「ろくでなしBLUES」31巻の数々の喧嘩と青春物語~スター街道まっしぐらの成吉、一転して渡米し武者修行!?前田、千秋へのけじめも兼ね、成吉と後楽園ホールで無制限デスマッチ!~

前回のあらすじ

はっきりしない千秋に助言した和美千秋前田を屋上に呼び出します。前田は執拗に歯磨きをし、意を決して屋上に向かうと、千秋がお弁当を用意しており、これからは私が作って来ると言い、前田は拍子抜けしつつ喜びます…

成吉、アメリカへ修行へ!?

真冬は美容院で真面目に働いています。仕事を終え、成吉のタイトルマッチへと急ぎます。前田米示達とは別に会場入りしており、真冬とばったり会います。真冬成吉とチャンピオンになるまで逢わないという固い約束をしているのです

成吉はチャンピオン相手に得意のライトクロスで早くもダウンを奪います!続けざまに右をキメ、あっさりと1RKOをもぎ取り、チャンピオンとなりますが、インタビューでも素っ気なく、前田は早くもタイトル返上をして世界を狙う気かと呆れます

翌日保健室の藤竹は荷作りをしています。訳を聞くと、成吉と共にアメリカへ修行に行くというのです!成吉はマスコミに取り上げられアイドル視されるのが嫌なようです。前田成吉を待っている真冬のことを考えろと苦言を呈しますが、ベルトを巻いて浮かれた顔で逢いたくないと淡泊です

成吉前田にも千秋ときちんとけじめをつけろと言い、2日後には退学届けを出しアメリカに発つつもりです。夜真冬を呼び出した成吉は、スターになる等ということではなく、ボクシングを極めるという夢の実現のためにアメリカに行くと決意し、真冬は応じ抱き合います

翌日成吉の話題で持ち切りの学校で、千秋はそれとなく成吉のことを前田に話しますが、前田は非常に機嫌が悪く、どやされてしまいます

賭けるものが見つかった前田

前田千秋に言い過ぎたと後悔していると、屋上でヒロトと落ち合い、ひなのの事で相談を受け、素直になれと助言します。まるで自分に言い聞かせているように感じた前田は、意を決して千秋に話し掛けますが、千秋成吉の事を持ち出して悪かったと謝って来たため、前田はまた不機嫌になります

千秋は反省しつつ、公園で成吉と会い、意を決した前田に対し余計な事を話してしまうからいけないのだと感じます。すると角海老高の輩が成吉を挑発し、千秋を転ばせたため、成吉はプロのため喧嘩は出来ない中寸止めパンチでお返しします

ヒロトは意を決してひなのに告白しますが、断られ、逆に冗談だとごまかしますが、けしかけた前田ヒロトの顔を見て、本気だったと感じます。千秋の脚の怪我の件を聞いた前田は、ヒロトが決心が足りなかったと海老原に勝負を挑む姿を見て感化されます

翌日に日本を発つ予定の成吉のジムに、先日の角海老高の男を詰めた前田が現れ、成吉と今夜、後楽園ホールで勝負だと宣言します!学校では角海老高側から前田が男を連れ去った事を問い詰められ、千秋達は絶句しますが、その後男は大学生にやられたと言い張り、前田は退学が掛かっているため場は緊迫します

結局前田竹原に見つかり、職員室で尋問されますが、詳細は語られず、前田成吉には出来ない事をしてやりたかった、自分も実力で勝ち取りたい…と、成吉との後楽園ホールでのスパーリングに勝ったら千秋に付き合ってくれと持ち掛け、千秋は涙し同意します

後楽園ホールでデスマッチ!

会場に千秋も現れ、前田成吉と無制限のデスマッチをすると言い、成吉も同意します。前田チャベスに勝った試合を想像し浸っていますが、ギャラリーにいつもの連中が賭けをしていてキレます(笑)

試合が始まります。前田千秋の件の他に、本当の自身の強さを知りたいと感じています。流石に成吉は強く、連打の猛攻を受けますが、前田は手数も多く、成吉は過去3分程度のKOで連勝しているためスタミナ切れでは?と挑発しますが、成吉の綺麗なライトクロスが決まります!

ダウンとなり、鼻血を流す前田ですが、不屈の闘志で立ち上がります。賭けるものがある両者、お互い負けられません。再度成吉ライトクロスが決まり、KOかと思われましたが、前田は立ち上がるのです!

更に逆に攻めまくる前田、脚にキテいますが、その勢いに押され成吉が油断したところを、なんとライトクロススクリューフックVer.)でダウンを奪います!成吉も何とか立ち上がり、お互いヘロヘロになりながらもなお闘います

千秋はもう声援が届かない二人の世界に入っていると感じつつ、心の中で声援を送ります。するとお互いのパンチがモロに入り、ダブルノックダウンとなりますが、執念で成吉が立ち上がり、前田の負けとなります

成吉は勝ったものの、賭けるものがあると人はこれ程まで強くなれるのかと感じます。眠っている前田千秋に任せ、成吉はアメリカへ旅立ちます。寝言で千秋に死んでも勝ってやると言う前田に、千秋は涙しキスをしたところでこの巻は終わります

まとめ

軟派な話が多いご時世ですが、ろくでなしBLUESはひと昔前の硬派な男の生き様が心地良い作品です。例えチャンピオンになろうとも名声ではなく真の強さを探求し、禁欲的な成吉と、そこに惹かれる真冬の愛は美しいものがあります

成吉ヒロトに感化され、自身のけじめをつけたいと思っていた前田は、とあるきっかけから、成吉の渡米前に後楽園ホールで決着を付けようと持ち掛けます

勿論常に千秋のことが脳裏を過ぎり、その因縁に終止符を打ちたいという部分もあったでしょうが、前田のボクシングへの情熱、宿命のライバルと決着をつけたいという想いも、今回のスパーリングデスマッチへと繋がるのです

千秋はいつも余計な事を言って前田を困らせていると感じています。前田も不器用なので、言葉巧みに想いを伝えられなく、読者はモヤモヤする訳ですが、そこが二人の良いところでもあります

前田成吉の死闘は結局相打ちとなり、紙一重で成吉が立ち上がり、前田は負けとなりますが、成吉前田の信念の強さには舌を巻き、千秋も勝負には負けたものの、前田千秋を想う気持ちは十分に伝わったことでしょう。気になる続きもコミックスで是非!!

おまけ

巻末には井上雄彦先生の寄稿文が載っています。同い年、同時期にスラムダンクという人気漫画を同じくジャンプに連載していた者同士ということで、非常に貴重な文章となります。特に井上先生は森田まさのり先生の画の上手さに驚愕し、将来の活躍を予想し、結果その通りになったという話が素晴らしいです

コメント

タイトルとURLをコピーしました