前回のあらすじ
八尋は自分の仇を取ろうと動いた島袋への考えを改めます。前田のアッパーが炸裂し、逆に島袋は得意の背負い投げで返し、ヒロトが事の真相を打ち明け、八尋も現れます。結局病院にいる前田と島袋、揃って風疹がうつってしまいます…
ボクシング部恒例の対外試合
ボクシング部の9人がタバコで停学を食らい、恒例の対外試合に大橋と誠二しかおらず、試合が立ち消えになろうとしています。誠二は前田のジムで一緒にスパーリングしますが、思いの外誠二は上達しており、アマとプロの違い・細かい採点のこと等詳しいのです
大橋はマサと相手校に謝りに行くと、馬鹿にされ、怒った大橋は頭数を揃えてやると吠えます。誠二のモスキート級と大橋のフライ級の他に、フェザー級、ライト・ウェルター級、ミドル級を集めなければなりません。小兵二のみやる気ですが相手にされず、片っ端から仲間を勧誘していきます
マサは校長に無理を言って頭数が揃えば試合をしても良いと交渉してくれました。その姿勢に心打たれた大橋は、前田も勧誘しますが、断られます。流れで成吉が元横浜帝拳高校だったという話から、誠二を成吉の通うジム(シバタ道場)へ連れて行くことになります
そこにはミドル級の渡嘉敷、モスキート級の佐藤等横浜帝拳高校の猛者がおり、前田は誠二とスパーリングしますが、誠二は上手いのです。渡嘉敷にスパーを誘われ、階級が異なるものの、快諾しますが、空手出身という渡嘉敷のパンチは鋭く、誠二は一発でダウンしてしまいます
見かねた前田が、勝負を挑みます。正拳突きのような強烈な打撃で、流石の前田も脚にキテしまいます。その後も前田のボディを脚でガードすると、的確なパンチをキメてきます。相手が卑怯な手を使うならと、前田も蹴りを見舞いますが、ガードされ、倒されてしまいます
頭数を揃えろ!!
負けた前田は荒れており、喧嘩でリベンジだと息巻きますが、成吉に止められ、ジムで鍛え直してやる、試合に出ろと言われます。誠二は負傷で試合に出れそうになく、一人になってしまった大橋、武藤は留年組の大橋に華を持たせるために応援団あげて応援の練習をしているのに…とがっかりしており、大橋は何とか試合を組むために頭数を集めます
ヒロトはモスキート級に出ることになります。大橋はしつこく前田を勧誘し、土下座までしますが、断られてしまいます。するとなんと武藤が出てやると言って来て、フェザー級も決まります
前田はジムで汗を流し、様々な事が脳裏を掠めます。前田は常時ウェルター級の体重を維持していますが、ミドル級の体重について聞いています。誠二を見舞った大橋達、誠二はやる気ですが、この身体では無理で、誠二は舐められたままでは悔しいと吠えます
すると前田がやられたのはお前だけじゃないと、ついに試合に出る決意を表明し、全員色めき立ちます。最後のライト・ウェルター級も、やる気だった小兵二に決まり、ついに陣容が整います
ライトクロスをマスターせよ!
成吉のジムを使わせて貰うことになり、前田は対等な条件で試合をしたいと、減量ではなく体重を増やし(太るというより筋肉を増やして)という無謀な賭けに出ます。横浜帝拳高校では帝拳を完全に舐めてかかっていますが、どうやら渡嘉敷にはある過去があり、ボクシング部に拾って貰ったという経緯があるようです
成吉は前田に戦術を指南します。スパーリングも行い、脚を使った戦術と共に、俺の知っている最高のパンチも伝授すると言います。渡嘉敷の正拳突きに対し、ライトクロスというカウンターパンチを身をもって体感した前田はダウンし、その威力の凄まじさを実感します
前田は打つタイミングを教わりますが、非常に難しい技で、何度も失敗します。前田は動体視力を鍛えなければと、とある特訓をします。何とバッティングセンターで目を瞑りボールの音だけでギリギリで避ける練習をし、120キロはクリア、135キロに挑戦します
さすがに135キロは速く、顔面に直撃を食らいます。パワーリストとアンクル、マスクまで外し、無謀にも再挑戦し、渡嘉敷を意識しながら見事成功するところでこの巻は終わります
まとめ
ボクシング部恒例の横浜帝拳高校との対外試合ですが、不祥事から頭数が揃わず、試合が出来なくなりそうになります。留年組の大橋にとっては最後の試合、何とか試合が出来ないかと頭数を揃えるために奔走します
ボクシングは階級があるため、誰でも良いという訳ではありません。帝拳高校は喧嘩っ早い猛者が沢山いるので、中には応じてくれる者もいて、徐々に人数が集まって行きますが、前田は渋っていました
ところが相手校の渡嘉敷にコテンパンにやられた悔しさから、何とアマチュアだと舐めていた前田も参戦することになります!基本的にろくでなしBLUESは不良・喧嘩漫画ですが、このボクシングという点も非常に重要な意味を持っており、前田は成吉から秘技・ライトクロスを伝授されますが、非常に難しい技です
前田は動体視力を鍛えるために、何とバッティングセンターで目を瞑って音だけでボールを避けるという荒行をしていました!何度も失敗しながら、渡嘉敷をイメージすることで、何と135キロすら成功してしまいます!ボクシングの団体戦という今までにない展開、非常に楽しみですね、次巻もコミックスで是非!!
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