「ベルセルク」1巻の数々の激戦と成長譚~狂戦士・ガッツ登場!烙印により眠れぬ夜を過ごす男、5人のゴッドハンドを探す旅の途中、ベヘリットに行きつきます…~

はじめに

2021年5月6日、作者の三浦健太郎先生が亡くなられました。約30年に渡る連載、未完の大作とはなってしまいましたが、他の追随を許さない唯一無二のダークファンタジーの名作として、累計5000万部の人気作を、今回は取り上げます

狂戦士・ガッツ登場!!

酒場でエルフが短剣の的になっています。騒がしい店内、すると、義手に弓を取り付けたもので射る黒衣の男が現れます!コカ城の盗賊に黒い剣士が来たと告げ、その剣と言うにはあまりに大雑把な鉄塊を食らわせ、はエルフ(パック)と談笑していると、衛兵達に連れ去られ、拷問を受けます

コカ城の盗賊の首領が人間などではなく、黄泉の世界の生き物だという領主、は同調します。はそれを見越して騒ぎをおこしたのです。領主はコカ城の首領に会いに行きます。首領は金、人質等どうでもいいと一蹴します

は行き過ぎた拷問で身体が動きません。醜いモンスターがを見つめています。するとパックが現れ、エルフには不思議な力があり、男の傷口が塞がっていきます。の名前はガッツ首にある紋章のようなものを烙印と言います。ガッツからの怒り・悲しみ・恐怖の入り混じった強烈な感情がパックに入り込んできます

パックは去り、鍵を置いていきます。烙印から血が滲み、ガッツはこの時を待ちかねていたようです。コカ城の盗賊の首領は人間ではないようで、盗賊を率いて街を襲います!そこにガッツがボーガンでなぎ倒していきます。そして長剣で真っ二つにし、その強さを見せつけたガッツ首領は我ら使徒を付け狙う「黒い剣士」だと言います

正確無比なボーガンで串刺しにしますが、首領は蛇のような人外の形になり、喰ってやるといきり立ちます!尻尾の攻撃で一方的にやられ、勝負あったかに見えましたが、義手から大砲が飛び出し、首領が怯んだところを長剣で真っ二つにし、ガッツはなかなか死ねないのは辛いだろうと不敵に笑います

ガッツは5人の「ゴッドハンド」を探しているようです。火に焼かれた首領を置いて、ガッツは去ります。パックガッツが狂戦士だと呟きます

烙印により眠れない夜

ガッツが眠れぬ夜を過ごしているとパックが現れます。ボロボロのガッツですが、パックの助けはいらない、弱い奴は捻り潰したくなると豪胆です。雨の中歩いていると、荷馬車の坊主に声を掛けられます。乗っていけと言われ、ガッツは悪霊に憑りつかれていると一旦は断ります。荷馬車には既にパックが乗っており、結局ガッツも乗ることになります

坊主の娘に葡萄酒を出され、坊主の説教に嫌気がさしながら、ガッツは寝ることにします。夢で下水道のようなところを逃げているガッツ、先程のモンスターが憑りついており、ナイフで一刺しします!夢魔(インキュバス)は人に悪夢を植え付けその恐怖を喰う悪霊だと言います。烙印が奴らを呼び寄せると言います。また烙印が血で滲んできます

荷馬車から降りたガッツの前に髑髏のモンスターが現れ、娘(コレット)がやられます!ガッツはいつものことさと冷静で、剛剣を振るい次々と倒して行きます。悪霊に憑りつかれたコレット坊主を殺してしまいます。コレットに刺され、逆に一刀の元に倒してしまうガッツ、吐きながらなお髑髏のモンスターを倒して行きます!物凄い立ち振る舞いです!

夜が明けると、モンスターは消えていき、ガッツの闘いは終わります。烙印がある限り襲い続けるという悪霊に大砲をぶっ放し、ガッツは先に進みます。パックはこれがガッツの世界だと悟ります

ベヘリットとは…!?

邪教徒狩りをしている伯爵がいます。ガッツは斬られた女の首を投げ、烙印を見せつけます。黒い剣士の宣戦布告を面白いと笑う伯爵ガッツはその場を後にしますが、異端査問委員会の命で投獄すると騎士が現れ、戦闘になります!相変わらず無敵のガッツ、どんどんなぎ倒していきます

遠方から弓で狙う男をパックが光で目くらませさせ、その借りを即返すガッツ、その前に大男・ゾンダークが立ち塞がります!戦槌で圧倒してくるかに見えましたが、ガッツの長剣の一振りにはなす術もありません。するとキリがないと感じたガッツに煙幕で逃げるように促す者がいます

戦闘を切り上げ、そのの部屋に入るガッツパック。包帯をぐるぐる巻きにしたは、あの悪魔を八つ裂きにしてほしいと言います。は隠し扉を開き、奥の部屋には奇妙な人の顔をバラバラにして繋げたような玉を見せます。ガッツがそれを「ベヘリット」と言ったところでこの巻は終わります

まとめ

冒頭からその圧倒的な佇まい・存在感を示したガッツ強烈な個性を持つ長剣を振るう黒い剣士として、掴みはOKといったところでしょうか?

エルフのパックやモンスター等、ファンタジーの世界のようですが、あくまで根底にはダークな世界観があり、烙印により悪霊から逃れられないというガッツ、夜もおちおち眠れない、その凄まじい戦闘シーンには圧倒されると共に、何か胸を晴らすかのような爽快感もあります

義手にはボーガンや大砲が搭載され、豪剣も振るう等、キャラとして立っており、5人のゴッドハンドを探しているというガッツ、その動向が気になります。一連の流れから、助け船を出したの部屋で、ベヘリットという人の顔のパーツがめちゃくちゃにちりばめられた玉のようなものに行きつきます

これはこのベルセルクの世界観・ルール等の象徴として、今後も登場してきますので、覚えておきましょう!1巻から早くも読者の心を鷲づかみする熱い展開でした、この圧巻の戦闘シーンは是非コミックスで堪能して下さい!!

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