1 錬金術の翻弄される人々
第1巻でエルリック兄弟が訪れたのは、錬金術を奇跡の業として広めている教祖がいる町でした
ここでの見所は錬金術という業に翻弄される人々の姿だと思います
教祖様は偽物の賢者の石を使用し、等価交換を無視した偽物の錬金術を行っています
錬金術師であるエルリック兄弟は、すぐに教祖の奇跡の業がおかしいと気づきます
町の娘ロゼはエルリック兄弟に忠告を受けますが、奇跡の業にすがりたいロゼは、その事実を受け止める事ができません
鋼の錬金術師の少し重たいテーマを第1巻で見ることができます
2 エルリック兄弟が過去の行った人体錬成実験
最大の禁忌といわれる人体錬成を行ったことによって兄エドワードは手と足を、弟アルフォンスは体全てを失っています
第1巻では人体錬成を行って人の命を操作することがいかに危ないことかということも一つのテーマになっています
「太陽に近づきすぎた英雄は翼をもがれて地に落とされる」エドワードが言った台詞ですがー、重く突き刺さるものがありますね
鋼の錬金術師の世界観がよく出ている台詞だと思います
3 重いテーマに織り込まれる軽いギャグ
鋼の錬金術師の見所の一つが、エドワードを中心に繰り広げられるギャグかと思います
基本的には背が小さいことに対してのチビネタになりますが、作中にが少し重たい雰囲気なのでホッとします
最後に
宗教や人体錬成といった重いテーマを持ちながら、主人公たちの性格やキャラクター性でテンポよく読むことができます
第1巻は特に物語のテーマがよく出ているので、キャラクターの台詞に注目して読んでみるのがオススメです
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