「ベルセルク」42巻の数々の激戦と成長譚~三浦先生の意思を引き継ぎ物語は継続!またしても目の前でキャスカは連れ去られガッツ憔悴…念願叶ったグリフィスが見据える次の一手とは!?~

前回までのあらすじ

皆のどかな時間を過ごし、黒髪の子供からキャスカは懐かしさを感じ、微睡むと自身が産んでしまった子供の事を感じ、外を見るとそこに子供とガッツがおり、その先には涙に暮れるグリフィスがいます…

またしてもキャスカが連れ去られ…

島中の者がただならぬ気配を感じる中、キャスカグリフィスの姿を見て烙印が疼き悲鳴を上げます。ガッツは怒り狂い剛腕でドラゴン殺しを振るいますが、幻影なのか空を斬ります。シールケはそれが全てを引き寄せ飲み込む存在=’’潮流’’だと悟り、ファルネーゼと現実世界に戻ります

パックが何かの気配を感じると、大きな爪と共にゾッドガッツの前に現れます!次から次へと…と焦りながら、ガッツは何とかゾッドの剛腕を受け切ります。グリフィスキャスカに近づき、後方からガッツが剣劇を浴びせると、何と刃が止まり、グリフィスキャスカを抱き寄せます

地面が揺れ動き、大地は割れ荒れ狂う中、グリフィスキャスカを抱え去って行きます。にえ…という呟きと共に蝕のような状況となり、イシドロイスマを守る中髑髏の騎士が現れ、「今宵この地に鮮烈なる光が差した!これらはこの島を支える本来の主とも言える存在だ、人の手には負えぬ、逃れよ」と宣います

ダナンやイスマも消えてしまい…

イシドロはこの状況でコソコソ逃げられるかよ!と気張り、髑髏の騎士はこの崩壊は定め…それに抗うも人の業…かと独り言ちます。ロデリックはこの異変にいち早く反応し、出港準備し妖精島を離れようとしますが、崖上から黒いドロが押し寄せ、人を飲み込み殺し、いつの間にか取り囲まれてしまいます

ガッツは呆然としてゾッドの腕に乗るグリフィス達をただ眺めていることしか出来ず、またしても目の前でキャスカは連れ去られます。ガッツは崩れ落ち、一太刀も入れられず、あっけなく…と嘆きます。ロデリックは船を出した事で助かり(黒いドロは火や海水に触れると蒸発します)、樽や木箱を投げ捨て海上の人を助けようとします

島で何とか生き延びたイシドロ達の前でダナンが消え始め、現世から去る時が来たと告げると、イスマまで消えてしまいます。ガッツはドラゴン殺しを突き立て呆然としています。主要メンバーは何とかロデリックの船に収容され、セルピコファルネーゼの無事を喜びますが、彼女は自分のせいだと何も出来なかった事に涙します

モルダが怪我人だらけの船内で手が足りず、ファルネーゼの治癒の魔術を頼ります。ガッツの異変に相当メンタルにてるとシールケは告げられ、急いで向かいます。ガッツは一人船倉に閉じ籠り、オレは…何も信じちゃいなかった…だがお前だけは…と涙します

キャスカを奪回したグリフィスが次に見据えるものとは⁉

ロデリックが扉を開けろと迫る中、シールケガッツの意識に飛ぶとそこはガッツと剣の戦いの記憶で、そこにグリフィスが出でて、ガッツは全てが…無駄だった…と崩れ落ち、全てを引き裂かれ沈んでいくようです

港にいるソーニャの元にロクス卿やグルンベルド将軍まで現れ、明け星の向かいからグリフィス達が帰って来ます!ガッツが遠のいていく夢から醒めたキャスカはメイドからお嬢さまと呼ばれ真紅のドレスに着替えさせられ、鷹の団の遠征に「勇ましゅう御座居ます…」と涙します

キャスカは豪勢な食事をし、風呂に浸かるとシールケ達の幻影が見え、これは何…?と感じ椅子で眠ります。暴れここから逃げ出してガッツの元へ帰らなければ…と血路を開く夢を見ながら微睡みます。アーヴァイン達はひざまずき、籠の雛(キャスカ)は逃げられまいとし、グリフィスは「東だ・・」とにやけます

シールケは消えたキャスカの行方を追うため魔法の儀式を執り行い、ロデリック達皆の意識を一処ひとところに集めると、シールケの意識は幽界かくりよより深い領域へと拡大し、竜の道を見つけ、遥か彼方から濃密なオドの集合を感じ、その地は世界広しと言えど唯一つ、そこにきっと!と向かいます

ドラゴン殺しの上に獣が現れ、ガッツに力がほしいのだろうと言い、ガッツは断ち切ろうと剣を振るいますが、何時しかのように剣の上にグリフィスが乗り、ガッツは卒倒します。獣は一切を委ねよ、さすれば…と笑い、船は煙幕に包まれ、兵士が侵入し騒然とするところでこの巻は終わります

まとめ

先述の通りこの巻からは原作者:三浦建太郎先生不在の中、親友の森恒二先生とスタジオ我描の元物語は続いて行きます。最近だとドラゴンボールスーパーゴルゴ13サーティーン等原作者以外の方の力も借りて作品が続いていく展開も見られ、原作ファンとしては未だ見えなかった物語が現在も地続きである事に心震えますね!

ガッツはまたしても目の前でキャスカを連れ去られ、グリフィスの前でなす術がありません。あまりにも無力なガッツの焦燥は見ていて辛くなって来ますが、これこそがベルセルクなのです。妖精島は揺らぎ、ダナンイスマも消えてしまうという急展開に、相変わらず心休まる暇はないようです

グリフィスキャスカ奪回という念願も叶い、「・・」と言いますが、その先には何があるのでしょうか?ロデリックの船内でシールケが意識を飛ばしガッツの元へと急ぐ中、船は煙幕に包まれ兵士達の侵入を許してしまいます…

三浦先生の思い描いていたラストへと紡いでいくベルセルクの今後に目が離せませんね!43巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

ベルセルクのアニメ映画Ⅲ部作がリブートされ「黄金時代編 MEMORIAL EDITION」として全13話で放送・配信されました。映画版のクオリティーを短い短話形式に差し替え、非常に見易いものとなっています。主題歌は中島美嘉が担当し、物語に彩りを加えています

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