「MASTERキートン」第6巻の目次
CHAPTER:1 秘めたる宝
CHAPTER:2 青い鳥消えた
CHAPTER:3 白い雪とノアの箱舟
CHAPTER:4 偽りの三色旗
CHAPTER:5 偽りのユニオンジャック
CHAPTER:6 セーフハウス
CHAPTER:7 化け猫荘の人々
CHAPTER:8 アザミの紋章
「MASTERキートン」第6巻のおすすめエピソードベスト3!
3位 CHAPTER:7 化け猫荘の人々
「そして、猫達が悲しい目をしていたのは、皆さんが悲しい目をしているからです
猫は人の心を映す不思議な動物です」
ロンドンにキートンを尋ねて来た父の太平
キートンが住んでいるエイムズ荘に行くと、入り口で1人の男性が歌ってます
その人は売れない歌手で、他に才能が尽きた作曲家の女性と家主の女性が住んでいました
そこには何匹もの野良猫がおり、太平になついてくる様子を見るとエイムズ荘の住人はみな太平を気にかけるようになります
実はキートンが借りている部屋に以前住んでいた自殺した住人になついていた猫たちで、太平になつく様子を見た住人たちは彼に対し懺悔を代わる代わるやりました
その亡くなった住人の自殺は自分のせいだと…
果たしてその人物が自殺した理由とは?
少しミステリアスでおしゃれな映画を見たような気分にさせられるエピソードです
2位 CHAPTER:8 アザミの紋章
「彼が一番欲しかったのは、小さな小さな幸せだった…
我が子の笑顔だった…」
ロンドンのバーで語り合うキートンとその父太平
キートンが手掛けている仕事は日本の教授と一緒に著書を手掛けることで、その調べものをしていました
キートンがかばんから取り出したのは徳川綱吉の頃に日本に漂着したイギリス人が持っていた懐中時計です
懐中時計には紋章とアンガス・Tという名前があり、キートンはそれを手がかりに調査を進めます
そこには宗教対立や人種の違いにより翻弄された悲劇の男性の人生がありました
西洋の紋章文化と日本の天狗伝説の関わりをモチーフにしたユニークさ、そしてラストは少し救いがあるの嬉しいエピソードです
1位 CHAPTER:4 偽りの三色旗
「IRAとSASの私怨は、どうしようもない
まるでギャング同士のケンカみたいだ
IRAはSASの軍人、元軍人専門に爆弾を仕掛け…
犠牲者が出ると、SASはIRAの数人を射殺する
サッチャーがもう少し利口なら、SASを撤兵させてるはずだ」
ある日IRA(アイルランド共和軍)の女性闘士ジェニファー・オコーナーが路上で射殺されました
彼女はピアノ教師でありながら爆弾の専門家で、特殊な起爆装置を携行していたとされます
ロンドン、サンデーサン紙の名物記者、デニス・ヒューズは彼女の出所後のインタビュー映像を見て彼女は平和を望んでいたと直感し取材を開始しました
すると、彼は後ろから殴りつけられ取材を止めるよう脅迫されます
目が覚めるとキートンがおり、ヒューズは元SASの彼にSAS内部にIRAを専門に暗殺する軍団がいるのではないかと語りました
IRAとイギリス陸軍の特殊部隊であるSASはアイルランドを巡り血で血を洗う戦いを繰り広げて来た過去があります
ヒューズとキートンは謎を解くため暗殺者と戦いながら真実を追うのでした
日本ではなじみのないイギリスとアイルランドの対立の機微が描かれているエピソードです
「MASTERキートン」第6巻の他のエピソード
他には亡くなった息子を想う自分の思いにふたをしていた教師の話し、誰も見ていない幼い娘を必死に探す母親の話し、尊敬していた宗教団体のトップに裏切られペテン師になった男性が奇跡を見る話し、周りを拒絶し罪の意識に苦しむ少年の話しが収録されています
全体としては人の心の機微に迫った作品が多い印象でした
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