「MONSTER」3巻の深まる謎と極上ミステリー~テンマが神がかり的な医療手腕を発揮!511キンダーハイムの惨劇が明らかに…ルンゲ、ついにテンマ逮捕に的を絞り…~

前回までのあらすじ

ただ、実際テンマが人を撃てるかと言えば、最初の奴が撃てるかどうかで決まると答えます。テンマは去り際大金と肉じゃがを残して行きますが、相変わらず箸の扱いが下手なヒューゴーを女の子は笑います。結局ルンゲヒューゴーを解放し、満面の笑みの女の子とヒューゴーが帰ります…

テンマが闇医者に!?

オットー・ヘッケルフェルデンの邸宅にコソ泥に侵入すると、なんとテンマに銃を向けられます。そのまま警察が来たため、二人は一目散に逃げ去ります。ヘッケルテンマの腕を見込んで裏の世界でモグリの医者として稼がないかと持ち掛けます

テンマは当然躊躇しますが、ヘッケルが事件の犯人を見ているというので、その人物の部屋に案内されます。テンマが部屋に入ると銃を持った男が座っており、ヨハンエーリッヒ)に操られシュプリンガー議員夫婦を殺したと言うのです

一部始終真実を明かした後、男はテンマの目の前で自殺してしまいます。男の話から邸宅に戻ったテンマは、額縁の裏に「僕を見て!僕を見て!僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ、Dr.テンマ」という文章を見つけ戦慄します

ヘッケルの伝手で闇医者として働く流れになってしまったテンマ、現場では腕を散弾銃で撃たれた男が待っています。テンマは直感で先程のテロ事件の犯人だと悟ります。ヘッケルは豪遊しているとグロス達が現れ、借金を返せと言って来ます。テロ事件のニュースを見て、ヘッケルはこれで金は工面出来ると豪語します

テンマは犯人(ローヤー)が死の際まで来たところで、反省を促し、手当を始めます。応急処置し、病院へ連れて行こうとしますが、警察がいたため、話をして置いていくことにします。テンマローヤーの良心を垣間見て、それを信じたのです。後程テロ犯人としてローヤー達は逮捕されます

511キンダーハイムの怪

テンマベルリン旧東ドイツ側)で聞き込みを行っています。リーベルト家の痕を探していると、511キンダーハイムという孤児院に行き着きます。ハルトマンという男を探すと、腕を怪我した男の子と出逢い、テンマは治療してあげます

孤児の世話をやっているハルトマンから511キンダーハイムの惨状と、ヨハンの起こした「革命」について話を聞くと、そこに先程の男の子(ディーター)が現れます。話は中断し、一緒に食事をすることになり、一旦別れますが、ディーターが「サッカーボール」と言っていたことからテンマはボールを購入します

テンマハルトマンの家に戻ると、ディーターが怪我をして痛がっており、裸にすると無数の傷跡を見つけます!明らかに虐待を受けている痕です。ディーターハルトマンに洗脳されており、病院には行きたくないと言います。テンマディーターを連れ病院を訪れ、後の事を任せられそうな孤児院を探します

孤児院で働く女性はアンナのことを覚えており、ここは511キンダーハイムのようなところではないと断言します。511キンダーハイムは実験場として精神改造・人間改造の研究が秘密裏に行われ、テンマはそれを観察していた人物がハルトマンではないか?というところまで推理します

女性に511キンダーハイムの顛末を聞くと、何と教官達を含む孤児院のメンバー全員が、殺し合ったと言います。テンマは病院に向かいますが、入れ違いでディーターハルトマンに連れ帰られてしまいます。ハルトマン宅に侵入したテンマは、写真の手がかりから、511キンダーハイムの廃墟へ向かいます

そこには椅子に座らされたディーターがおり、ハルトマンはさらに暴行を加えています。テンマヨハンの特殊性を説いたハルトマンは、ヨハンは生まれながらの指導者で、怪物のような存在だと言ってのけます

そのままディーターを亡き者にしようとするハルトマンは、ボルフ将軍を捜せと言います。テンマディーターをどちらかに付くよう選ばせ、結局ディーターテンマを選びます。翌日テンマは孤児院の先生(エルナ)を訪ねるようにディーターに言いますが、ディーターテンマに付いて行くと言って聞きません

テンマの天才的な医者の腕

Dr.シューマンペトラの診察をしようとして拒まれていると、酔っ払いのフィンクが国道ではねられたと連絡が入ります。しかしシューマンが来る前に何者か(テンマ)が完璧な治療を施していたため、シューマンテンマを捜します

話をし、テンマが訳アリだと感じたシューマンペトラの息子で警官のハインツからテンマを庇います。シューマンは専門は内科ですが、外科治療が必要な場合もあり、テンマにお供をさせ診て周ります。無医村状態の中孤軍奮闘するシューマンに感心するテンマですが、一番の難物だとペトラ宅に連れて行かれます

シューマンペトラの作るグラシェに目がないのですが、犬猿の仲で、扉が開かない中、テンマの説得で家に入れます。早速さりげなく診察したテンマは、ペトラがSAH(くも膜下出血)だと断定し、そのタイミングでペトラは倒れます

ハインツは先程の男が指名手配犯のテンマだと悟り喜びますが、同時に母親のペトラが再度倒れたと聞き絶望します。設備のない環境でテンマは手術を慣行し、その手際の良さにシューマンは目を瞠ります。そこにハインツが現れ、銃を向けテンマ逮捕を目論みますが、母親の手術中で、シューマンにも諭され、出ていくほかありません

術後、シューマンの過去も明かされ、同じ轍を踏む訳には行かないとテンマは慎重に経過を観察します。テンマのお蔭で母親の命が救われたハインツは、テンマは自分の勘違いだったと上に報告し、テンマは助かります

シューマンは一緒にこの無医村の集落で医者をやって行こうと誘いますが、テンマはある人物(ヨハン)を殺しに行かなければならないと去ります。シューマンせめてディーターが近くにいることでテンマは道を踏み外さないと一緒に送り出します

寝る間も惜しんで捜査を続けるルンゲですが、私生活は荒れたものでした。売春婦殺しの事件をボルツマン議員に目星を付けつつ、あちこちから圧力がかかっており、ルンゲは忠告されます。そこにエヴァが現れ、テンマの件はどうなっているか問われますが、ルンゲは忙しくてそれにかまけている暇はないと追い返します

テンマは二重人格者だと確信するルンゲ、シュルホーン社を脅し、その社長も手玉に取る等辣腕を振るいますが、私生活ではさっぱりで、妻・娘から家を出ていくと言われ、同じタイミングでボルツマンの秘書も自殺したと聞かされます

他の全ての事件から脚を引かされたルンゲは、テンマの写真を見て、「おまえしか残っていない」と言い、そこにエヴァが面会に来たところでこの巻は終わります

まとめ

今巻はテンマが医者として最高峰の腕があることが証明され、そのことで自身の進む道筋を切り開いていく姿が見て取れます。ヘッケルのせいで闇医者をやらされますが、患者がテロ犯だと悟ると、死に際まで泳がし死の恐怖を感じさせたところで応急処置し命を救います

また、少し話が飛びますが、シューマンの元でペトラのくも膜下出血も環境が整わない中神がかり的な手術を断行し、命を救ってしまいます!テンマを犯人として挙げようとしていたハインツも、母親を助けてくれた恩人を逮捕する訳にはいかず、見逃すことになります

この外科医としての腕がテンマの苦境を切り開く強みとなっていきます。ブラックジャックではないですが、やはり医療に通じているということは、様々な状況に対応出来る武器となる訳です…

話戻って511キンダーハイムの話が出て来ます。未だ全貌は見えて来ませんが、ここでヨハン達は集団実験のようなことをされ、殺戮が行われたようなのです。ドイツ東西分裂時ということもありましたが、今ではとても許されないような悪事です。怪物になってしまったヨハンを捜すテンマの逃避行は続きます…

ルンゲも紆余曲折がありついにテンマ探し一本に的を絞りつつあります…4巻では、どんな話が待っているのでしょうか?

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