる点が気がかりですが、今のところはシールケが気を辿ることで正気を取り戻せています
ところでキャスカに嫌に懐いていた長髪の男の子は何だったのでしょうか?今後の展開にも関わって来そうな存在でしたね、以後も覚えておきましょう
鎮守府・ヴリタニスでは、シールケの魔女の格好が目立ち、人も多いことから落ち着かず、イシドロと喧嘩してしまいイバレラと一緒に別れて行動してしまいます。久しくファンタジー要素が続いていましたので、現実の人間社会に引き戻され、戸惑うシールケ、そこで鷹の団にいたソーニャと出逢い、意気投合してしまいます
トンビとフクロウのたとえ話では、グリフィスがシャルロットを手に入れ、ソーニャが疎外感を覚えているというくだりがあります。複雑な乙女心といったところでしょうか。ひと悶着からシールケが担架を切りますが、今後どうなっていくのか…続巻はコミックスで是非!!
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