「火ノ丸相撲」4巻の数々の激戦と成長譚~決勝Tで国宝二人の対決!お互い横綱相撲で挑むも’’心・技’’は同率でも’’体’’の差は歴然…旧友:桐仁入部も彼の志望は部の監督~

前回までのあらすじ

鬼丸は「大和国になりたい」なんて生ぬるい感傷じゃねえ…大和国をも越える・・・戦いだと気張ります。ユーマは得意の突き押しで決勝Tトーナメント進出目前も相手はあの草介です。國崎ユーマを煽り、決勝Tトーナメントであのチビ鬼丸をぶっ倒すと気負い、相撲で失った自信もんは相撲で勝って取り戻すしかねぇんだと勇みます…

決勝Tトーナメントで草介に挑む火ノ丸

狩谷草介の目線の高さが違う…横綱の息子としての責任感か…オレ達は誰もー国宝「草薙」と同じ土俵には立ててねぇのさと自戒します。ユーマは相撲と出会ってから俺のプライドはズタズタだとし、草介会心のぶちかましを食らいますが、生身でぶつかり合う飾らない世界で自分が何者でいられるかを知りたいと気張ります

残したユーマは最上の間合いから空手改法ー追い突き・開手かいしゅを放ちあの草介がのけ反ります!防戦一方の草介でしたが、逆に土俵際にいるのはユーマです。劣勢にも慌てず完璧な対応で連打も突きの軌道をずらし気付けば逆転しているのです。結局草介上手投げー大蛇断おろちだちで決着を見ます

レイナはかっこ悪いと感じますが、舎弟達は「負けても仕方ない」状況でそれでも「くやしい」って凄いと思いますけどね…と返します。火ノ丸たぎり、大和国からの宿題を果たす時が来たぜ…と凄みます。優秀16選手による決勝Tトーナメントの組み合わせ抽選で草介は1番を引き、誰も彼と当たりたくありません

名塚鬼丸二つの山下山・狩谷を越えたわ…草介は「大きな鬼丸じぶん」で「体格の差」が改めて問われるとします。回想では「少年大相撲全国大会」で優勝した火ノ丸が’’横綱土俵入り’’の練習をしますが、体格のハンディをものともせずこの身にまた’’横綱’’を巻く!と気張り、大和国草介と2番を引いた火ノ丸が当たる事に嬉しそうです

二人の国宝の「互角」の勝負

狩谷草介がその辺の奴らとは背負ってる物が違うんだ…と感じます。ダチ高の連中は火ノ丸に期待し、背負う物は多い方がワシも踏ん張れると気負います。草介の踏み込み鋭くあの鬼丸がぶちかましで負けます。誰にも見せた事のない勝負の顔を見せる草介、突っ張りで鬼丸土俵際も返し、ぶちかましを2度行い草介の上体を起こします

廻しに届くところで’’かんぬき’’を食らいますが’’まり’’を外し鬼車・破型はけい草介の態勢を崩すとぶちかましはかち上げのカウンターで返されますが鬼丸は廻しを引き土俵中央ーついに胸が合います。二人共動かないようで生死の攻防が交わされ、下手には動けない「互角」の勝負です

大和国の息子が負ける所など誰も見たくない…はずも鬼丸も’’国宝’’=将来の横綱候補なのです。’’心・技・体’’全てを合わせて上回れ‼と気張り百鬼薙鬼丸大蛇断草介の応酬は体で劣ろうとも屈せぬ鬼丸気魄きはくが爆発しますがそれは幻影で、相殺どころか態勢が良くなったのは草介です

火ノ丸達を導く監督志望の桐仁きりひと

それでも埋まらぬ圧倒的な’’体’’の差…最早’’心’’一つでは追い越せぬ程の’’相撲’’は日本古来の武道であり数少ない「無差別級」の格闘技…高校相撲においても体重100kg超える巨漢ひしめく中鬼丸の体はあまりにも小さく「草薙草介」に寄り切られます

鬼丸は血を流しながら部員に謝り、もっと頑張らんといかんなあと汗を拭き、小関はこれ以上何を頑張れば勝たせてもらえるんだ…と絶望します。今再び壁にぶつかった鬼丸を導いてやれる者がダチ高にはいないと名塚は感じます。結果他の追随を許さず草介の優勝で幕を閉じます

あらゆる賛辞を「草薙」の前に並べ尽くし関東新人大会はユーマ・國崎・三ツ橋=予選敗退、火ノ丸=ベスト16で終えます。火ノ丸は一人去りますが、小関は一緒に背負って行きたいんだ!と追い、先にレイナ火ノ丸を見つけそんなに辛いんなら相撲やめちゃえば?と語ります

病弱で亡くなったとの回想を挟み、火ノ丸は負けられない理由は…色々ある…でも結局は相撲が好きだからに決まっとるじゃろうが…と勇み、レイナ歯を食いしばって自分を費やす様な物が自分には何もないから焦るんだと感じます。もうずっと「辛い」だけかもしれないのに…とレイナが問います

火ノ丸狩谷の様な道もあるがワシの好きな横綱相撲で勝ちたいんじゃ…と凄むと、お前の負ける所見せて貰ったとダチ高の制服を着た桐仁きりひとが現れます。桐仁きりひとが馬鹿なまま勝つ方法について明日学校でなと話し去り、火ノ丸は小学校の時相撲クラブで少しの間一緒だったと実に3年4か月ぶりの再会でした

一方草介大和国火ノ丸の他にも「国宝」と呼ばれる者達全てに勝ち今年のIHインターハイで頂点に立った後角界に入ると宣言します。大和国草介を認め好きに生きろー自分で選んだその一足にこそ力は宿ると称えます

翌朝道場に桐仁きりひとが入部したいと現れますが、選手としてではなく監督になると言うのです!ユーマは実力のぇ奴の指図を受けるつもりはねぇぞと言うので桐仁きりひとは今から中学生力士を使ってあなた達全員に勝って見せましょう、監督としての俺には結構期待していいよと自信げなところでこの巻は終わります

まとめ

新入部員のみ参加出来る関東新人大会でユーマは得意の突き押し相撲で爪痕は残しますが横綱相撲の草介は別格で全く歯が立ちませんでした。決勝Tトーナメントで早速当たる草介火ノ丸の取り組みは鬼気迫る迫力の展開が熱いです

お互い際の際まで自身を高め合い、白熱の攻防を見せますが、’’心・技・体’’の’’体’’の違いは一目瞭然で、お互い横綱相撲を貫く為結果は「草薙草介」の勝利となります。この大会から解禁した草介は圧倒的強さで優勝し、大和国の許しを得て高校相撲界に名乗りを上げます

火ノ丸がどんなに努力しても抗えない体格の差、それは無差別級の格闘技:相撲における絶望的なハンディである事は明白です。そこで過去の火ノ丸を知る桐仁きりひとが現れ、何と彼は監督としてダチ高相撲部に入部すると言うのです。懐疑的なユーマを他所に中学生力士を使って全員を負かして見せると豪語します

部の体裁も整い、ここで重要となる監督というポジションに新鋭:桐仁きりひとが現れ、優秀であれば草介に対抗する道しるべとなります…5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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