「MASTERキートン」第8巻の目次
CHAPTER:1 豹の檻
CHAPTER:2 カルーンの鷲
CHAPTER:3 アナトリアの蟻
CHAPTER:4 死の都市の蠍
CHAPTER:5 井戸の中の鼠
CHAPTER:6 賭けの王道
CHAPTER:7 禁断の実
CHAPTER:8 西から来たサンタ
「MASTERキートン」第8巻のおすすめエピソードベスト3!
3位 CHAPTER:8 西から来たサンタ
「ハハハ!!
すみません、ここまでやるつもりはなかったんですが…
クリスマスイブに人を悲しませた、天罰ですよ」
クリスマス前の旧東ドイツのフォルスベルグにて、キートンはドロール夫人の依頼で旦那を探しましたが見つからなかったと報告します
かつて西側に脱出しようとした時、旦那は兵士が放つ犬を引き付けるため別方向に逃げた切り会えないでいました
東西ドイツが統合したのになぜ帰って来ないのか…
キートンが家を出ると警察が話しかけて来て、旦那は麻薬の売買を行い売人ともめて殺したから追っていると言います
警察は彼はトラブルメーカーでレストランの給仕で給金が安すぎるともめ、アパートの部屋代で大家とももめたことも話しました
そして逃げる前に勤めていた病院では医薬品を横流ししたと言われます
はたして家族や近所の人に見せていた人格者である彼と警察らに悪く言われる彼、どちらが本当なのか
その裏には貧しい東側諸国出身の悲哀がありました
1年に一度、世界が平和に見える日であるクリスマスのちょっとした奇跡のエピソードです
2位 CHAPTER:6 賭けの王道
「紳士の国ではイカサマと戦争に賭けるのは、ご法度だ」
キートンの父、太平はロンドンの遺失物取扱所の受付の女性、アリスンに惚れて食事に誘います
その代わり彼女の相談に乗ることになったのですが、それは祖父が幼馴染の親友と喧嘩したので仲裁して欲しいとのことです
太平がフェイバーに接触すると、彼は息子が交通事故を起こして補償のためにお金がいる時、バーテンのパディにイカサマさせて自分を勝たせたことを話します
続いてアリスンの祖父、アルバートに会うと、ミャンマーの日本軍捕虜収容所に2人で囚われた時、脱出メンバーに入る賭けでフェイバーが日本兵に賄賂を渡し自分が賭けに勝つようにしたと話しました
お互い引く気のない2人に対し太平は一計を案じましたが…
頑固者じいさんに振り回される太平が面白いユーモアあふれるエピソードです
1位 CHAPTER:5 井戸の中の鼠
「撃つなら早く撃て!!
そして早くお前の部下の手当てをしろ!!」
1990年、湾岸戦争が始まる1年前のこと、ドナウ河近くの動物園でライオンがヒョウの檻に入り出られなくなる、という奇妙な映像がBBCから繰り返し流されました
それはイギリスの王室の一大事を世界中の工作員に伝えるための暗号です
その一大事とはイギリス王室の7番目の王位継承権を持つノーフォーク公がイラクで行方を立ち、彼は糖尿病なのでインシュリンの量から5日間しか生きられません
彼の救出に選ばれたのはキートンで彼とは大学時代の友人でした
イラクで優秀なトレイサー(追跡者)であるナスルとともにノーフォーク公を追い、合流できましたが「カルーンの鷲」こと大統領護衛師団ヤハル・ラジー少将が追います
ラジーは私怨からノーフォーク公を追い、古代のキリスト教への寺院に追い詰めました
そこでキートンの作戦で相手を追い詰めるのですが、最後に救ったのは自身の罪を自覚したノーフォーク公の献身的な行動です
5話に渡ってイラクの中を冒険し人の命の価値を問い直すエピソードの完結編でした
「MASTERキートン」第8巻の他のエピソード
今回はイラクの話しで5話も使ったので、他の話しは野心家で自らの手も汚す男性をキートンが追い詰める話しだけです
イラクの話しは湾岸戦争の頃のものでしたが、あれからイラク戦争がありフセインは死に、話しに登場したクルド人たちは現在も国家を持てずにいることには感じ入るものがあります
あれからもう30年にもなるのですね…
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