「GIANT KILLING」8巻の数々の激戦と成長譚~0-2で折り返しも達海の秘策がボディーブローのように効いて来て…FWとしての決心が足りない夏木、奮起し赤崎のゴールを実質アシスト!窪田スタミナ切れで交代~

前回までのあらすじ

ダルファー窪田のセカンドボールを拾う洞察力と判断力の才能を見抜きFWで開花させ、達海はその理由が分かってないと杉江は勝てないと読みます。ゴールへ向かうボールへのパスコースだけ防ぐ事を意識する杉江ですが、ダルファー窪田の仕事は中盤のMFじゃなく点を取るFWなのだよと語り、事実から窪田が得点します…

0-2で折り返し

窪田独特の感性からの得点、サポは沸き、窪田の笑い方が気持ち悪い中(笑)これだからやめられないとご満悦です。ダルファーは中盤の底からFWにコンバートした際の事を思い出し、窪田が攻撃という役割を担う事によって誰よりもピッチの上で輝けるのだと確信します

いいとこなしのETUはジーノの鋭い反転から椿の突破もここでも窪田です。世良気迫のシュートも阻まれ0-2で前半終了、ダルファー達海は策に溺れたかと冷ややかです。ロッカーでは黒田杉江にキレ荒れ、緑川は守備陣全体の問題だとしムード悪いです

一方大阪は特にFW陣窪田以外が煩く吠え、ダルファーはそれこそ勝者の顔だと誇ります。ハーフタイム半分過ぎてやっと達海が現れ、これから大逆転が始まると凄みます。達海大事なのはこの試合を面白がれるかどうかだと語り、ボールボーイ達にETUが後半大逆転したらどう思うか聞いていました

そうなったら…スゲー面白い試合だと思うと5人全員一致し、他人事だと思って…と言う黒田に出来るから言ってんだぜ、目に見えるものだけが全てじゃないと具体的な指示すらない中送り出します。ゴロー達は遅れてやって来て、横断幕を貼りたいとスカルズに交渉、スタジアムに早く来る人間がいるんだと断られます

羽田は俺達とあんたらは応援する意味が違うと凄みます。どんな時でもチームを見捨てたりはしないとゴロー田沼の事を知っているのです

FWとしての決心

ブラン達海が仕掛けてた何かがまだ見えてないじゃないか、まだ試合は分からないと考えています。ダルファー達海が全力でやり合いたくなる何か・・を持っており、完膚なきまでに叩き潰したいだけだと豪語します。志村は相変わらずミスマッチを突いて来ますが、黒田はあのワンプレー以外コイツハウアーに負けた気はしてねえと気張ります

ボールを奪うとファウルを誘いハウアーはイラついてきます。見せ場作ってくれるのはこれからだと達海、前線が手応えを感じてくれないととします。窪田が上手くボールを納めますが杉江が身体を張り気迫でカット、ジーノが拾い夏木にいいパスが出ますが迷いがあり判断が遅いです

ジーノは冷たい目線でさげすみます。黒田気迫の守備でハウアーに前を向かせず、石浜が止めるとセカンドボールを窪田から杉江がカット、吹っ切れた様子を見せ、問題は夏木達海はFWとしての決心が足りないと話していました。夏木は試合前グラウンドでイメトレをし、ジーノからのパスがことごとく来ないイメージばかりです

その様子を見て気持ち悪いと感じた達海夏木ジーノはすぐシュート打ちたがるFWは嫌いなんだと感じています。達海は味方が必死になって繋いで来た魂の込もったボールはチームのボールか?お前のボールか?と問います。夏木にはその答えが彼なりに分かったようです

夏木の気迫が呼んだ赤崎のゴール

五輪代表の小室を抜き同世代の赤崎のセンタリングから夏木はチームのボールだと断言しながらゴールの角が目に入りボールをこぼします。達海はサブのアップ本腰入れさせてと夏木に見切りを付けます。コータも今日の夏木は見ててもワクワクしないと感じます

達海はエゴイストになれるFWがたまにいるとし、チームのボールと分かった上で自分のボールだと思い込める度胸があるFWは強いと評し、ジーノのプレッシャー超えられないようじゃそういうタイプじゃなかったって事だとバッサリです

志村は後半10分で3点目だと窪田を使い、杉江気合のDFもに通り、ハウアーで勝負と見せかけて志村に展開、村越が奪い取りカウンターもまたボールは窪田の元です。杉江を抜き3点目…というところで疾風の如く椿がカット、中盤を一気に駆け上がります。ここで窪田はスタミナが切れ倒れます

ジーノはボクの犠牲があったからこそ抜けると語り、事実椿平賀を抜き世良ニアの中夏木は先程のゴール角のイメージが抜けません。ここで達海の言葉を思い出した夏木はファーを要求、椿のクロスを豪快にダイレクトボレーし僅かにバーに阻まれます

クリア半端で、更に気迫の夏木に釣られたリマ、そこを赤崎が押し込み1‐2です!ジーノ夏木に苦言を呈し、赤崎夏木のシュートが効いた、警戒したからコースが空いたのでアシストしてくれたようなもんスよとし、夏木は常にゴールを狙うFWでいたいと決心します

残り20分、大阪は窪田を下げボランチの大友が入り、スタミナがない事を自覚します。実はこれは達海の狙い通りで、大阪の超攻撃的サッカーの形を変えざるを得ないとします。志村が一列前に出て、両監督が火花を散らす場面でこの巻は終わります

まとめ

今巻では中盤の底からコンバートされた窪田の躍動に吹っ切れた杉江が徐々に対応しだし、ついにスタミナ切れで交代させる点や、ジーノが浮かない顔をしながらも何か意図があったプレーを続けており事実椿平賀を抜く等伏線が回収されます

達海は秘策を講じていましたが、特に窪田の活躍目覚ましく、ゲームプランが狂いました。ただボディーブローのように実は効いており、赤崎の反撃のゴールが生まれます。達海夏木にFWとしての決心について語っており、迷いのあった夏木が気迫を見せた事で隙が生じゴールが生まれたのです

味方が必死に繋いで来たボールは当然チームのボールですが、そこでエゴイスティックに自分のボールだと我を出せるのが真のストライカー、その本気度が周りに危機を植え付け隙も作るのです。夏木のFWとしての覚醒に期待しましょう。1‐2で試合が分からなくなってきた中、9巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

GIANT KILLINGはアニメ化されています。全26話で、NHKで放映されました。OP曲はTHE CHERRY COKES、ED曲はG・P・Sが担当、人気を博しました。当時としては作画に力を入れており、サポや選手の作画には膨大な量で対応したり、当時の最新技術を取り入れた革新的なサッカーアニメでした

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