前回のあらすじ
池辺はこの逸材だらけの野球部に明るい未来が待っていると感じます。赤星・濱中の加入で層の厚くなったニコガク野球部、赤星がいることで張り合い、切磋琢磨し、実力を上げていきます
練習試合も7連勝、張り合う安仁屋と赤星、どちらがエースナンバーの1番を獲るのでしょうか?
ニコガク鮮烈デビューも…
安仁屋と赤星はお互いを刺激し、強烈なライバル意識を剥き出しにします。相乗効果でニコガクも絶好調、すると練習試合で赤星が完全試合まであと一人という好投を見せます。最後の打者をレフトフライに打ち取った…と思いきや、濱中のエラーで完全試合が不意になります
濱中は一瞬ワザとエラーし赤星の完全試合を阻止したのだと嘘をつき、実力でエースナンバーを獲りたい安仁屋は激怒します。結局川藤は年功序列という言い分で安仁屋にエースナンバーを託します
夏の大会の抽選会場では、ニコガクの悪評は相変わらずで、出席した御子柴と塔子は悲惨な目に遭います。川藤はこの悪評はずっとついてまわることだが、それを跳ね除け夢に向かって努力すれば必ず報われると前向きです。校長も心動かされます
ニコガクの初戦の相手はなんと用賀第一高校なのです!国松からビデオレターが送られて来て、今回はレギュラーメンバーで臨むと宣戦布告されますが、取材されたというテレビでは野球以外の情報が流され、ニコガクナインは爆笑します(笑)
ただ、同時にニコガクの不祥事事件についても触れられ、相変わらず悪評はついてまわります。皆頑張っていれば周りが認めてくれると前を向きます
いよいよルーキーズ初の公式戦です。国松は侮ってビデオ撮影していますが、赤星・安仁屋・新庄の3連続バックスクリーンホームランとニコガクは絶好調!国松はあまりのニコガクの強さに戦慄し、ピッチャーにバッターに当ててしまえと指示を出します
しかし、顔面に向かった投球はそれこそ得意ゾーンの平塚が会心の一打をレフトポールに叩き込んでホームラン、10-0と6回コールドで初戦をものにします
そんなニコガクに取材が入ります。記者の吉田は競馬好きで、最初ニコガクの本性を明かしてやろうと躍起になっていましたが、やんちゃなナインと、素人同然ながら夢に向かって一直線に突き進む川藤の熱意にほだされ、気持ちを改めます
超人気校・笹崎戦へ!!
しかし、悪評は相変わらずで、しかもインターネットという誹謗中傷にはうってつけのものがあるため、ニコガクは酷評されてしまいます。ところがニコガクナインはこの逆境を物ともせず、逆に発奮材料にしてしまいます
続く東商戦もニコガクは絶好調、無失点コールド勝ちを収めます。喜ぶナインを他所に、会場は続く笹崎戦が本番、お祭り騒ぎが始まります。スラッガー別所の活躍もありますが、目玉はなんといっても話題のピッチャー川上、スーパースターなのです
川上は5回無失点コールドで参考試合とはいえパーフェクトピッチングを披露します。安仁屋は中学時代の屈辱の振り逃げの件を思い出します。川藤は試合をビデオ撮影していたはずですが、ビデオは録れておらず(川藤は機械オンチなのです…)、ナインに白い目で見られますが、川上のフォークへの対策については理路整然としており、ナインも驚きます
安仁屋は雪辱を晴らすためにずっと努力を重ね、川上のフォークを打つイメージは出来ています。赤星もフォークを投げられるため、練習に投球させます。最初投げ分けられ翻弄されますが、ずっと思い描いていたフォーク、ホームランで打ち返し、本番に備えます
2戦連続無失点コールド勝ち、次の試合が人気校・笹崎ということもあり、取材が大勢訪れます。不祥事事件やネットの誹謗中傷を受け、舐めて観に来た記者達は、真面目に一生懸命汗を流すナインに驚きます
安仁屋は球速も増し、なんと川上と同等の146kmのスピードを叩き出します!濱中は上坂にナメられるような真似はするなと釘を刺されます
ついに試合当日、会場は笹崎一色です。ネットでの誹謗中傷もあり、完全なアウェイでの試合、笹崎のシートノックの時間に、濱中がマウンドに向かい、スタンドに向かって唾を吐き、大ブーイングを食らうところでこの巻は終わります
まとめ
強力なライバルの存在は、お互いを切磋琢磨させ、良い相乗効果を生む場合があります。安仁屋と赤星はお互い張り合い、エースナンバー奪取のためしのぎを削ります。川藤は年功序列という言い分で安仁屋にエースナンバーを託します
一学年上とはいえ、同等の実力を持つ二人の落としどころとしては、適切なものだったと思われます。野球やサッカーの背番号というものは、時として揉める材料にもなり兼ねません。川藤の選択は正しかったのです
公式戦ではニコガクの快進撃が始まります!2試合連続無失点・コールド勝ちという、前評判を覆す内容です。ニコガクの不祥事事件はいつまでもつきまとい、特にネットでの誹謗中傷は酷いものがあります。ネットは匿名性と情報の速さが売りで、こういった炎上・集中砲火は時として非情で、醜い部分もあります
しかしニコガクナインは川藤の指導もあってか、良い意味で割り切っており、実力で汚名を返上しようと燃えています。特に安仁屋は中学時代の屈辱もあり、続く人気校・笹崎の川上の攻略に心震わせています
打者というものは、この屈辱のシーンというものを鮮明に覚えているもので、いつか雪辱してやるという発奮材料として、安仁屋は奮起します。因縁の対決となりますが、人気校・笹崎にとってはどこ吹く風のいつもの試合に変わりありません
ここで濱中が絶対にやってはならない唾吐きをしてしまいます!ただでさえニコガクへの風当たりは厳しいものがあるのに、何を考えているのでしょう…続きもコミックスで是非!!
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