前回までのあらすじ
流石守りの音駒、どんな攻撃も拾っていき、粘りを見せつつ烏野を探り慣れて見極めろと冷静です。黒尾は「守りの音駒」って呼び名は気に入っており、でもそれは消極的って意味じゃないと1stテンポの同時多発位置差攻撃を仕掛けます…
「最も相手スパイカーを不快にするブロッカー」=黒尾
月島は巧みにワンチし、逆に同時多発位置差攻撃オールでレフトの澤村を使いますが黒尾のどシャットが決まります。あかねはアリサにコートの中に面白くない人は居ないの!と熱く語ります。黒尾はネチネチブロック月島の師匠なのです
実況でも黒尾は「最も相手スパイカーを不快にするブロッカー」と評されます。リードを許しつつそれも音駒にはいつもの事で、相手攻撃のインプットを優先し後半じわじわ追い上げていくスタイルです。大火力集団烏野相手に序盤から善戦しています
月島は菅原に煽られ、格上の黒尾に勝とうなんて…僕一人で勝とうなんて1mmも思ってませんと話し山口サーブです。あの影山ですらまだ取っていないサービスエースをもぎ取り、一旦音駒TOです。2回目のサーブはオーバーで上げられますが、狐爪のトスワークを見破り月島がどシャット、冷静な’’盾’’と’’矛’’=’’サーブ&ブロック’’が決まります
この旧友二人の連動で月島は過去を思い出しハイタッチです。黒尾に聞かれ月島はバレーが最近は極たまに面白いですと答えます。黒尾のサービスエースが決まり13‐11で烏野TOです。リエーフは実力を上げており、一筋縄ではいかず、日向が機転からコースを外しますが拾われ、逆に同時多発位置差攻撃です
日向はもうレシーブの’’穴’’じゃない
これを決め音駒ブレイク、守備が仕上がり始めます。大将は音駒は気付けば背後に迫っているとその脅威を感じます。しかし烏野は変人速攻が冴え、黒尾は影山が居るのだと実感します。お互いサーブミスを挟み、山本のサーブでレシーブがネットを越えそうなところを影山がワンハンドで何とか上げます
混戦を旭が押し込み、影山は無理にAパス上げなくてもアタックライン近辺に上げてもらえれば十分だと自信げです。影山は変幻自在のトスで翻弄し、守備の堅い音駒も意地の繋ぎを見せますがここで烏野ブレイクです。猫又は狐爪がただただ烏の羽を捥いでみたくて仕方ないのだと感じます
影山から西谷フォローで旭がブロックラッシャーで20‐17です。返した音駒の黒尾の鬼サーブを何とか上げ影山がそのまま押し込みますが低い体勢から狐爪はオーバートスでリエーフで加点です。比べられて狐爪は影山程頑張ってる奴と一緒にしたら失礼とし、自身も感化され「できそう」のラインが少し更新されると語ります
澤村の手堅いレシーブからの同時多発位置差攻撃はバックライトから澤村で文字通りどこからでも得点できます。レシーブ力を上げた日向、谷地は日向はもうレシーブの’’穴’’じゃないと感じます。しかし黒尾の巧みなどシャットで23‐23と追いつかれます
面白いままで居てね
リエーフは1stを日向狙いで速攻封じに成功します。両校サーブミスしデュース、お互い堅い守備から旭のブロックラッシャーは何と山本が奇跡的に繋ぎ、その順応性が光ります。ラリーは続き、再度旭を選択、コースが無い中フェイントしますが拾われ、続くラリーから3度目の旭です
3度目の正直は上手く吸い込みとなりやっと加点です。俺達の全力を次の瞬間越えてくる、これだからこいつらがきらいだ!と両校同じ想いで烏野セットポイントです。同時多発位置差攻撃は月島ですが拾われ、旭強打も夜久が上げ、ネット際狐爪はワザと身を引きオーバーネットを誘う狡猾さで逆に音駒がセットポイントです
天童は烏野が’’勝ち’’を意識したのを分かって誘ったのだと分析します。追い詰められた烏野はあくまで同時多発位置差攻撃で攻め続け、3度目を全員助走距離確保というところで西谷がお見合いしてしまい25‐27で音駒が取ります…攻め気が強過ぎたのです
むしろ狐爪に烏野の長所を利用されたというべき展開でした。ジャイアントキリングを続ける烏野を阻む音駒、烏養は狐爪が今の音駒の’’脳’’だと理解します。レシーブ力は上がっても日向が狙われると速攻を封じられる為、日向しか取れない位置じゃない限り後ろが処理し、黒尾のサーブも一本で切ると確認します
スロースターターの音駒相手に1セット落とした事は烏野に不利です。明らかに日向が狙われる中、速攻に跳べないならライトからブロードと気張り目の覚めるような先制点です。これは「このくらいなら速攻を封じた事にはならねえぞ」という影山恒例無言のアピールでもあります
狐爪が日向に「面白いままで居てね」と言い、日向がギョッとするところでこの巻は終わります
まとめ
音駒はスロースターターで、守備的に相手の出方を伺いじわじわ順応していくのが常套手段です。攻撃特化の烏野は常にリードを保ちながら決定打には至らず、ずるずる接戦となってしまいます
月島と山口のシンクロ、旭の3度目の正直等見応えありましたが、音駒の堅い守備は崩せず、攻め気になり過ぎた事を狐爪に上手く利用され第1セットを落としてしまいます…これは勢いでものにしたかった烏野には痛い打撃ですし、スロースターターの音駒が先にセットを取る等苦境となります
お互いの手の内は分かっている為、レシーブが下手で速攻の起点となる日向狙いを徹底されますが、日向は例の合宿からレシーブ力が急上昇し、最早レシーブの’’穴’’では無くなっています。しかも助走をつけての速攻が無理ならライトへブロードと抜群の身体能力は健在です
狐爪は進化し続ける日向に「面白いままで居てね」と不気味な言葉を告げ、流石の日向も身じろぎます…ゲーマー脳狐爪の暗躍が光る中、烏野の逆襲はあるのでしょうか?35巻に続きます…
おまけ
今巻の烏野VS音駒の死闘は「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」として大絶賛上映中です。スラムダンク同様スポーツ漫画のアニメ映画として非常に見応えのある内容となり、大人気となっています
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