「マイホームヒーロー」2巻の深まる謎とクライム・サスペンス~休まる暇なしの鳥栖一家を襲う悲劇の数々…頭脳戦で哲雄の機転から恭一と共闘へ!1000万円分の不可能ミッション敢行も失敗、窪暗躍~

前回までのあらすじ

歌仙は掃除をしているとコンセントの異変に気付き、盗聴器が仕掛けられており、零花の部屋の物を利用し2人は台本で上手く会話し偽装、死体処分が’’重たい’’と感じる哲雄歌仙は気丈で一緒に手伝うと心強く、夫婦の20年目の共同作業だともう後戻り出来ない哲雄は涙が止まりません

に相談する恭一があの夫婦は何か隠してると読み、盗聴器の前での会話は嘘なのではないかと勘づきます…

綱渡りの行先は

玩具おもちゃ会社で営業をやっている哲雄は業務内容として①小売店に挨拶回りに行き、②試作品製造を委託し、③報告書作成というのがいつもの日常でしたが今は非日常の生活が待っています。零花の浴槽は未だ臭い哲雄はあらゆる手段で防臭を施します

作業を続けていると警察がマンションの四階の住民に聞き込みを始め、幸い零花の部屋には来ませんでしたが綱渡りは続きます。佳菜零花にくどく延人は行方不明でストーカーは知らないと聞き出し、から謝礼を貰います。歌仙はその事から盗聴器の前でした作り話を知っているヤクザの仲間だと察します

いち早く哲雄に連絡しますが電車で出られず、降りた所で襲われ拉致されます。更に歌仙も自宅で顔をラップで覆われ覆面の男達に襲われ夫婦共に危機です!車内で顔を覆われた哲雄恭一にストーカーの件でタコ殴りにされ、咄嗟の機転から「出張お掃除サービスの鈴木」の事を話し恭一は合点がいきます

目隠しされたまま哲雄は運ばれ金属の床に立たされどうやら工事現場の一角に立たされているようです!恭一延人についても聞いてきて、慎重になる哲雄を突き落とせと命じます

万が一に備えた想定門答案

死んだ…と思ったのも束の間、ロープが足に繋がれており実はそれ程高い場所ではなく、恭一麻取からの催促に焦ります。逆さ吊りにされた哲雄延人零花の部屋を最後に消息を絶った件を聞かれ、鈴木の件も歯車が嚙み合わずナイフで頭を切られ「宙吊り死」から「失血死」が待っています

恭一哲雄歌仙の返答が一致したら考えなくもないが一家惨殺が待っていると脅し、歌仙にストーカーについて聞くと哲雄の証言と合っています…想定問答案を用意していたのです。延人の行方も問われ、脅迫者が焦っていると見た歌仙は時間稼ぎしこちらも完全に口裏合わせしているのです

突入から10分経ち脅迫者も撤収、零花が降りて来た頃には歌仙は何事もなかったかのように取り繕います。に連絡が行き組織を危険に晒した為この件の指揮は竹田にとらせると恭一に話し、八方塞がりとなった恭一哲雄僕と組みませんか?と提案します…二人で金曜までに延人を見つけると言うのです

恭一は意外にもその話に乗り、哲雄は金曜まで生き延び、家に帰ると頭の怪我で零花にビックリされます。生き残る為の選択肢は①自身の犯罪を隠蔽し連中について匿名で通報、②他人に罪をなすりつける、③延人が生きている証拠を捏造し容疑から解放される…③が一番良い案です

1000万円分の仕事

恭一哲雄のスマホに細工をし盗聴・位置情報も把握している中、哲雄は秋葉原に赴きます。その後恭一の車に同乗し、アキバで帽子を買ったと言い、例の全裸画像の件から高級キャバクラに一緒に向かいます。ひびきという延人の女を呼び、浮気症もありつつ心底延人に惚れており零花は遊びだったという真実に哲雄は呆然とします

トイレで何とか切り替えた哲雄は得意の営業トークでから情報を聞き出します。先程が言葉を飲み込んだ事を見逃さなかった哲雄、上手くから延人が組織の知らない顔がある事を語らせます。延人は現金輸送車襲撃の犯人だと話しており、組織の裏切り者として捜査打ち切りもあり得ると哲雄は確信します

延人のSNSの裏垢を聞き出し恭一の盗聴も上手くかわしますが、接待料が1000万請求され奥の部屋に2人は連れていかれます。店長は1000万円分の仕事がありラッキーでしたねと最初からこれが目的だったのです。ある取り引き予定の鞄を奪う仕事です

ベンツが龍剣組、フェラーリが王虎隊で鞄を所持しており、不可能ミッションを託されます。哲雄恭一から推理オタクとしてスマホのトリックを見抜き、恭一は生存率25%だと語り哲雄延人を殺したと断定しアプリを仕掛けたと手札の開示をします

取り引きが始まり車で突っ込み、銃で撃たれギリギリ生きてます。更に乱射されバックで逃げるも車が炎上、恭一も腹を撃たれます。緩い傾斜で車は動き爆発!辛うじて2人は崖から脱出出来ます。すると圏外になり一味が登場、車が飛んできて男が射殺され、2人の前にが現れるところでこの巻は終わります

まとめ

一時も休まる暇のないクライム・サスペンスだけに鳥栖一家を襲う悲劇には目を覆いたくなるばかりです。一縷の望みを見出したかに見えると更なる絶望が待ち受け、人殺しをしてしまった哲雄は闇に堕ちていくのです…ところが得意の営業トークや推理マニアが火を噴き打開策も見出します

一時恭一延人殺しを疑われ泳がされますが、流れで高級キャバクラで1000万を請求され、不可能ミッションを課されます。哲雄必死の頭脳戦でこの際の際の駆け引きが見所となっています。恭一も最早組織から見放され、八方塞がりの中2人が手を組む事になるのも何の因果でしょう?

不可能ミッションは案の定失敗も、一味の登場で場は一転、逃げ出した2人の前にが現れます。このは今後も悪の権化としてずっと哲雄の前に立ち塞がりますので覚えておきましょう。一部犯罪手口等で勉強になる描写もあり、ある意味ためになる漫画でもある中(笑)3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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