「ハイキュー!!」32巻の数々の熱戦と成長譚~日向レシーブで覚醒しさながら登山のハーケンのよう…田中の執拗な超インナーから逆に極上ラインショット炸裂!日向の向上心がメンバーに憑依~

前回までのあらすじ

8‐5とリードされ先に稲荷崎が1回目のTOタイムアウトとなり、珍しく西谷が饒舌です。こわいって思う事が懐かしい気がした西谷、じいちゃんにわからず終いは「もったいねえ・・・・・・からさ」と言われた事を語り、それでもこわかったら「助けてもらう」と仲間を信頼します

案の定あつむ西谷を狙いますがオーバーで上手く上げ同時多発位置差シンクロ攻撃でが加点します。喜ぶ西谷木下とのサーブレシーブ練習を思い出し、お互いガッツポーズします…

登山のハーケン

アラン兄弟の過去が回想で語られ、特に兄弟は切磋琢磨し実力を上げて来た事が分かります。事実非常に難しい普通ならアンダーで上げるボールをオーバーでトスする技術の高さを見せ烏養は驚きます。あつむはオーバーは指10本、よりいっぱいのモンで支えたいねんと嬉し気です

再びピンチサーバーに入った理石りせきは強気の鬼サーブで加点、汚名返上です。一旦烏野はTOタイムアウトで切りますがチャンボチャンスボールになりアランです。3回目は澤村が的確にレシーブし月島で返します。おさむの鬼サーブを上げ田中で勝負ですが所詮木兎ぼくとの弱小版に過ぎんとどシャットで稲荷崎逆転です

全国2位等過去の事、大事なのは今日・・何をする?と兄弟は双子速攻 マイナステンポ’’裏’’で華麗に決め、横断幕通り「思い出なんかいらん」と言わんばかりです。明らかに稲荷崎優勢な中、日向がINして空気を変えたいところです。しかし上手くオーバーネットを誘われあつむはセッターとして狡猾です

続く鬼サーブを澤村必死のレシーブは上手く相手コートに返り1本で切ります。あつむの選択をことごとく月島はブロックに奔走しますが、何とおさむまで連続トスとしアランで仕上げです。ところが日向がここでレシーブを上げ、重要な局面でーごく稀にこういう1本がある…雲雀田は登山のハーケンを思い出します

田中の弱気?

思わずナイスレシーブと言う影山同時多発位置差シンクロ攻撃オールからが拾われ、ブロックアウトを日向が超反応で繋ぎ囮も機能、田中で加点か?と思いきや赤木リベロが足で上げます。チャンボチャンスボールと思われた返球は不運にもネットINし稲荷崎です。マッチポイントではないのに心を折るのに十分な1点です

たまらず烏野2回目のTOタイムアウト日向の向上心にメンバーは火が着きます。またあつむ日向が飯食うみたいにバレーをすると評し、その貪欲さを兄弟で認め、これは周りも感化されると感じます。ここでが投入され、キャプテン同士澤村も同じ心境なのだろうと感じ合います

月島はスタミナ切れもありブロックにスパイクに合わなくなって来ます。18‐20では100%の鬼サーブでノータッチエースを決めます。それでもいつだって今が最高のチャンスだと双子速攻 マイナステンポで攻めますが合わず、がナイスフォローで返します

ここでも同時多発位置差シンクロ攻撃で俺達全員点を獲るために居ると澤村のバックアタックでついに同点です。田中は先程こっそり影山一時いっとき俺に上げる本数を減らしてくれと申告していました。のネットINサーブから月島が押し込みついには逆転で、稲荷崎TOタイムアウトです

日向のレシーブは最早マグレではない

先程の不安定な双子シンクロをまた使ってくると読ませ実はアランという狡猾さで逆にブレイクする稲荷崎、返されても意表を突くツーで加点、更にアランの鬼サーブからダイレクトでマッチポイントです。宮城県の他校も応援に気合が入る中、影山田中に「いいえ」と答えており、敢えて田中を使い続けます

ブロックされても西谷が拾い、日向の速攻をあつむが奇跡的なトスでアタックしますがこれも西谷がレシーブです。影山田中の攻撃が必要だと感じており、超インナークロスの効果でブロックが内に意識が向く中、高いトスは選択肢を広げ、極上ラインショットのストレートがついに決まります!

あつむ影山の’’オリコウサン’’はドコ行った?と動揺します。未だ稲荷崎マッチポイントの中、影山は鬼サーブを決めサービスエースでデュースに持ち込みます。畳みかけるように今度は緩急で揺さぶる影山日向の電光石火の速攻が決まり烏野が逆マッチポイントとします

しかしあつむは落ち着いて銀島を選択し返します。影山あつむのような天才はAからZやってみたらどんなやろ?と常に全力で考え実践していると説き、「最初から優秀そう」とうのとは違うと断言します。影山は際の際のトスが日向と合いませんが、日向が空中で足で上げ何とか加点します

日向の「次もくれ」は影山を極限まで追い込んでくる言葉です。そんな極みの境地であつむのサーブなのです。澤村は後逸し稲荷崎マッチポイントです。ジャンフロからスパイクサーブでも澤村は巧みに順応しレシーブ、ネットを超えそうな中日向に引っ張られ影山が変人速攻で返します

あつむはエライおっかない相棒持ってもうたなと影山に同情します。最早限界に近い月島はブロックでコースを絞り、その先に居ろよと日向のレシーブに賭け、事実日向は上げたので’’マグレ’’という単語を使うのはやめようと改心するところでこの巻は終わります

まとめ

あの強気な田中は超インナークロスという新武器を手に入れても弱気になるくらい追い詰められ、影山に一時上げる回数を減らしてくれと言う程でした。しかし影山田中の攻撃は必要ですと返し、敢えて田中を使い続けます

高いトスは田中の選択肢を広げ、今までの超インナーも効いており逆にストレートが空き極上ラインショットが決まります。バレーはこのように一つの攻撃に気を取られると逆が空き、そのチョイスが絶妙なテンポとなり加点へと繋がる面白さが際立ちます

また、日向の覚醒したレシーブは烏野に今までなかった武器となり味方を鼓舞します。今まで不安だった後衛守備時にも日向が好反応する事で、孤軍奮闘していた月島の一枚ブロックもコースを絞り後衛に対応させる等幅が広がります

際の際の試合中でも烏野の進化は止まりません…この接戦をものにするのはどちらでしょうか?33巻に続きます…

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