前回までのあらすじ
月島は兄と久しぶりに腹を割って話し、兄がバレーに未だ燃えている事を悟り喜びます
月島の190cmの身長は才能で武器だと褒められる中、他校では何と201cmの選手が打倒烏野を誓い、いよいよ春高一次予選当日を迎えます…
春高一次予選:扇南・角川戦
日向はゲン担ぎでカツ丼を大量に食い、吐いてゲッソリです。トイレで扇南の選手に出くわし、全部倒して全国に行くという日向に彼は白鳥沢の脅威を語ります。一次予選第2回戦(烏野緒戦)はその扇南で、新チームとは言え元々3年は一人だけだったチームです
烏養も観に来ています。合宿の甲斐あってか烏野は攻守に噛み合い、以前より動きに迷いがないです。十和田はIHで白鳥沢に完敗した際、試合を最後まで諦めなかった3年の秋宮の事を思い出します。残酷なまでの烏野との実力差ですが、応援に来た秋宮に諭され、十和田も燃えます
烏養は特に3年の出来を褒め、影山の鬼サーブも決まりマッチポイントです。まだ来年がある…なんて思ってるから弱いままなんだと十和田は根性で繋ぎ意地を見せますが、ラリーは結局日向が制し2セット連取です。試合後秋宮の言葉に十和田は感謝します
後一勝で代表決定戦というところで、相手の角川には2mの百沢が君臨します…日向と40cm差なのです。影山は調子が良さそうで静かに集中しています。角川は烏野の鬼サーブの脅威を感じながら、自分達の強みを活かして戦うだけだと気張ります
角川の2mの逸材:百沢
試合開始、早速百沢に集め、3枚ブロックの上を行く高さを見せます。また、日向の咄嗟のフェイントにもその高さで対応し、大きな壁として立ち塞がります。3点連取されますが影山はいつもより球が指にしっくりくると冷静です
1-4の劣勢で先にTOを取る烏野、角川側はワンマンと言われようが百沢を活かす為に全力を尽くすのが俺達の「勝つスタイル」だと強気です。百沢はバレー歴半年も経っていません。それを見抜きストレートを捨てクロス対策すると見事に西谷が拾います
自身が絶好調と見た影山は例の新速攻をやりたいと直訴、あの百沢が一歩も動けぬ驚異のスピードで翻弄します。中盤で同点に追いつきます。百沢が後衛に周ると空中戦は烏野が上、点を重ねます。烏養は日向の速攻は1stテンポどころか’’マイナス・テンポ’’だと評します
1セット取った烏野、日向が手に負えないと感じた角川は点取り合戦に挑みます。百沢の重いスパイクのお返しとばかりに1stテンポの同時多発位置差攻撃が決まります。百沢は体力も相当あり元々も運動部と烏養は見抜きます。いつしか烏野のマッチポイントですが、気を抜けば百沢に掴まれそうな迫力があります
高さでは到底敵わないのでソフト・ブロックでワンタッチし繋ぎ、更に圧倒的な百沢のブロックに日向はワザと指に当てるスパイクでブロックアウトし2セット連取です。百沢は烏野の巧みな技の応酬にバレーが’’単純’’って言ったことー取り消しますと改心します
月島、覚醒中…
これで烏野は一次予選突破です。敗れましたが角川の今後の成長には期待が持たれます。会場を後にしようとすると、忘れ物の確認をしていた清水がナンパに遭い、頼みの田中も西谷もいないので日向が気張ります。そのバネから日向に興味を持った男達はどうやらIHベスト4の実力のようです
月島の兄は家に帰って来た月島にウチのチームの練習混ざってみない?と誘います。夏休み終了から数日、影山は変装してまで他校の偵察に行こうとしますが、谷地に諭され普段着で城西視察に行きます。城西はOBのいる大学と練習試合をやっており、大学生に混じった及川はほんの数プレーで完全にチームに溶け込みます
及川の凄さを実感した影山は及川の3年間を詰め込んだ城西と戦える最後のチャンスが春高だと気張ります。月島は明光の社会人チームの練習に混ざり、イライラしながら今まで言われて来た事が脳裏に過り、烏養に自分より圧倒的に’’上’’の相手のスパイクを止める方法はあるんですか?と問います
城西では’’狂犬’’と言われる京谷が帰って来ます。8月末土曜、10月の代表決定戦までの間に関東へ練習試合に来れるのは後2回と貴重な時間です。月島は烏養からタイミングが大事と言われ、烏野メンバーの技の精度がみるみる上がっていきます
音駒と「ゴミ捨て場の決戦」を東京体育館でーと誓い、月島は社会人チームとの練習で赤井沢にドシャットを決めにやける場面でこの巻は終わります
まとめ
春高一次予選は先述の通りIH予選で3回戦まで進んだ烏野は2回戦からの出場です。ここで2セット連取2立てと圧倒的強さで本選出場を勝ち取ります。あの過酷な夏合宿を経て、烏野メンバーの覚醒は止まりません
角川の2m選手:百沢に手を焼きますが、彼はまだバレーを始めて半年も経っておらず、まだまだ粗削りです。伸びしろには恐ろしいものがありますが、現時点では攻撃の多彩さ・守備力含め烏野に軍配が上がります。百沢もある程度自信はあったでしょうが、もっと精進しなければ勝てないと感じるくだりは素材だけではスポーツは勝てない事が分かります
様々な場面で成長を感じさせる烏野メンバーですが、あの冷めていた月島が烏養に直談判したり社会人チームの練習に赴く等変化が見られます。烏野は決して高さがあるチームではありません。そんな中唯一の190cm台の月島の奮起が期待されます…13巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
ハイキュー!!のアニメの2期はコミックス9巻~17巻までの内容となっています。主題歌はOPをSPIYER・BURNOUT SYNDROMES、EDを石崎ひゅーい・Galileo Galileiが担当し人気を博しました
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