『MASTERキートン』第2巻おすすめエピソード3選|キートン、最強のナイフ使いと再会する

「MASTERキートン」第2巻の目次

CHAPTER:1 貴婦人との旅

CHAPTER:2 狩人の季節

CHAPTER:3 獲物の季節

CHAPTER:4 収穫の季節

CHAPTER:5 FIRE & ICE

CHAPTER:6 薔薇色の人生

CHAPTER:7 RED MOON

CHAPTER:8 SILVER MOON


「MASTERキートン」第2巻のおすすめエピソードベスト3!

3位 CHAPTER:2 狩人の季節

「おまけに拳銃は、抜き、構え、引き金を引くまでに三動作(スリーアクション)…
その点ナイフは一動作(ワンアクション)で終わる」


ロンドンで1人の女性が逃げていました

彼女は娼婦で追うのはマフィアのチンピラたちです

周りに人はいますが彼らが怖くて女性を助けることはできません

そこに一人の男性が彼女を離すよう言います

チンピラは彼につかみかかるが彼はチンピラの腹にナイフの先を向け、次に彼の首筋にナイフを当て女性を離すように言いました

チンピラたちは逃げて行きますが、女性を捕まえていた一人は残り胸の銃を抜こうとします

男性はこの距離では拳銃よりナイフの方が速いのでやめるよう言いますが相手は銃を抜き、そして首を斬られて死にました

男性の名はジェームズ・ウルフ、元SASの曹長であり、復讐のために麻薬売買をし、そして仲間に売られて殺してきた帰りに娼婦の女性を助けたのです

イギリス陸軍からはフォックス大佐が警察に接触、彼らにウルフの教え子であったキートンをアドバイザーにつけました

最強のナイフ使いウルフとサバイバル技術の達人キートンのマフィアを相手取った戦いが始まる名エピソードです

2位 CHAPTER:6 薔薇色の人生

「夢は果たしました
これが私の薔薇色の人生です
人生を賭けるのに値するのは、夢だけだと思いませんか…」


キートンがスイスまで追いかけた男、ピエトロ・ロッセリーニはマフィアからお金を盗んだ上死を偽装し保険金まで得たためキートンに追われることになりました

彼はマフィアのボスからすった小切手をわずか20分で北イタリアからスイスに運び換金したのですがその方法がキートンに分からず聞きますが彼は教えません

この時、キートンには悩みがあり、それは勤めていた大学をクビになりそうになっており、クビになると論文が発表できなくなり学会の情報も得られなくなります

そしてドナウ川の一地点を発掘しギリシア、ローマより古い文明が存在していたことを証明するという目標を離しました

ロッセリーニは夢は大切だと言い、彼は自分が子供の頃イエスに顔が似ていること、そのため勉強に精を出し出世したが妻子を亡くし子供の頃の夢を考えます

そんな時極悪非道で裕福なマフィアのボスから大金を奪うことを思いつき実行することにしました

2人はパブで飲みながら話し、キートンはついにロッセリーニが小切手を運んだ方法に気付きます

2人はロッセリーニの住処に向かうとマフィアが来ており、ロッセリーニは妻子の写真が部屋にあるのでそれを置いていけないと言うとキートンがそれを引き受けることにしました

キートンは警察を恐れるマフィアを差し置いてドアを蹴り破り、逃げるマフィアを置いて部屋に行き、釣り竿のように袋に仕舞われていたボウガンで写真をロッセリーニの元に送りました

キートンは大学の件で消沈していますが、図書館の職員がキートンの名を知ると論文に感銘を受けたと手を握って話しキートンは照れます

不可能だと思われていた夢を果たした男性と不可能だと思われている夢を追いかけるキートンの出会いと別れを描いた名エピソードです

1位 CHAPTER:1 貴婦人との旅

「あなたは今時、珍しい青年ね
礼儀正しくて、とても優しい…
あなたみたいな人を、本当の貴族というのよ」


キートンが欧州の鉄道で旅をしていると1人の老女と出会います

彼女はわがままでキートンを振り回し、パスポートと財布を盗まれたからとキートンを自分の目的に付き合わせ鉄道を降ろさせます

彼女は自身をボヘミアの由緒正しい家柄でソ連軍に財産を奪われ平民にされましたが、恋人に頼まれて財産を西ドイツに運ぶよう頼まれそれ以来チェコ秘密警察に追われていると言いました

また鉄道に乗った2人ですが、老女はキートンに税官吏のパスポートチェックをすり抜けさせるよう命じます

キートンは考えた末ビールで酔ったふりをすることにし、老女に故郷の歌を歌わせました

キートンはもう酔ったふりをしなくて良いと彼女に言いますが、彼女は歌いながら涙を流します

駅で彼女はキートンのホテルに泊めるよう言いますが、キートンは愛想がつきて彼女の嘘をあばき、それよりも感謝の言葉を一度も言っていないことを指摘しました

すると老女は指輪をキートンに差し出します

後日、その指輪を鑑定してもらうと、それはウェルフ家のザクセン・ブルーという幻の名石だと言いました

第2次大戦後、敷地を東西ドイツに分断されたウェルフ家は一人息子だけが東ドイツに行ってしまい、彼の父は東ドイツに潜入しましたが帰って来なくなります

その奥方も東ドイツに潜入すると旦那は死に息子は東ドイツで出世していることを知りました

奥方は財産を東側の抵抗運動の組織に使い、それ以来行方不明だとされます

最後に鑑定人はザクセン・ブルーは代々後継ぎに託されるという話しをしました

今やあまり効かなくなった東西ドイツ分断の悲劇を切なく、そして少し愉快に描いた名エピソードです


「MASTERキートン」第2巻の他のエピソード

東京オリンピックに出場したランナーと彼と競ったランナーのエピソードは友情とは何かを考えさせられるものでした

教会の告解室という欧州の文化も興味深いです

さらに死んだ者が生き返るという謎の現象をキートンが追う話しがあります

その裏には親への愛憎半ばする複雑な心の動きがあり、やるせない気持ちになりました

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