「ハイキュー!!」37巻の数々の熱戦と成長譚~因縁の’’ゴミ捨て場の決戦’’ついに終幕!春高名物’’魔の3日目’’とは!?エース対決の梟谷と貉坂、激闘へ~

前回までのあらすじ

影山日向を使い犬岡の腕の間を巧妙に狙いINさせます。犬岡も負けじとやり返し、ここで再度手白の天井サーブです。がブロックアウトを狙いますが福永が奇跡的に繋ぎ、狐爪→黒尾のアタックを西谷が根性で上げ、3枚ブロックを日向はフェイントで対応、狐爪が出てきたところでロングプッシュに切り替え加点です

狐爪は最早体力的に限界ですが、倒れながらこの極限状態を「たーのしー」と恍惚の表情です。日向がガッツポーズし黒尾が笑顔で天井を見上げます…

’’ゴミ捨て場の決戦’’終幕!

烏野は加速していき、音駒は2回目のTOタイムアウトを取らざるを得ません。同時多発位置差シンクロ攻撃オールを必死に防ぎ、狐爪日向がゲームでいう矛盾した「まだ死なないでよ」を感じているはずだと山本で加点です。影山の狡猾なツーで23‐20とし、狐爪もやり返します

ここでオープンで日向を使い、高い跳躍から加点、マッチポイントです。両校必死のバレーで狐爪は苦しい、しんどい、でも「終わらないでほしい」と踏ん張り、際の際のラリーから田中が極上ラインショットを狙います

しかしかいは高くレシーブし、一瞬練習試合の時の風景がよぎり、狐爪がトスを上げようとすると汗で滑りミス、これが決勝点となり烏野勝利です。ゲーマー脳の狐爪はゲームのように世界の平和を目指す冒険ではなくただ9×18mの四角の中でボールを落とさない事に必死になるだけ、はぁ~~楽しかったと寝転がります

狐爪黒尾にバレーを教えてくれてありがとうと言い、今日絶対熱が出ると思うと疲労困憊です。両校握手し抱き合い、健闘を讃え合います。烏養猫又の握手に烏養祖父は自身を重ねます。猫又は反省はともかくナイスゲームと選手を労い、音駒は春高3回戦で沈みます

春高3日目は’’魔の3日目’’

日向影山狐爪と再戦を誓い、かい黒尾夜久やくに3年間一緒で良かったと告げ涙を誘います。黒尾はー終わりだけど、まだ終わりじゃねえなと梟谷を見守ります。木兎ぼくとは躍動し、梟谷は2-0で松山西商に勝利します。木兎ぼくとは感化され、もっと・・・会場沸かす試合してやると燃えます

春高3日目は’’魔の3日目’’と言われ、3回戦と準々決勝をいっぺんにやる過酷な日です。木兎ぼくとは張り切り、知り合いらしい貉坂むじなざか桐生と言葉交わし、黒尾は’’3本指’’のエース対’’5本指’’エースとなります。疲労回復も兼ね次の相手よりまずは飯だと影山、試合を観たい日向清水は着替えと食事を促します

烏野の準々決勝の相手は星海率いる鴎台かもめだいと決まり、どっちが現在いまの「小さな巨人」か決めようぜと気張ります。リアル「小さな巨人」との試合がちょ~~楽しみだなーと日向は能天気です。烏野応援団とあかね達は店の混雑もあり相席となりますが、冴子は分かり合っておりお互い労います

大将だいしょう黒尾敗者コッチ側へようこそと悪態をつきます…1チーム以外全員漏れなく負ける、シビアな世界なのです。大将だいしょうは負けるからやらないなんて事は無いし、勝てるからやるわけじゃないと勝手にキレ、彼女の前なのでコロっと切り替わりますが、黒尾はしみじみ面白いやつだと笑います

かいは’’100%純粋に勝利を信じられる奴なんてなかなか居ない’’…「信じる」とは違うかもだけど、勝ちに夢中になれる奴ってのはいるよなあと日向木兎ぼくとを羨みます。予想通り井闥山いたちやまが勝ち上がり、先に梟谷(東京・7年連続28回目・IHインターハイベスト8)と貉坂むじなざか大分・9年連続30回目・IHインターハイベスト4)の準々決勝です

木兎ぼくとは5本だの3本だの多いわ!と俺は1本の指に入るエースだと気張ります。注目は両校エース(木兎ぼくと桐生)に集まります

梟谷VS貉坂むじなざかのエース対決

木兎ぼくと警戒を利用し赤葦あかあし尾長を敢えて使いますがコミットされどシャットです。対する臼利うすりは当然エース・桐生を使い、強烈なスパイクが3枚ブロックを貫きます!試合を観戦する音駒メンバーは貉坂むじなざかがフィジカルトレーニングに力を入れており、桐生をパワー重視の’’ブッ放す’’系だと評します

中学時代の回想で当時から傑出していた桐生牛島、それでも上はいます。桐生はエースとして頼りとし過ぎてごめんとチームメイトに謝られ、逆に謝らんでくれと涙します。試合に戻ってどんなボールでも加点してしまう正に’’悪球打ちの桐生’’健在です

実況は桐生が器用さと強引さが混在したスタイルの選手だと評します。桐生の鋭いスパイクに反応が遅れた木兎ぼくとは何と胸で上げ、自身でナイスレシーブとご満悦です。桐生はサービスエースと獅子奮迅の活躍で、他人の評価や雑念を気にせずただバレーボールをしにくる牛島木兎ぼくとにも負けてたまるかと気張ります

あっという間に4点差となり、梟谷1回目のTOタイムアウトとなります。黒尾木兎ぼくとが前衛時は当然、サーブでも狙われプレッシャーは相当のもの、折れんじゃねえぞと念を送ります。貉坂むじなざかはツインタワーのMBミドルブロッカー雲南がブロックでまみを煽ります。貉坂むじなざかMBミドルブロッカーをストレート側に配置し木兎シフト・・・・・・です

これはストレート警戒もあるけど’’中’’に打つようより強く仕向ける・・・・ためと黒尾は感じます。5点差で貉坂むじなざかリード、ここで赤葦あかあしの巧妙なツーは読まれておりどシャットです。赤葦あかあしの回想で梟谷に入学しエース:木兎ぼくとに気に入られ、スター選手と練習するの楽しいと感じます

木兎ぼくとが「本気には本気で応えなくては」と思わせる人だと感じる赤葦あかあしの反撃の狼煙となるツーを完全に読んでいた臼利うすりは狡猾で、’’手堅く・ミス無く’’タイプの赤葦あかあしを惑わせます。ここで木兎ぼくとが覚醒し、超インナーを放ち「皆のおかげのエース」だったけどただのエースになるよと仲間に語るところでこの巻は終わります

まとめ

今巻前半ではついに’’ゴミ捨て場の決戦’’が終幕します。最後は要の狐爪が力尽きミスし、あっけない幕切れとはなりましたが、非常に見応えのあるハイキュー!!屈指の名勝負となります。これが後程劇場版として映画化され、大ヒットを記録するのです

春高バレーの3日目は2試合こなさないといけない’’魔の3日目’’と言われています。宮城県大会でも一日2試合という描写ありましたが、レベルの高い全国の舞台で、連日熱戦を繰り返し、勝ち残れるのは1校という狭き門、本当に過酷な戦いである事が分かります

今巻後半では梟谷と貉坂むじなざかの準々決勝が描かれます。エースの木兎ぼくと桐生中心にタイプの異なる両校ですが、エースの重責とチーム内での立ち位置が絶妙に描かれています。エース頼りのチームもあるでしょうが、目立たずも堅実に手堅く支える選手もおり、誰も欠く事の出来ない大事なピースなのです

烏野と「小さな巨人」対決となる星海率いる鴎台かもめだいの対戦も気になりますが、まず盟友:梟谷の善戦に期待したいところです…38巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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