「鬼滅の刃」2巻の数々の激戦と成長譚~炭治郎、鬼殺隊入隊で鬼探しの旅へ…諸悪の根源:鬼舞辻無惨と接触も今は強大過ぎる敵!珠世と共闘し十二鬼月の血を集める事に~

前回までのあらすじ

激臭がし、仲間が襲われる中、炭治郎は「弐ノ型 水車」で応戦します。鬼は鱗滝に捕まえられたと言い、鬼の強さは人を喰った数だと教わった事を思い出します。錆兎真菰もこの鬼に殺されていた事を悟った炭治郎は遮二無二襲い掛かります

鬼が地中から生えている事に気づいた炭治郎が「壱の型 水面斬り」を放ちます…

炭治郎は’’赫灼の子’’

炭治郎鱗滝に重ねた鬼は頸を斬られ、悲しい匂いを感じ炭治郎は手を握ってあげます。結局七日後二十人いた志願者は四人に減っています。隊服を支給され、十段階ある階級の一番下・癸となり、刀は玉鋼を選んで十日~十五日で出来上がると言われます

連絡用の鴉として鎹鴉が用意され、早速玉鋼を選びます。苦労して鱗滝の下に帰ると、禰豆子が元気になっており、三人で喜びます。十五日後鋼鐵塚が現れ、炭治郎は’’赫灼の子’’で縁起が良いと言われます。日輪刀は持ち主によって色が変わるようで、炭治郎のそれは黒く染まります

新しい隊服も揃い、’’霧雲杉’’という木で作った箱で禰豆子を背負って少女が毎夜毎夜消えている北西の町へ赴きます。夜炭治郎は二種類の匂いを嗅ぎ分け一番濃い場所に刀を突き立てると、異能の鬼が現れ、女の子を奪還します

女の子を和巳に任せ、鬼が潜っている間は匂いも消せないと「水の呼吸 伍ノ型…」というところで鬼が三人おり、改めて「捌ノ型 滝壺」を放ちます!

諸悪の根源:鬼舞辻無惨

炭治郎は人間を鬼に変えられる血を持つ鬼はこの世にただ一体のみ=鬼舞辻無惨で、禰豆子を人間に戻す方法を知っていると教えられていました。手掛かりを探す為にも、今度は「弐ノ型 水車」で対応しますが浅く、人を守りながら戦うのは難しいのです

鬼三人は分裂しており、和巳は娘のかんざしを見つけ喰われたと悟ります。地面に逃げるのが速い鬼相手に炭治郎が苦戦していると、箱から禰豆子の足が伸び、一体倒します。禰豆子が眠っている間鱗滝は’’人間は皆家族だ、鬼は敵だ’’と暗示をかけており、禰豆子は勇敢に戦います

禰豆子に背中を任せられると感じた炭治郎は沼に潜り、空気が薄く動けまいと言われますが、修行の成果もあり、隙の糸の匂いを感じ、「陸ノ型 ねじれ渦」を放ちます!渦は鋭く大きな刃となり周囲を巻き込んで切り裂いていきます

もう一人の鬼は禰豆子の強さを認めつつ、単調な攻撃に慣れ、追い詰めますが、沼から炭治郎が現れ両腕を斬られます。炭治郎鬼舞辻について問い詰めますが、鬼は酷く怯え、絶対喋りそうもないので止めを刺します

和巳は一瞬炭治郎を責めますが、直ぐに同じ境遇だと悟り謝ります。鎹鴉から次は東京府浅草と言われ赴くと、不夜城のように明るくて人が多い浅草に炭治郎はめまいを覚えます。疲れてうどんを食べていると唐突に鬼舞辻の匂いがして、妻と女の子(人間)の中に紛れているのです

炭治郎の目的が明確化

鬼舞辻は咄嗟に通行人の頸を斬り、その男は鬼化し、大騒ぎとなります。人混みに紛れた鬼舞辻炭治郎地獄の果てまで追いかけて必ずお前の頸に刃を振るうと断言します。鬼化した男を抑えていると、「惑血 視覚夢幻の香」で周りは一変し、その女は鬼ですが医者でもあり、鬼舞辻を抹殺したいと思っていると言います

鬼舞辻は裏路地で喧嘩になりますが、三人を鬼化し、耳に花札のような飾りをつけた鬼狩り(炭治郎)の頸を持って来いと命じます。うどん屋で待つ禰豆子を連れ先程の医者のところへ行くと、その二人は珠世愈史郎だと分かります

珠世は金銭に余裕の無い者から血を買い、人を喰らう事なく少量飲むだけで事足りるような体になっているようです。珠世は二百年以上かかって鬼にできたのは愈史郎ただ一人だと言います。珠世は鬼を増やそうとはしておらず、不治の病や怪我などを負って余命幾許もない人にしか鬼になる処置はしないのです

珠世を信用出来ると感じた炭治郎は鬼になってしまった人を人に戻す方法はあるか尋ねます。珠世は治療薬を作るためにたくさんの鬼の血を調べる必要がある、禰豆子の血を調べさせて欲しい、出来る限り鬼舞辻の血が濃い鬼から血液を採取して来て欲しいと言います

炭治郎が了承すると、部屋が毬で荒らされます!先程鬼舞辻に鬼化させられた者の仕業です。朱沙丸は巧妙に物を隠す決鬼術を見破り、変幻自在の毬の軌道で愈史郎は頸を失います。炭治郎は「漆ノ型 雫波紋突き」で上手く毬を射抜きますが、毬の軌道は不可思議で読めません

朱沙丸は自らを十二鬼月だと言い、これは鬼舞辻直属の配下なのです。毬は斬ってしまえば威力は落ちますがそれでも当たってくるため、珠世達を庇う余裕がありません。幸い珠世達は鬼なため傷口も回復します。愈史郎炭治郎に視覚を貸してやると札を投げ、これで毬の軌道が読めるようになります

炭治郎は「参ノ型 流流舞い」を放ち、珠世にこの二人は鬼舞辻に近いか確認し、必ず血をとってみせると豪語したところでこの巻は終わります

まとめ

今巻で鬼殺隊のカラクリや鬼の秘密が幾つか明かされ、納得の行く方も多かったのではないでしょうか?鬼殺隊は非公式の隊とは言え、十段階の階級からなる組織として機能しており、炭治郎はその末端からスタートします

諸悪の根源は鬼舞辻無惨で、人間を鬼に変えられる血を持つ鬼はこの世にただ一体のみという事が分かります。早速鬼舞辻と接触しますが、普段は人間社会に紛れており、変幻自在の立ち位置で今の炭治郎には到底敵う相手ではありません

そんな中鬼でありながら医者という側面も持つ珠世達と出会い、禰豆子を人に戻すために鬼舞辻の血が濃い鬼から血液を採取して来て欲しいと言われます。変幻自在の毬を操る朱沙丸に翻弄されながら、彼女が十二鬼月だと分かり、目的も明確化されました

炭治郎の凄いところは戦闘時の分析力と対応力でしょう。今回は毬の軌道に苦戦しながら、その時その時の的確な技を放つ辺り、天賦の才があると感じさせます…3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

鬼滅の刃はジャンプコミックスのため、巻頭に作者の吾峠呼世晴先生のコメントが拝めるのですが、過去ここまで低姿勢で、丁寧に、感謝の意を告げている作者はいないのでは?というくらい優しい人柄が滲み出て来るコメントばかりです。こういった姿勢も作品に良い印象を与え、多くの人に愛される所以なのだろうなと感心しますね!

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