「GIANT KILLING」59巻の数々の激戦と成長譚~大分降格決定で残り3節の優勝戦線…3位:ETU対4位:磐田は’’曲者’’:倉茂の奇策で大混乱!湯沢の機転からチームを立て直すETU~

前回までのあらすじ

決心がついた椿は鋭い突破から夏木にドンピシャクロスを上げ、これが決まって3-1です!完全復活の椿はつい支えてくれてた人達の思いが心に入ってきて涙ながらにプレーします。堀田INで試合を終わらせる腹積もりの中達海は回想で椿が日本一の挫折をしたと語ります

その引き換えにそれ相応の伸びしろを手に入れたとし、あの最悪な失敗を一滴残らず力に変えれたら間違いなく日本でナンバーワンの選手になれると告げます…

残り3節!

3-1からアディショナルに椿→清川で4点目、椿は出場20分で2アシストです!これで大分の2部降格が決まり苦境が待っていますが小松はそれでも明るいのが救いです。椿は涙しサポの椿コールで号泣です。藤澤は残り3節(磐田・鹿島・新潟)と今季勝てていない厄介な相手も凌駕しそうな勢いを感じます

清水は天王山:鹿島戦で苦戦し0-2から岩淵のジャンピングボレーで0-3完敗です。フットットでは更に大阪が神戸に勝利、椿の号泣にも尺を使われ恥ずかしい中(笑)、窪田と話し完全復活、すると窪田はある3つの動画を送ってきます

まずはHヘルタ・ベルリンの花森日本代表、次はPSVのチョウ韓国代表、そしてレアルのアルバロウルグアイ代表のスーパープレーにレベルの違いを見せつけられます。椿はまんまと燃えもっとサッカーが上手くなりたいと気張り磐田戦です。達海は鹿島との直接対決が大阪には無い為ETUが勝ち続ける事でプレッシャーをかけるつもりです

松原が浮かれる中いきなり水を差してくるのが倉茂磐田監督なのです…不調もありながらETUのすぐ下:4位につける磐田は不気味で、今週の練習完全非公開と何か企んでいるようです

妖怪ジジイ:倉茂

代表で一緒だった田辺はまたいずれ窪田椿とプレーしたいと話し、椿もそう思われるくらいの選手にはなりたいと思ってますと返します。磐田は開幕戦0-4とETUをボコボコにし連敗スタートのきっかけを作ったチームです。老いぼれと見せかけて妖怪ジジイのように精気溢れる倉茂は早速3バックと奇策です

いきなり自陣でボールを奪われピンチを招きこれはフルコートのマンツーマンです。相変わらず食えない倉茂は不気味で、守備側が攻撃側に1対1でついてくる為リスクがある戦術とはいえ強引にビルドアップするとパスミスを誘われ雨もあり湯沢は対応に追われ四苦八苦です

藤澤倉茂の’’曲者’’としての矜持がひしひしと伝わって来て夏木は一気に前線にボールを呼び打開策を図ります。磐田はビルドアップ時4バックになり余りの一枚が田辺で遅れてカバーに行くのがジーノになる訳です。田辺のトップレベルのキック精度があればどこでもチャンスは作れます

先制は磐田か⁉と思いきやオフサイドに救われます。湯沢は痛み倒れ、達海の指示で松原が抗議に行きます。これは実は主審の気を引く隙に達海が選手に指示を出し湯沢も時間稼ぎする狡猾さだったのです!これを機に徐々にETUは息を吹き返します

誰しもが主役になれる時代が来た

ジーノの巧みな反転から夏木がボールを収め、世良スルーで椿シュートも阻まれます。ポーランド人GKストッフの圧力が半端ない中、こういう相手から得点ゴールを…と気張ります。達海は修正時選手達が自ら考え行動している姿に安堵します。磐田は10年以上倉茂体制でもコーチングスタッフは次々入れ替わっています

笠野達海の意見は勝負の肝は前半だと一致します。刻一刻と変わるフットボールの戦術ではSBが点を取りCBがスルーパスを通すのが当たり前の光景となり、誰しもが主役になれる時代が来たとし、毎節戦術変更するのが普通になってくるであろう現代サッカーで進んで学ぼうとする若人わこうどが生き残れるとは倉茂です

清川のミスから一転ピンチとなり湯沢が止めるもホーシャがフリー、杉江が対応する中ジーノのナイスディフェンスで救われます。椿は自分のクオリティを高められるのは自分達自身だと理解します。ガブが久々持ち上がりまたビッグチャンスは椿です

椿は敢えて同じコースにボールを蹴りチームを勝たせられる選手になると四隅に完璧に決めETU先制です!山さんはアジアカップで多くの試合に絡んで一段階も二段階もレベルが上がってETUに戻って来たと誇ります。椿山さんの伸びしろが恐ろしいです(笑)

倉茂はETUの選手に驕りのようなものはなかったとし、チーム全体で今どうすべきか考え続けていた、学ぶ事に喜びを見出していると感じ、どれだけ自身の変化とチームの勝利に貪欲でいられるかが浮き彫りになったとサッカーの妙について感慨に耽ります

ゴローは遅れてスタジアムに向かい、開幕戦も同様の展開でボロ負けだった為焦りますが意外にもスタジアムから大歓声が聞こえてくるところでこの巻は終わります

まとめ

大分の降格決定はリーグ戦の明暗を浮き彫りにする出来事です。毎シーズンこの降格圏内で苦労してきたETUには感じ入る部分もあるでしょう。降格のないプロ野球と違い、サッカーやバスケ等は日々優勝戦線とこの降格圏内で気苦労する訳で、更にスタメン争い等非常に厳しい世界だと言えます

残り3節で’’曲者’’倉茂率いる4位:磐田との対戦では、磐田がフルコートマンツーマンという奇策に出てETUは序盤混乱します。10年以上の倉茂体制でもコーチ陣は常に入れ替わり、この移り変わりが激しいプロサッカー界のトレンドを常に意識した戦術を駆使し今があるのです

達海湯沢に場合によっては時間を作れと指示しており、上手いタイミングでチームの修正を図れます。このようなベンチとの隠れた連携プレーが時にゲームを大きく動かし、事実椿のリベンジゴールが生まれます!山さん含めその伸びしろが末恐ろしい中(笑)、慌てるゴローが着く頃スタジアムはどうなっているのでしょうか?60巻に続きます…

コメント

タイトルとURLをコピーしました