前回のあらすじ
島袋は前田は無関係だから手を引けと持ち掛けますが、前田は葛西がやりてーならやってやると豪胆です。勝嗣・米示・小兵二で詫びを入れに改札へ向かうと、池袋の連中が現れ、大乱闘が始まります…
前田単身乗り込むも…
八尋と合流したヒロトは、正道館の連中の相手を始めます。鼻から詫びるつもりでいた八尋でしたが、土下座しろと言われ躊躇します。一方的にやられる勝嗣や米示を見て、浅草での出来事を思い出したヒロトは単身仕掛けます!
八尋の土下座を止めた前田は事情を聞き、前田を舐めている正道館の連中を瞬殺します!更に階上のヒロト達を助けに行き、そこでも無類の強さを見せます。前田は詫びを入れに行く必要はない、俺が単身乗り込むと豪語します。あまりの頼もしさに勝嗣達は昔の前田を重ねます
ホームには正道館の生徒が一人おり、最初前田はそいつが葛西かと勘違いし仕掛けます。なかなか攻撃が当たらず、相手(坂本)は停車した電車内に前田を引きずり込み、そこでも喧嘩します。五分の闘いで、前田の実力を認めた坂本は、葛西を止めてくれと言います
池袋駅では正道館の大層な出迎えがあり、ついに前田と葛西は対峙します!和美と千秋に問いただされた小兵二が正直に話し、事が大事になっていると悟り千秋は涙します。帝拳の仲間も池袋に集結すると殺気立ちます
前田VS葛西
別の電車で到着した島袋達は早速正道館の連中とかち合います。千秋は具合が悪いと早退し、池袋に向かいます。
中央公園に場所を変えた葛西は3分以内に倒すと豪語します。キレた前田はストレートを放ちますが、葛西はライトクロスの寸止めをしてくるのです!格の違いを見せつけた葛西に、前田はあくまでも向かっていき、得意のアッパーをキメますが、葛西には効いていません
まだ1分足らずというのに完全に葛西が圧倒しています。劣勢だった島袋達の下に海老原たちが現れ、形勢は逆転します。3分経ったという葛西に、前田は最後の闘志を燃やしますが、逆にパワースラムで返されてしまいます
正道館の連中をあらかた倒した島袋達ですが、連中は葛西の強さに惚れこんでおり、忠誠を誓っているのです
前田は立ち上がり、前田のアッパーが実は効いていたことが分かりますが、葛西は蹴りから服をめくってめった殴りにし、流石の前田も倒れます
完敗…
葛西はいつもの儀式だと前田のあばらを折ろうとしますが、坂本に止められ、その場を後にします。千秋と小兵二は池袋で葛西達と落ち合い、前田の居場所を知り急行します。島袋達に続き、千秋も中央公園で倒れた前田を見つけ、千秋は絶叫します!
決闘から4日経ち、ヒロトのみまだ正道館に闘志を燃やしますが、前田がこてんぱんにやられた中、仲間達も意気消沈しています。屋上にいた前田に千秋は仲間から信頼されているのだし、もう喧嘩は止めようと諭しますが、前田は去ります
前田は仲間達の元へ行き、久しぶりにタバコを吸い、冗談を言って笑わせますが、ヒロトのみこの状況を我慢出来ません。夜、橋の上で前田は一人「ちくしょう!」と悔しさを滲ませるところでこの巻は終わります
まとめ
今まで数々の修羅場を潜り抜けてきた前田、自信もあったのでしょう、四天王の最後の一人、葛西に勝負を挑みますが、完敗してしまいます
これまで恐怖政治で従えていた鬼塚(後に改心)、仲間から信頼されている薬師寺と出て来ましたが、今回の葛西はその強さに仲間は惚れこんでおり、忠誠を誓っているのです。カラーが異なる四天王ですが、過去一の強さを誇る葛西を前に、前田はこてんぱんにやられます
ここまで圧倒される描写は今までありませんでした。番格のような存在の者が惨めなやられっぷりでは、仲間も下を見るしかありません。前田は気丈に振舞いますが、ヒロトが感じているように、何も感じていない訳はないのです
ただでは起きないのが前田の性格、このまま黙って見過ごすことは考えられません。是非リベンジへ…続巻のコミックスを読みましょう!!
おまけ
巻末にはこち亀の作者・秋元治先生の寄稿文が載っています。喧嘩・不良漫画としてのろくでなしBLUESを評し、その迫力ある喧嘩シーンをベタ褒めしています。同じく少年ジャンプに人気連載している者同士、感じ入る部分もあったかと思われます
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