前回までのあらすじ
電話する笠野に有里は練習場のファンの盛況ぶりに代表効果の絶大さを語り、椿はアルバロのユニフォームでいじられ涙目です(笑)
会長はETUは笠野が作り上げたクラブだと認め、俺の跡を継げと諭し、憧れの「名誉会長」にならせろと迫り、笠野がなーんとなく考えとくわと返します…

今季カモの横浜戦
横浜戦、羽田はサポを煽り残り8試合・勝ち点差7は十分タイトルを狙えるとし、チームを鼓舞します。間が空いた為大阪戦の悔しさを思い出させた達海は今季3タテしている横浜に気を抜かず前半でゲーム決めるくらいの集中力見せてこいと送り出します
新監督の細川は数年前率いた強かった横浜を取り戻そうと気張ります。いきなり黒田がピンチを招き何とか凌ぎジーノに怒ります。花森・アレックを海外に出した横浜は地力はあるものの苦しい状況ですが、ハイプレスサッカーに転向してガッツある前線の選手にハマったのです
更に古谷を一列上げた事で横浜の守備は逆に安定感を増し、パウリーニョ・轟の怒涛の攻めですが湯沢が抑えます。椿は達海の意図を理解しキーマンにやられちゃいけないと赤崎から受けると古谷を抜き課題の得点力を払拭するスーパーゴールです!
人皮剥けた椿に達海は俺の言った通りだろとにやけます。細川にはETUが自分達の強さを信じ勝つ事が出来る自信を確実なものにする強豪クラブのような戦い方に映ります。更に清川→夏木ヘッドで前半で追加点、この下位に沈む横浜・甲府との連戦で勝てないようでは東京ダービーにいい状態で臨めません
赤崎・椿に加え夏木も選出
ところが3-1からアディショナルで更に加点され何とか3-2で逃げ切り、この危なっかしさが魅力だとは藤澤です。古谷は雰囲気重く、格下だったETUに今季4敗目は名門横浜が残留争いしてるという現実で、生き残りを懸けたサバイバルとなります。赤崎はそんな事よりU-22の選出に必死です
結局赤崎・椿は選出され、2人抜きの甲府戦を達海が引き締め、清川は石浜との勝負だと気張ります。颯爽とした表情を見せる椿に剛田は安心し、ついに藤澤の椿追っかけ記事が載り好評で、有里は早速練習見学者に回し読みさせマスコミにおだてられ顔が緩みっぱなしです(笑)
そんな中達海は浮かれずピリっとしていますが、追い打ちをかけるように夏木がA代表選出です!サプライズ選出が多く、八谷・畑・江田・瀬古で目玉は持田です。U-22はベトナム相手に椿起点から細見が決め2-0です。藤澤はもっと椿に伸びて貰って今回の記事に加筆して書籍化する夢があります
清川と石浜は電話で近況報告し、即戦力として残留に貢献すると変わった石浜と宣戦布告です。万が一残留させられなかったとしてもレンタルだから戻ってこいという清川に石浜はその選択肢はないと気丈で清川は逆にあの野郎めと意識しています
地方クラブと都会クラブの違い
スタジアム入り前で元チームメイト同士花が咲き、清川はプレーで、このゲームの結果でお前が言った事を否定してやるとライバル視します。ガラッと状況が変わった古巣に対する距離感は甲府というクラブの一員となった証だと石浜は気張ります
契約で古巣相手に出場しない選択肢もあった中成長した姿を見せたいという強い思いを見せる石浜に後藤は感慨深いです。フロント陣の緩みに敏感な笠野は落とし穴になんなきゃいいなと戒めます。手応えは感じつつ5バックで守備的な甲府相手にもう25分です
松原の言い回しに達海はシーズン当初の俺達の姿そのものだと諭します。勝負所と見た甲府は畳み掛け、石浜の回想で清川にETUが恵まれた環境にあり、ぬるいから俺みたいなメンタルの弱い奴を生み出すとし、甲府でなら純粋にプロサッカー選手としての喜びを感じられると語ります
事実石浜のヘッド折り返しから連続攻撃で甲府先制です。後藤はETUの緩んだ空気を達海が締め直そうとしていた事を悟ります。達海は勝ち点3を奪う為に相当準備してきた甲府に対し、内容は良くなかった横浜戦に加え代表選出で沸きお祭りムードになって緩んでいたと自戒します
0-1で前半を終え、清川は東京のクラブはもっと強くないと駄目だとぶちまけます。一方棚橋は選手を称え一つにまとめ、石浜は甲府はいいクラブだと感じ降格なんかふさわしくない、この場所で証明するんだと気負います。達海の雷が落ちますが、選手は切り替えていたので結果で示せと念じます
清川の言葉の真意を見抜いた石神、村越は甲府が以前のETUのようである事を諭し、杉江が達海の厳しい指摘を肝に銘じようと引き締めます。ジーノがエンジンかかって来た中世良はFWとしての自負を見せGKに阻まれるものの堺が押し込み同点とするところでこの巻は終わります
まとめ
今季相性の良い横浜に4タテと完全にETUがカモにしますが、内容的には危うい場面もあり、そこに追い打ちをかけるように代表選出で沸きチームは浮かれてしまいます。藤澤の椿特集記事も好評で、良い事尽くしに見えて緩みは潜んでいたのです
事実降格争いで後がない甲府はガチガチに固めた上一瞬のチャンスをものにしリードを許します。今節は清川VS石浜のサイド攻防が見ものなのですが、同期としてその危機感の違いが浮き彫りになります。地方都市の甲府に来た石浜は東京のETUが如何に恵まれていたか諭します
スポンサーやサポの数等都会に敵う訳がない中、少ない予算と限られたメンバーで1部を戦い抜かなければならないのは非常に大変です。2部から上がって来たばかりのチームですし、即降格は人材流出も含め避けたいところです
超王手とは言えなくても大江戸通運というバックがいて緑川・村越・ジーノクラスの選手がゴロゴロいるETUは甘えていると石浜は辛辣で、清川は不甲斐ないチームに喝を入れ石神に見抜かれます。達海の雷も落ち、チームが引き締まれば地力の差は明白、堺の同点ゴールが生まれます
プロサッカーの永遠の課題・地方クラブの生き残りについても語られた今巻、清川と石浜の対決を見届けましょう!41巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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