前回までのあらすじ
神奈川第二代表で2年連続2回目の椿原と、5年ぶり9回目の古豪:烏野となります。椿原は本来なら白鳥沢と当たるところを烏野でラッキーだと前向きに考えています。試合が始まり、要チェックは190cmの寺泊です。武田は空間認識能力が必要不可欠で、その影響を最も受けるのが精密を極める影山のトスワークと分析します
0‐3とリードされ、日向に合わせられなかった影山が修正する…と謝ります…
椿原と真っ向勝負
影山がトスの精査に苦労する中、田中・日向の身体を張った頑張りで何とか加点します。7‐11の場面で早めのカンフル剤:山口投入です。師匠から’’リセットの視点’’を伝授され、非常灯を見る事で心を落ち着け、乱しブレイクです
日向の猛烈なトスくれアピールから影山はついに照準を合わせドンピシャ速攻が決まります。実況でも日向は今大会のアタッカーで最低身長だと語られます。武田はマイナス・テンポはまだ隠しておく方が良かったのでは?と問いますが、烏養は見せておくって大事なんだぜと説きます
日向の存在が際立ち、気を取られていると影山のツーが決まります!更に鬼サーブがチャンボとなりますが、態勢が整わないと思われた中西谷の絶妙トスから影山→日向の速攻が鮮やかに決まります。武田は世界が影山くんを見つけますよ…!と喜び、大げさに感じた烏養も同調します
椿原はTOを取りチームとして勝ちに来たと確認し、越後→寺泊の平行が決まります。対して烏野も旭のバックアタックで派手な殴り合いです。日向がサーブに周ると今度は前衛に月島のねっちこいブロックのターンです。物凄いラリーが続き、寺泊に3枚ブロックでストレートは日向が身体を張って上げます
姫川の天井サーブ
旭が上手く押し込みブレイク、同点に追いつきます。西谷は日向が今わかってあそこに居たぞと評します。椿原のバックアタックは月島が読みプッシュとなり、日向はここでも身体を張って上げます。崩しますが椿原もワザと1stタッチを影山に返す狡猾さです
月島は最大限の’’丁寧’’で高いトスを上げ、感動する旭はブロック3枚を弾き飛ばし加点します。武田は各選手の成長を嚙み締めます。月島は連続ワンチとノッて来て、日向の’’ウシロ・マイナス’’は弾丸が如しで20‐18です。椿原2回目のTOで落ち着かせます
一進一退の攻防で23‐21の場面で木下投入です。コースは良かったものの長くOUTになりますが、あの木下も気張り烏養はそうだ、欲出してけよと感じます。烏野セットポイントで影山の鬼サーブはネットに掛かります。ここでデータに無い姫川が投入されますが、ド緊張しています
すると姫川は何とアンダー・ハンド・サーブを放ち、味方の後頭部に当たり烏野が1セット取ります。徐々に暖まり第2セット開始です。15‐14という場面で再度姫川が投入、するとやはりアンダー・ハンドから何と天井サーブなのです!
烏野、1回戦突破!
スピードも威力もないサーブですが、澤村は目が眩みオーバーでミスし大佐渡はアリでしょとご満悦です。ここですかさずTOを取る烏野は対応の確認をしますが、この天井サーブは次はお見合いを誘い2連続サービスエースで逆転です
更に守備がウリで入ってきただけありレシーブでも魅せる姫川、寺泊のスパイクが決まり15‐17、たまらず烏野2回目のTOです。姫川は武者震いし再度天井サーブを放ちますが、西谷が冷静にレシーブ、旭のバックアタックが決まり改めてこれが全国かと悟ります
田中のジャンプサーブもいよいよ全国デビューです。日向を警戒せざるを得ない椿原は影山の巧妙なトスワークに翻弄され、2回目のTOです。寺泊・旭の両エースが渾身の鬼サーブを決めどちらも引きません。ここで越後はツーの意外性で同点に持ち込みます
月島へのトスが長いものの澤村がカバーしついにはマッチポイントです。菅原がINし、得意のセッター出所へサーブし乱し、田中のインナースパイクは貝掛の好反応からラリーとなり、丸山の特性を把握している菅原がナイスフォローから最後は旭で締め、2‐0で烏野が勝利するところでこの巻は終わります
まとめ
今巻では天井サーブについて取り上げたいと思います。本レビュー筆者はメインは他競技に所属していましたが、特性的にバレーが合っており、体育の選択種目で必ずバレーを選ぶ程得意としていました。上背は無いものの、瞬発力が優れていた為、むしろバレー部に入れば良かったと後から思うくらいです
そんなバレーの中で、最初はカッコ良さからオーバー・ハンドのサーブを打っていましたが、安定感がなく良く外していました。悩んだ末アンダー・ハンドに転向したところ、見事にハマり得意技となりました。天井サーブは自分には非常に相性が良く、自分の腕力的にもちょうど相手コート内に決まる絶妙の塩梅でした
取る側は非常に高い位置を目で追うことになり、かなりの確率でミスを誘っていました。バレー部の連中や対応が得意な者には上手く捌かれましたが、自分の得意技として非常に活躍してくれました。大佐渡は春高初戦で東京体育館というお互い不慣れな空間で、これが得意な姫川を起用します
「世界一のセッター」と称された猫田勝敏が編み出したというこの天井サーブ、プロや代表戦等ではめったにお目に掛かれないとは思いますが、非常に懐かしい思いになったので、今巻で語らせて頂きました。初戦突破を果たした烏野、清水も谷地と念願のお風呂に入れたでしょうか?28巻に続きます…
おまけ
ハイキュー!!のアニメ4期は全25話構成となっており、コミックス22~33巻の内容です。OP曲はBURNOUT SYNDROMES・SUPER BEAVERが、ED曲をChiko with HoneyWorks・SPYAIRが担当し人気を博しました
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