前回のあらすじ
富士雄も同じホテルで、浅野に一目惚れした富士雄が積極的にアタックし、井岡が対抗意識を燃やします。二人をいいようにあしらっている姿にマサがキレ、浅野を殴ると、今まで男に冷たい仕打ちを受けたことのなかった浅野が目を覚まし、マサに抱き着きます…
前田の実家はお寺!!
前田は実家の家業のことは伏せつつ、修学旅行の隙を突いて富士雄とチラっと顔を出そうかと画策しています。極東高校には番長・辰吉がいるようで、前田達の噂話が広がります。用高には恥ずかしい禿げがあり、かつて前田が作ってしまったと言います
するとタイガーマスク姿の男が前田にバリカンを掛けようとして来ます!マスクを剥がすと、それは用高だったのです。幼い頃前田のタバコの不始末で用高に禿げが出来たエピソードが明かされ、ショーリンジを継がなきゃならないという話から、和美達は少林寺の道場だと勘違いします
富士雄の置手紙を見つけ、渋々実家に向かう前田達、ショーリンジはお寺(尚輪寺)だったのです!そこには元気そのものの父(文尊)がおり、富士雄は先に用高達に上手く誘導され連れて来られていました。用高は禿げの件が許せないらしく、バリカンを持って前田を追い回します
頭を丸めた用高ですが、まだ寺を継ぐとは決めておらず(阪神の選手になる夢があるのです)、兄弟の誰が継ぐのかこれから決めることになります。一旦修学旅行に戻る前田達、ホテルにはよりによって米商も一緒で、島袋達と遭遇すると、再度用高がバリカンで襲って来て、誤って島袋の頭を刈ってしまいます
手を出さない前田の真意とは…!?
ホテルに前田宛てに電話が掛かって来て、島袋が出ると、極東高校の辰吉が用高を預かったと言うのです。伝えられた前田は慌てて極東高校に向かいます。辰吉と前田は因縁があり、過去同じようなシチュエーションで闘い、負けたことがあるのです
前田は絶対に手を出さず、一方的にやられます。富士雄は過去の出来事も、1週間後に東京に出るので、必ず復讐で用高が襲われるため、絶対に手を出さなかったと言います。今回も徹底した行動に、勝嗣達は涙します
そこに島袋が現れます!島袋は手を出せない前田に代わり、柔道技で相手を伸していきます。すると辰吉の蹴りが島袋に炸裂します。ここで富士雄達も現れますが、不用意に飛び込んだ島袋に辰吉はネリチャギ(脳天かかと落とし)をキメます。空手ではなくテコンドーなのです
富士雄から訳を聞いた用高は前田に自分のことは気にせず闘って欲しいと説きます。すると辰吉が前田にネリチャギをキメ、怒った用高が辰吉を殴り、更に前田が立ち上がり乱戦に持ち込みます。文尊のローリングソバットの方が効いたと強がる前田ですが、脚にキテいます
前田は地面に落ちたバリカンを拾う振りをして渾身のアッパーをキメ、更に親父直伝のローリングソバットで辰吉を沈めます!勝負ありましたが、辰吉がいずれ用高を始末すると粋がると、そこに文尊が現れます!
文尊は実は極東高校の初代番長だったのです!その事実に流石の辰吉も尻込みし、退散します
小兵二の悪だくみ
文尊は前田も用高も夢があることに感銘を受け、いずれどちらかが寺を継ぐことになってもどちらでも良いと心変わりします(富士雄は当てにされていません)
怪我は仏壇が倒れて来たと何とかごまかした前田達は神戸で異人館にいます。自然な形で手を繋いでいた前田と千秋、和美は後一押しだと千秋をポニーテールにします。小兵二は不器用な男と喧嘩になります
勝嗣達が関西弁の女子に声を掛けていると、何とそれは前田の元クラスメイトで、前田の元カノ・春華もいます。前田は何も告げずに東京に出て行ってしまったのです。春華はポニーテールで、それを見た千秋は逃げ出します
前田は事情を浅川という男には話していたようですが、春華には伝わっていませんでした。浅川は実は小兵二と喧嘩していた男で、同じく前田を敵視していた点で話が合います。前田は春華が絶対に東京に付いて来ると見越して浅川にだけ事情を話し、何も告げずに去り、浅川とくっつけようとしたのです
春華は前田が他に好きな子が出来た事を察し、身を引きます。それを見た小兵二は千秋に近づくチャンスだと朝川に前田がよりを戻したと嘘を付きます。小兵二は更に春華に嘘をまくしたて、前田が明日ポートピアランドで会いたいと言っているとまで言うのです
浅川は前田に詰め寄りますが、前田はよりを戻す気はない、流れから他に好きな女がいることも発覚し、お互いけじめを付けようと決まります。ホテルで小兵二は千秋に前田がよりを戻したと嘘を付き、千秋が困惑しているところでこの巻は終わります
まとめ
今巻でずっと謎だった前田の家業が明かされます。前田の実家はお寺で、跡継ぎ問題で揉めており、文尊危篤という嘘情報で全員招集したのです。また、用高は禿げを作られた事を非常に根に持っており、事あるごとに前田をバリカンで襲います
そんな中、極東高校の辰吉が前田に再度因縁を付けて来ます。過去同様のシチュエーションがあったのですが、前田は徹底して手を出しませんでした。これは復讐で用高が襲われるのを恐れてのことで、そういったところが実に前田らしい漢気です
結局辰吉を倒し、文尊が実は極東高校の初代番長だったことも発覚、事は納まります
ひょんなことから前田の元カノ・春華と再開し、ここでも前田の徹底した不器用ながら相手を思いやった行動が際立ちますが、それを悪用しようとする小兵二は狡猾です。浅川・春華・千秋と次々に嘘を重ね、千秋を振り向かせようと必死なのが却って痛すぎますね(笑)
波乱の修学旅行編も後半に差し掛かって来ました!気になる続きもコミックスで是非!!
おまけ
ろくでなしBLUESの前田はファミコンのゲーム・ファミコンジャンプⅡにキャラとして登場しています。当時の爆発的な売れ行きだったジャンプ作品がゲームキャラとして登場し、人気を博しました。ニコ生等レトロゲーム枠でも未だに人気の作品です
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