前回のあらすじ
安仁屋は川藤の化けの皮を剥がそうと詰め寄りますが、川藤への恩義を感じる張本と喧嘩になります。学校伝手で川藤に連絡が入り、川藤が慌てて神田川高校に向かいます…
まずは部室の片付け
張本の昔の回想を挟みます。張本は以前常に武器(主にスパナ)を持ち歩き恐れられていました。赴任してきた川藤がそのことについて説得を試み、流れでぶん殴ってしまい、張本は2階の窓から落ちて大怪我を負います
責任を感じた川藤は辞表を出します。現場を見ていた生徒からは嘆願書が書かれましたが、全責任を取ったのです。物には、人には使い道があると諭してくれたのは川藤だったと張本は言います。そんな話を聞いて安仁屋の川藤を見る目が少し変わります
張本は恥ずかしげもなく夢は教師になることだと言い切ります。帰り際、あまりの川藤の人気ぶりに安仁屋は驚愕します。野球部からボールを投げてくれと言われ、川藤は安仁屋に投げて帰すよう告げると、安仁屋はあらぬ方向に超遠投してしまいます…やはり経験者なのです
川藤のクラスでは川藤が暴力教師だったのかとがっかりしているところで、塔子が喝を入れます!あんなに真剣に夢について熱く語ってくれる先生はいないと…野球部の連中は部室をこじ開けようとしています。何でも盗んでこれる関川に新庄は川藤が持っている部室の鍵を盗ませに行かせます
職員室で川藤と教頭が何故川藤がこの高校に呼ばれたのかの経緯を話しており、関川は思いがけず聞いてしまいます(関川はめちゃくちゃ足が速いのです)。仕向けた新庄は怒りますが、関川は事情を知ったため、少し川藤の肩を持ちます
改めて部室に赴き、彼らが守りたかったものを再確認した川藤は、校内放送で野球部を呼び出します。約束の時間には御子柴しか現れず、まずは部室の片付けを始めます。すると改心した関川が手伝いに現れます!川藤の熱意が伝わったのです!
手を出さなかった川藤
部室に忍び込むとあらかた処分されており、快適でなくなったことに怒る連中ですが、関川は悪びれることなく、川藤についていけばいい夢観れるかもしれないと本気です。関川が片付けたと知った新庄はトイレで関川をボコってしまいます
安仁屋は新庄を殴り、騒ぎは野球部全体・校内全体に広がります。校長は川藤に騒ぎを治める(さらに大事にさせる)ために向かわせます。御子柴は新庄に自分が片付けたと告げ、屋上に連れて行かれます。駆けつけた川藤は関川を介抱し、屋上に向かいます
既に新庄にやられた御子柴、新庄は川藤と対峙します。事情を知っている関川は、他の連中に校長の思う壺なんだと打ち明けます。校長は職員室で内心を打ち明け、川藤諸共野球部を亡き者にしようとします。安仁屋は一人校長室に向かい校長を脅します(校長は失禁してしまいます)
屋上に関川が現れ、川藤は寸でのところで拳をしまいます。関川・御子柴と川藤の熱意が伝わり、感化されているのです。新庄は川藤に無茶苦茶暴行を加えますが、川藤は耐え、逆に夢を熱く語り、他の連中も少しずつその熱意に感化されていきます。新庄は一人去ります
流石の新庄も川藤の熱意に…
若菜達は新庄の暴威を許せないようです。保健室の御子柴と関川は川藤が本当に手を出さなかったことに驚きつつ、本当に変われるかもしれないと感じます。新庄はゲーセンで輩に喧嘩を売り、集団暴行を受けます。そこに川藤が現れます
新庄が大事にしていた野球部のプリクラを馬鹿にされ、新庄は怒りますが、それ以上に川藤はキレ、輩をぶん殴り、教え子は死んでも守ると強行します。あらかたやっつけて、川藤は新庄を連れ逃げます
河川敷で野球の試合をしているところを見かけ、新庄にこんこんと友情について語り、流石の新庄も手が出せません。陰で聞いている安仁屋も流石に根負けします。川藤は新庄にいつでも待っていると告げ、新庄は去り、安仁屋がボールが頭に当たりぶっ倒れるところでこの巻は終わります
まとめ
一人、また一人と川藤の熱意にほだされていく…何か嘘みたいな話ですが、本当に川藤は本心で、正面から生徒に向き合ってくれる熱血教師なのです!御子柴に続き関川も心を入れ替え、野球部の部室を片付けてしまいます
このことが新庄の怒りに触れ、野球部は内紛します。全て校長の描いた絵の通りになりかけますが、川藤は寸でのところで我慢し、手を出さずに事を治めます。流石の野球部の面々も新庄の惨劇には閉口すると共に、川藤への見る目も変わっていきます
そして新庄までも川藤に身をもって守られ、流石に心を動かされます。新庄の場合仲間をボコっているので溝が出来てしまっていますが、川藤の真心は身に染みて分かったでしょう。安仁屋は独自に動いて川藤のことを徐々に理解し始めます
彼は野球経験者のようで、屋上からの狙いすました剛速球といい、超遠投といい、逸材なのは確かです。野球部再建のため動き始めたルーキーズ、果たして川藤の熱意は野球部に届くのでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!
おまけ
2巻の巻末には千原ジュニアの寄稿文が載っています。今でこそ人気芸人となった千原ジュニアの、若かりし頃の熱い文章に、どれだけこの漫画に心動かされたかが伝わって来ます。是非ご覧下さい
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