「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」4巻の数々の激戦と成長譚~アムロ、母との再会も、軍に入り変わってしまった姿に母落胆…ロスで巧妙にWBを隠したブライト、ガウを集中砲火で撃沈!シャア、ガルマを謀り亡き者に~

前回までのあらすじ

マチルダは的確に補給を行い、機密事項を扱うホワイトベース(WB)が決して連邦に見捨てられているのではないと説き、アムロにあなたはエスパーかもしれないと声を掛けます

アムロマチルダに好感を持ち、敬礼するとその先でフラウが嫉妬します…

アムロ、母と感動の再開も…

浜辺でミライセイラはガールズトークに華を咲かせています。アムロはロサリトという町に昔住んでおり、訪ねに行きます。ところが家の中では兵士が乱交パーティーを開いており、アムロは出て行ってくれと怒ります。部屋には母はおらず、思い出の人形もあり、アムロは家を飛び出してしまいます

露天商のおばさんが兵士に意地悪をされており、アムロは食って掛かり、返り討ちに遭います。おばさんの仲裁でその場を凌ぎ、母がキャンプでボランティアをしていると知り、車で向かいます

ブライトはジャブローからロス奪回作戦で決起部隊を支援せよと指令を受けます。アムロの行先がロサリトから内陸に向かっている事から、心配になりセイラを呼びに向かわせます。カイはよりによってセイラの車の運転を頼まれ焦ります。リュウハヤトに柔道の特訓を受けますが、中断しコアファイターで偵察に出ます

アムロはキャンプに着くと目立つ中、早速母を見つけます!感動の再開も束の間、ベッドで隠れて密談していると兵士がやって来ます!兵士はジープがこの町に入った事を知っているのです

リュウはルッグンに見つかり交戦します。リュウは操縦ならなんでもこなせ、ルッグンを1機撃墜しますが被弾し燃料漏れとなり、見ていたセイラ達に後を託します。カイアムロの事を考え、優しく接して欲しいとセイラに言います

アムロは隠れていましたが、無線が鳴ってしまい気づかれます。母が庇う中毛布をまくられそうになると、何と銃で兵士を撃ってしまいます!アムロは正気を失っており、母はアムロにすさんだねえと変わり果てた姿に呆然とします。昔のアムロに戻ってくれと請う母ですが、アムロは今は…戦争なんだと駆けて行ってしまいます

アムロのジープは追われる中、何とかセイラのジープに移り込み、セイラは機関銃で応戦します。セイラはダートを撃てとアムロに指示、血路を開きます。ルッグンに追われますが、WBが現れ助かります。ブライトアムロの母にアムロのお蔭で命拾いしていると言い、アムロに自分から「お達者でお母さん」と言わせます

母は座り込み、呆然と見送る事しか出来ませんでした…

ガルマ、散る!!

ロスではエッシェンバッハ主催のパーティーが開かれ、ガルマはお互いを御して旨い汁を吸おうと政治家的な顔も見せます。イセリナが現れ、シャアガルマガルマさと呟きます。ガルマはお互いの境遇に嘆きつつ、場合によっては駆け落ちする覚悟を見せ、二人は抱き合います

ガルマはWBの動きをキャッチし、却ってチャンスだと笑います。ロスで照明弾が光り、ブライトはドーム型の建物を発見、WBをその中に隠します。ミライは車庫入れの要領でカイに茶化されながら上手くバックして停車させます

市庁舎方向で銃火確認されますが、まだ動くのは早いとブライトは慎重です。パーティー会場も動揺する中、ガルマが向かったとアナウンスされます。ガウで上空からWBを見つけられないガルマシャアは絨毯爆撃に限ると指示、手当たり次第に爆弾を投下しますが、ドームの屋根のお蔭で事無きを得ます

イセリナは動揺し暴れますが、エッシェンバッハはジオンに娘をくれてなるものかと冷淡です。シャアは爆撃の効果が見られないため、ザクで出撃して探すと提案、ガルマを説得し、「勝利の栄光をキミに‼」と告げ出撃します。ブライトアムロにガンダムでザク3機をWBの前におびき出すよう指示します

シャアはガンダムと共にWBも確認、アムロはザクと激しく交戦し、シャアもいる事を悟ります。上手くWB前にザクをおびき寄せたと思っていると、ドーム後方から低空でガウが現れ、急遽全火砲を上空のガウに目標修正し、MS隊も含め集中砲火します!

後方から攻撃されガルマは動揺し、上昇しろと指示しますが、被害が甚大でそれは敵わず、開頭してWBに体当たりしろと無茶を言います。シャアは無線でガルマに「キミの生まれの不幸を呪うがいい」と告げ、シャアに謀られたと悟ります

ガウはWB目がけて墜落し、ブライトミライに急発進を指示、ガルマは「ジオン公国に栄光あれえ‼」と突っ込みますが、寸でのところでWBがかわし、ガウは撃沈します。父からガルマが死んだと聞かされ、イセリナは卒倒します…更にエッシェンバッハは暗殺されます

ジオン公王デギン・ソド・ザビは末子ガルマ・ザビ戦死の報を聞き、思わず手にしていた杖を取り落としたところでこの巻は終わります

まとめ

アムロの母は地球に残っており、休暇を利用し故郷へ赴くと幸運にも母と再会する事が出来ます。しかし軍に入ったアムロは以前とは変わってしまい、敵兵に銃を放ち、母はすさんだねえと落胆します。結局ブライトアムロの重要性から自分からWBに残る事を告げさせ、母は失意の元何もする事が出来ませんでした

ロスでガルマイセリナとお互いの境遇を嘆きながら、場合によっては駆け落ちしてでも…と愛を誓います。ロスの作戦でブライトはドーム型の建物に目を付け、WBをその中に隠すというファインプレイを思いつきます

ただでさえ大きくて目立つWBをジオン側から隠す事に成功し、逆に前方に敵を誘き出す作戦を取りますが、シャアは咄嗟にこの状況を利用してガルマを亡き者にしてしまうという暴挙に出るのです。現段階では全貌は明かされませんが、シャアは明らかにザビ家に恨みを持っており、ところどころでそれを示唆する言動が見られました

ガルマに「キミの生まれの不幸を呪うがいい」と告げたシャア、ジオン側とは言え、旧知の上官を巧妙に亡き者にするとは、何かザビ家に因縁があるとしか思えません…連邦とジオンの対立の構図に加え、シャアの私怨も今後絡んで来ますので、その辺も抑えておきましょう

ザビ家4兄妹の末子で寵愛を受けていたガルマの死は公王・デギンに衝撃を与えます…この一件がジオン側にどういった影響をもたらすのか、5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

1stガンダムが世にまみえたのはアニメ放映からです。当時の状況等から紆余曲折あったものの、反響は大きく、何度も再放送が繰り返され、特にガンプラ等のおもちゃ展開で一世を風靡します。アニメ版は特にGファイターが登場していますが、THE ORIGINではコアブースターに変更されています

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