前回までのあらすじ
同じく狂気と紙一重の天才=遠峰帰国です。雫もモノポールで歓迎され藤枝は久々に蕎麦を打って待ってました。ワインと合わせ古い町並みに咲く山茶花のささやかな華やぎを想起、「クルティエ・セレクション」とのマリアージュです。いよいよ四本のマリアージュ対決です
仄香とロベールは「モンラッシュ」を嗜みそこに役者が揃い乾杯です。約束の期日に2人現れ例の対決となり一品ごとに四枚ある記述の内一枚を手にする事が出来ます。ウォンはこの勝負に成り行きを任せまだ決めてませんと不透明です。遠峰先攻で一品目=「ラタトゥイユ」から勝負スタートです…
七人のオフィシエが二人の表現から票を投じる
思った通り素晴らしい料理でワインもそれなりの主張が必要、遠峰は「グラン・クリュNV」と合わせ長い間忘れていた幼き日の思い出が生き生きと蘇る「記憶の小函」と見事な表現です。マダム・ブラックは絶賛し雫はウォンが曲者で油断ならないと感じます
雫は敢えて白:南アフリカ「ピノ・ノワール」で合わせお互いに生き生きと自分の世界を築きながら暮らす若夫婦の「結婚記念日」のマリアージュと表現します。こちらも絶賛、オフィシエはグラスを掲げ票を入れ3-3で、最後のロベールは遠峰に投じ懐かしさに惹かれたと…遠峰1記述ゲットです
第二の課題「鮭のヴァン・ブランソース」は鮭のムニエルで雫一安心、今度は先攻雫です。雫は「オレンジワイン=スポレティーノ」を選択、遥かなるアドリア海のサンセットクルーズです。絶妙なマリアージュで絶賛、対して遠峰はまたシャンパーニュです
遠峰シャンパーニュ三連投
愉悦に浸る遠峰、「グラン・クリュ」は「加賀五彩」の五つの色を縦横無尽に駆使し身にまとう芸術の「帯」だと「加賀友禅のマリアージュ」です。今回も3-3でロベールは雫に投じついに記述を手にしますがあくまで七枚の内の一枚だけで解読出来るはずはなく、せめて五枚は欲しい所です
「プレ・サレ子羊のロースト」はジロール茸・黒トリュフが添えられ三笠の推理通りです。雫先攻で得意のデキャンタから「チャドウィック」で合わせ世界最高峰の「ローザンヌバレエコンクール」の舞台そのものと表現します。対して三品目の肉料理もシャンパーニュとは遠峰不敵です
遠峰は涙し「サロン」2006で合わせ王朝文学の最高峰「源氏物語」の一節=「永遠の恋」となんという壮麗な表現です
勝負は1-1・1引き分けのイーブンで四品目
雫はいつかの豊多香が「プレ~」と合わせて飲んでいたのは「サロン」だと合点、今回も3-3となり最後はウォンに委ねられ、彼は両方のグラスを掲げ二人共勝者です。結局「記述」は両者手にする事となりやはりウォンが勝負の鍵を握りそうです
四品目「ガトーショコラ」は独創的な見た目の美しさ、ここで遠峰は敢えて自身が後攻と志願します。雫は三連続先攻で分が良く先攻が合ってると乗ります。「ジンファンデル」で合わせ「古いアルバムの中の色あせない思い出」という温かなマリアージュ表現です
ベストを尽くした雫、対して遠峰は一杯だけグラスに注がれ豊多香との邂逅から彼は甘口ワインでなく赤でセオリーに囚われていないかね?と投げ掛けその美しいバロックに遠峰は豊多香を感じ表現させていただきますと語り始める所でこの巻は終わります
まとめ
ここまで大がかりな勝負となり料理は贅を尽くした最高の物が用意されほぼ雫の予想通りです。三笠と思案した結果選んだ4本、どれも素晴らしいマリアージュ表現でしたが、意外だったのは遠峰のシャンパーニュ三連投でした…自信があるのでしょう
特に肉料理と合わせる意外性も高評価、拮抗し三品目終了時点でイーブンです。ここでウォンがキーマンとなり彼の裁量が今後の「記述」勝負を左右して来そうです。油断ならない曲者として非常に厄介な存在となります
四品目のデザートで遠峰は自身から後攻を志願、これも自信の現れでしょう。雫ベストを尽くしますが遠峰は豊多香との邂逅から用意した赤ワインは既にグラスに注がれ、改めて表現させていたたきますと自信げです。一つでも多く記述を手に入れたい中、遠峰の表現とは?10巻に続きます…
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