「ろくでなしBLUES」24巻の数々の喧嘩と青春物語~小兵二奮闘で五分で大将戦へ!前田、渾身のライトクロス炸裂で渡嘉敷撃破!大橋、有終の美~

前回のあらすじ

渡嘉敷の退学騒動に絡んでいた生徒が喧嘩相手と分かったため、前田は試したいパンチがあるとライトクロスを完璧にキメます…

大将戦

ルイスの強打も千秋の声援もあり立ち上がる小兵二、過去12戦KO勝ちというルイスにもカラクリがあり、ほとんど30秒以内でKO勝利だったため、スタミナがないのです!小兵二は2ラウンドまで持ちこたえ、逆に得意のフットワークで翻弄、そして猫パンチでダウンまで奪います!

結局ルイスは立ち上がれず、小兵二のKO勝ちとなり、2勝2敗の五分で大将戦となります。前田は喧嘩相手から渡嘉敷の事情を聞き出し、マサが言っていた通りだと悟ります

渡嘉敷のウェートは75,前田は67と8キロ差(2階級分)のハンディがあります。前田は過去の敗戦から、2度と負けられないと気張ります。渡嘉敷を巡る諸事情を考慮に入れつつ、男の勝負だと煽る前田、完全に自分の世界に入っています

試合が始まります。お互い様子見で入ったものの、前田には狙いがあり、初手から相手のパンチを誘い、ライトクロスをキメてしまいます!ダウンを奪われ、渡嘉敷はこれがボクサーのパンチか…と驚愕します

立ち上がり、空手の構えを繰り出す渡嘉敷、そのまま連撃を放ち、前田の攻撃をガードし、反撃のボディをキメて来ます。前田が得意のライトクロスに持ち込みますが、お互い避けてしまいます

渡嘉敷は構えを変え、ライトクロス封じをしてきます。すると前田も呼応して構えを変え、逆にレフトクロスをお見舞いしてやろうと言うのです!しかしそれは急造のこと、渡嘉敷の渾身の左ストレートを貰ってしまいます

渾身のライトクロス炸裂!!

何とか立ち上がった前田、同時にゴングが鳴り1ラウンド終了です。大橋はレフトクロスなど狙わず、時計回りに脚を使って対応し、接近戦で得意のフックやアッパーをキメてやれと指示します

海老原のヤジから前田はヘッドギアを外し、呼応して渡嘉敷まで外してしまいます。五分の条件となり、2ラウンドが始まります。やはり渡嘉敷の左ストレートは鋭く、前田は再度ダウンを取られます。大橋は脚を使ってくれと懇願し、前田は最早策はないと軽快なフットワークを見せます

左から左からと徹底することで、渡嘉敷は徐々に対応出来なくなり、前田の接近戦からのフックやアッパーが決まってきます。少し油断すると強烈なパンチが飛んでくるため、前田も気を抜けません

前田金平の口車に乗せられているだけだぞと渡嘉敷を挑発し、優位に試合を展開します。2ラウンドが終わり、いよいよ3ラウンドが始まります

前田のボディーブローが効いているようで、渡嘉敷は悶えながら得意の左ストレートで反撃します。前田の攻撃を一歩引いた渡嘉敷は、得意の正拳突きを放ちますが、タイミングがドンピシャで前田のライトクロスが決まります!

ダウンした渡嘉敷は立ち上がれず、前田のKO勝ちで、3勝2敗で団体戦は帝拳の勝利となります!オーソドックスに組み直した渡嘉敷に瞬時にライトクロスで反応した前田の本能的な勝利でした

男たらしのさき

最早ボクシングに未練がない渡嘉敷金平に蹴りを入れ、退学だと言われると、校長が現れ、むしろ金平に否があると金平をボクシング部顧問から辞めさせると言います。マサの進言が効いたのです

学校の後援会から写真を頼まれていた中島は、勝嗣が写真を撮り忘れ、しかもカメラを前田に踏まれたりと踏んだり蹴ったりです

美人のさきは男に絡まれていたところを前田に助けられ、男たらしですが今度は前田を落としてやると豪語します。いきなり携帯の番号を教えて来たさきが軽そうに感じた前田は警戒します

松村が女が出来たと浮かれており、その相手はなんとさきなのです!前田さきの電話番号を松村に伝え忠告し、事実松村さきの前で電話を掛けるとさきの携帯が鳴ります!松村はキレ、前田さきに男なめてんじゃねーぞと啖呵を切ったところでこの巻は終わります

まとめ

白熱のボクシング団体戦もついに決着を見ました!劣勢に見られた小兵二でしたが、相手のルイスはスタミナがなく、フットワークの軽い小兵二が翻弄し、結局KO勝ちを収めてしまいます!

これで2勝2敗の五分、大将戦となります。剣道同様団体戦は個人の闘いが5戦続くため、このように大将戦で決着が着く場合がかなりあります。基本的に一番強い者が大将を担うケースが多いですが、階級制限のない剣道は敢えて次鋒に強者を持って来る等の戦略性が出て来ます

今回はボクシングなので階級制のため、そういったことはありませんが、スポーツの面白さはその戦略性にあるのかもしれません。前田は習得したライトクロスでダウンを奪いますが、渡嘉敷は構えを変え、ライトクロス封じをしてきます

フットワークを軽く左から対応した前田最終的に組み直した渡嘉敷の正拳突きを渾身のライトクロスで沈め、帝拳の勝利となります!渡嘉敷の不遇も晴れ、大団円を迎えたボクシング団体戦、大橋は有終の美を飾ったのです

さきという尻軽女が出て来て、また波乱を呼びそうな気配です…続巻もコミックスで是非!!

おまけ

巻末には元日本バンダム級王者の高橋直人氏の寄稿文が載っています。作中には実際のボクサーの名前をパロって使われることが多く、ボクサーとしては白が付くと喜んでいました。この巻以降巻末寄稿文が載っている巻がありますので、おまけで取り上げたいと思います

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