「GIANT KILLING」38巻の数々の激戦と成長譚~美談と思われたブランとペーニャの因縁とは?フルメンバーのウルグアイ、個々の能力突出!新生アルバロ躍動に日本交替の切り札は窪田と椿~

前回までのあらすじ

達海笠野椿について語り、ゲームに出るのが当たり前になりつつあった中今回プレー出来なかった事で新たなスイッチが入るかがプレーヤーとしての伸びしろが更に伸びるかどうかだと…城西が堅く鼓舞すると星野はシャキッとしろ海外組と手厳しく、花森は凡人には分かるまいと結果を出し続けた自負を見せます…

フルメンバーのウルグアイ戦

小室はアジアカップまでの日程からウルグアイ戦でアピールするしかないと説き、多田がA代表より五輪の最終予選でよっぽどギリギリの戦いをしているとし、椿はすっかりスイッチ入っています。対策として3-5-2でBチームとしますが同等のプレーは望めず、ブランは替わりは幾らでもいると恐ろしいです

星野が煽る中城島は気張りアレック→岩淵→桐生と畳み掛け、花森には椿が厳しい寄せでボールを奪うと花森もやり返します。最早レッドでもおかしくないファウルで、苦しい言い訳の中椿は前を向きます。いちいち波風立てる星野アレック→志村→桐生で得点です

対して椿は巧みな動きから大谷が決め花森が厳しく当たるも気にせず2人は熱くやり合います。ウルグアイはフルメンバーで来日し、本気で来ると監督同士約束しているようです。ペーニャ監督とブランは因縁があり、選手の晩年にブランがやって来て他チームに移籍、もう一花咲かせたというエピソードがあります

ボクシングの記者会見のようにポーズをキメ、いよいよ本番、有里後藤も訪れます。世良達も来ており、赤崎は変装し意識しています(笑)ブランは就任1年である程度結果を出し、W杯に向けて世界での立ち位置を確認する意味でのウルグアイ戦ですが、ペーニャは一度も視線をくれず叩き潰しに来るぞと脅します

南米の雄らしい決定力でウルグアイ先制

ペーニャは第二の我が家のように愛したクラブをブランに追い出されたと感じており、その気持ちは分かると選手は同調します。ブランペーニャ放出後世代交代に成功しており、何故か美談となっており、選手入場ではエース級が揃うガチ本気モードです

監督挨拶でペーニャは凄み、花森の苦悩は続きます(笑)W杯でブラジルにボコられて南米に弱いレッテルを張られた世間の評価を変えたい越後志村は相変わらずでチームはまとまります。ハイプレスを仕掛けますがいきなりガルシアマン・Cエステバンユーヴェのホットラインで危ない場面です

DF陣が気張る中ウルグアイのFWのキレは凄まじいです。2人だけで攻撃が成り立つという事は逆に言えば南米で争うブラジル・アルゼンチンの2強相手に堅守が売りになっているとも言えます。Bチームで結果を出した椿窪田ですが、流石にこの試合は出番が無さそうです

ここで輝くのは新星のアルバロで、レアルかチェルシーに行くかで騒がれている20歳でポスト直撃弾です。ガルシア達を囮に使い若くして10番を背負ってるだけあるプレーです。花森は陰険で逆に魅せ、この逆境から桐生に通しますがシュートは阻まれカウンターです

アルバロはサイドに開き、ガルシアの流石の決定力でウルグアイ先制です!ここで城島がDF陣にプレーが軽いと喝を入れます。ホームでも相手のスタープレイヤーが決めたらスタンドが沸いちまう…この現実に崖っぷちで後がないくらいの気持ちでないと「情けない日本代表」のまんまだぜと鼓舞します

椿、A代表デビュー!?

山井は勝負どころが分かってるとし、気付いたらスイッチが入ってて日本は後手に回ってしまう状況を城島が切ります。遅咲きの城島は代表で最年長で、危機感を持ちプレーしいい位置でFKです。海外組の活躍にブランは国内組の奮起を期待し、志村→越後のヘッドが決まり同点です!

代表一のモテ男としてさっきの失点がチャラだとかは思ってないとクールです。悪くない展開ながら、実はブランは通訳を通さず星野を煽っておりキツイ事言って空気が悪いのも納得です。花森のワンツー等いい形も作りますが、追いつかれた事でウルグアイはスイッチ入ったようです

ペーニャは選手を鼓舞し、アルバロ→ガルシア→エステバン→アルバロで絶妙なコースにシュートを決め20歳にして「10番」の実力証明です。目の前で圧倒的な試合を展開されて窪田椿も出たいという衝動を抑えられません。花森が最近どこかで推進力のあるプレーを見た気がしたところで前半終了です

OKKOオッコはTV観戦しながらこんな時こそ俺達の椿の出番じゃね?とコータは強気で山さんも同意します。今日はTV観戦の椿家では珍しく男らしいお父さん、頑張ってる事へ期待してあげるのも応援の一つです。クラブでは笠野後藤から椿がアップを速めていると連絡があります

後半開始5分でブランは交替カードを切り、何と窪田椿がユニフォーム姿になる場面でこの巻は終わります

まとめ

選手と監督という関係は少なからず軋轢も生むものだと言えます。特にクラブで良好な関係性を築いていたペーニャを追い出し世代交代を成功させ、世間ではその後ペーニャが他クラブでもう一花咲かせたという美談になっていますが、当の本人は恨みを感じているのです

プロサッカーの世界では往々にしてこういった監督交代を機に干される選手という者はいる訳で、その不安定な足場が露呈されます…フロント・チームメイト・サポに愛され試合に出続ける事の困難さが浮き彫りになります。そんな厳しい環境に身を置いているからこそ国を代表して戦えるのです

一見昔の縁で組まれたかのようなこのビッグマッチ、実は因縁があり監督同士の思惑もある中ウルグアイの個々の能力の高さが際立ちます。ガルシア・エステバンに加え、20歳の新星アルバロの躍動はこれから世界的ビッグプレイヤーとなっていく姿を日本の観客も見届けたいのです

1‐2と劣勢の中、花森が感じたように日本の推進力として早くも起用されようとしている窪田椿、Bチームでの活躍がブランの目に留まったと言えます。この大舞台での活躍に期待しましょう!39巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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