次にくるマンガ大賞1位『来世は他人がいい』1巻の名シーン3選

来世は他人がいいとは?
『来世は他人がいい』は、月刊アフタヌーンにて連載中の極道ラブコメディ

『次にくるマンガ大賞2018』では、数ある作品をおさえて1位に輝いた人気作品です

1巻の表紙

来世は他人がいい(1) (アフタヌーンKC) [ 小西 明日翔 ]


あらすじ
関西最大の暴力団の家に産まれた染井吉野

総長である祖父が関西最大の極道・深山家と同盟を結んだ事を理由に、深山家の総長・萼の血縁である深山霧島と勝手に婚約を取り付けてきたと知り、猛反発します

そんな抵抗も虚しく、婚約は取り消せませないまま

それどころか、祖父に押し切られる形で、霧島のいる東京の家に住むことが決まります

慣れない土地での生活に不安を感じる吉野ですが、同い年の霧島の柔らかい物腰と優しい態度に安堵します

しかし、吉野は一緒に生活していく中で、霧島という男の異常性に気付き始めていき…
1巻の名シーン3選
作品の人気のポイントとして、主人公・吉野が「ヤクザよりも危険な男」霧島に一歩も引かない徹底した態度から生まれる名シーン、キャラクターの名台詞が挙げれられます

今回は、1巻で登場する名シーンや名台詞を取り上げます

①弱気になる吉野を叱咤する祖父・蓮二

ある事をきっかけに霧島の本性を知った吉野

東京での生活を送る上では頼りにせざるを得ない彼の本音や、同級生からの嫌がらせで精神は消耗、ホームシックになっていました

そんな時に掛かってきたのが、祖父・蓮二からの電話でした

電話の向こうで意気消沈している吉野に「最低1年は帰ってくるな」と言います

続けて状況を察したのか、「男に1番効く復讐は死ぬ程惚れさせて捨てること」とアドバイス

この一言で火のついた吉野は、一気に吹っ切れます

1巻冒頭に登場する祖父・蓮二は、どこか調子の良いオジサンのようでヤクザの総長とは思えぬ適当さが目立っていました

しかし、このシーンでは孫娘 の状況を瞬時に察知し、「1番効く復讐」を教えていたりと頭の切れる部分が見えました

そんなギャップが非常に印象的でした

また蓮二のこの一言が鍵となり、物語は進んでいくので、作品の1つのターニングポイントとも言えるシーンなので、選びました

②啖呵を切る吉野

祖父の言葉で腹が決まった吉野は、自分を「つまらない」と称した霧島に対してこう言います

「大阪には帰らない、アンタがどうであれ勝手にしてって感じだし」

「ただ、あんまり調子に乗ったら分かってるよな?」

自分に嫌がらせをしてきた同級生に「オイ、アンタらにも言うてるだぞ」と睨みます

そして、「自分はどうせロクな死に方をしない、だったら血反吐吐いて地べたを引きずり回っても、お前らの事を道連れにして人生めちゃくちゃにする」と

ここまでやられっぱなしだった吉野の堰を切ったような啖呵は、見ていて本当に痛快でした

そして、やっぱり吉野にも極道の血が流れてるんだと改めて実感させられるシーンでもあります

③何を考えてるのか読めない霧島

霧島は吉野の脅し文句に怯むことなく、「好きだ、絶対結婚しよう」と教室のど真ん中でプロポーズします

そこから2人の関係は一気に変化

吉野の電子辞書にGPSを仕込み、常時居場所を把握しようとしたり、嫌がる吉野に付きまとう姿は、ストーカーそのものです

そんな中でも特に印象的だったのが、学校終わりに霧島が吉野を高級料亭に連れていくシーンです

高級料理をふるまわれ、ここでも霧島は吉野への好意をストレートに伝えます

笑顔の霧島を、吉野は気持ち悪がります

「こんな歯の浮くようなセリフを恥ずかしげもなく言えるのか?」

「毛ほども思ってないから言えるのではないか?」

「どう考えても下手に出られているはずなのに、こっちが優位に立っている気が全くしない」

この吉野のモノローグの最後の1行に、霧島の人間性がぎゅっと濃縮されたように思います

霧島という男の可愛さと危険性が見え隠れするシーンです
まとめ
いかがでしたか?

『来世は他人がいい』は、吉野の従姉妹の椿や、大阪で吉野と一緒に暮らしていた義理の兄弟・翔真など、1巻以降にも魅力的なキャラクターが登場します

危険な男に好かれてしまった吉野はどうなるのか、ぜひコミックスでお楽しみ下さい

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