「GIANT KILLING」61巻の数々の激戦と成長譚~クラブへの恩義を忘れない椿の姿勢に香田共感…事前練習後映像で両チーム鼓舞!優勝を賭けETU対鹿島の頂上決戦始まる~

前回までのあらすじ

香田は過去を語りETUへの悔いから再びサッカー界に戻り結果も出しますがETUとは関わらないと決めていました

椿を見つけた香田はもうETUを裏切れない者として最善のマネージメントが出来ると凄み、椿はETUへの恩義と自身の野望について正直に語りここで凄い選手になって移籍するなら沢山のお金をETUに残したいと本音を語ります…

完全非公開の練習で締め

香田は海外クラブが欲しがるくらい自分の価値を高めたい事に理解を示しつつこのタイミングでオファーが来る可能性を説き、「ゼロ円移籍」という不義理の負い目を背負ってまで短いサッカー人生に賭ける者もいる中、椿はETUに残ると決意は固く来季も結果を残し円満移籍を目指すと香田と一致します

香田は数々の提案をし、改善できそうな事は何でも口を出すと心強く、帰路で達海を見かけますがしっかり椿をバックアップし間接的にでも達海の仕事に貢献できた時に許しを請いにいきたいと誠実です。達海香田の存在自体をすっかり忘れている有様です

達海は完全非公開の練習とし、鬼パッカが手抜いたり集中してない奴がいたら罰カードを出すと脅し事実世良は腕立て30回を食らいます(笑)無駄な不安も過度のプレッシャーも全部練習場に置いていき逆にこの大一番を前にしたヒリヒリ感を皆で楽しもうと達海は心強いです

笠野達海の馬鹿さ加減に呆れながら最終的にでっかい勝利を掴み取るとし何故か同意した後藤までスクワット20回を食らいます(笑)日本に帰国するブラン通訳古川に荒れる中何とアイルトン鹿島のレジェンドと出くわします!アイルトンは鹿島が優勝のシャーレを掲げる姿を見に行くと強気です

フライトは何と席まで隣で仲良く飲んでいるとアイルトン達海を称えつつ明確な哲学やコンセプトがあり同じビジョンを共有している鹿島が勝つと酔いも回り徐々にお互い険悪になって来ます。猪瀬古川が空港で出迎えると2人は険悪でアイルトンの負けず嫌いは異次元レベルなのです

両チーム決戦前のミーティング

藤澤は久々に鹿島の練習場に赴き、鬼気迫る練習にETUとの違いを感じます。夏のキャンプから紅白戦を復活させ名物と言われるそれは非常に激しいものです。実戦以上の厳しさを感じさせ、やはり存在感際立つのは五味です。アイルトン五味を誉めると何と彼は泣き上戸で硬派の象徴なのに意外な素顔です

ミーティングでいじられる五味は今の俺があるのはアイルトンのお陰だと語り、アイルトンの言葉には重みがあります。鹿島の選手は何かしら挫折も経験している者も多く、エリートはいないが常にチャレンジャーでハングリーでいられると説きます

選手を引き締めたアイルトン猪瀬はタイトルに向けて死角無しだと誇ります。一方ETUは鬼パッカが相変わらず鬼コーチぶりを発揮します(中には誰が入っているのでしょうか?)この抜擢は効果的でユーモアを交えて辛口な意見を伝えてくれという依頼もここまで才能を発揮とは達海も驚きです

しかし鬼松原は不発で(笑)選手達は今達海の意図するものが何なのかきっと分かっていると笠野、最後に軽くミーティングとなります。達海はいい準備できたと語り、振られた杉江はジタバタするな、周りの目を気にせず自分と向き合えって時間なんだと解釈し、達海も合格を与えます

達海は今シーズンのハイライト映像を見せ初期は皆若いです。世間やメディアが弱小クラブの奇跡の快進撃って言いたがる中俺達がここまで来たのは決して奇跡なんかじゃないと優しく語り掛けます

頂上決戦始まる…

一番のピンチはジャパンカップ鹿島戦の連敗から対浦和の敗戦、そして名古屋戦の後半まで大変でしたが夏木のゴールから盛り返し、達海の身体を張った言動現役復帰をほのめかすが原動力だった事は誰しも認めるところです。ここからの破竹の勢いは本物で、経歴を見ても達海含め優勝とは縁のない選手ばかりなのです

自分の人生を変えたいって本気で思った結果不可能が可能になると知り、このモチベーションこそが最大の武器だと鹿島の伝統に対します。ベンチ外選手も全員参加で鹿島に乗り込み、奴らの優勝を目前で阻止すると凄み、最強チームとしてここ浅草に戻ってこようとチーム一丸となります

サポは沸き過去最大のアウェイツアーバスとなりコータが浮かれる中パッカも同乗しキョーコとの間に座られてしまいます(笑)第33節:カシマスタジアムに優勝シャーレが運び込まれます。クライトン政権2年目でチームとして成熟した鹿島に対し快進撃を続けリーグの話題をさらったETUが当たります

選手達がピッチに入りサポはかつてない熱量で応援しますが流石に鹿島、圧倒的どアウェイ感です。ブラン達も視察する中相変わらずアイルトンとは犬猿の仲です(笑)クライトンはゆるい感じでデカい事言い、しんどくなったら昨日のビデオを思い出したらいいと語ります

これは全選手の家族や恩人からのサプライズビデオメッセージで特に五味には効果的でクライトンを優勝監督にしようと一致団結します。一方ETUサイドも腹を括りスタンド組が気合を入れ、緑川の仕業です。達海はこの一戦の重要性を説きつつ心底楽しんで来いとし杉江の言葉でチームはまとまります

スタジアム入り間近に各選手が対話する中、村越五味にお前ら倒すと宣言し、逆に五味は俺達今日優勝すんだわと返すところでこの巻は終わります

まとめ

今まで育てて貰った恩義から移籍する際はクラブにお金を落としたいと考えるのは選手の常で、椿も同様の思いで香田と一致します。条件や勢いから華々しく海外に飛び出してしまう選手もいるようですが、今後の事を考えると古巣とは良好な関係の方が五味のように帰って来る場所があるというのも大事です

首位決戦の前に最後の練習ではETUは実にらしい非公開練習で締め、鹿島もお得意の激しい紅白戦とらしさを見せます。そんな中両チーム映像を用意し選手を鼓舞するやり方は現代風であり効果的でもあり、そういったものの準備をする者もいてのクラブチームだと感じさせます

異なるチームカラー・哲学でぶつかり合う両チームですが、共通点としては後半調子を上げていった点とバンディエラ村越・五味の存在です。以前も語られましたが村越は同期の五味を強く意識し劣等感を抱いて来ました。直接対決で今までのうっ憤を晴らしたいところですが、五味の存在感は増すばかりです

いよいよ佳境に迫ったリーグ戦33節、勝者は?優勝の行方はどちらとなるのでしょうか?60巻を超え更に熱くなるGIANT KILLINGの今後にも是非注目頂きたいです…62巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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