「進撃の巨人」1巻に続いて2巻のレビューとなります
物語はまだ2巻目
しかしまだ序盤とは思えないほどの激動の展開となります
これには本作が連載されている漫画雑誌、別冊少年マガジンが創刊間もないということで、ゆっくり物語を展開させている余裕がないからという事情もあったそうです
それが結果として、多くの読者を惹きつける要素となった側面もあるのでしょうか
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まずは1巻のおさらい
10歳だったエレンが暮らす町に超大型巨人の強襲
人類は大損害を被り、爪痕を残します
エレンは幼馴染のミカサやアルミンと行動を共にし、紆余曲折を経て訓練兵団に入団して15歳になるも、再び超大型巨人が来襲し、無数の巨人が町に流入
さらにエレンはアルミンの身代わりとなって巨人に食べられてしまいます
2巻での主な展開
ウォール・ローゼ南・トロスト区での人類と巨人の戦いとなります
5年前は為す術もなく人類は巨人に翻弄されました
しかし、あれから人類も遊んでいたわけではありません
平和ぼけだった自身らを戒めて訓練してきた背景があります
これは巨人に敗北を喫してきたトラウマを克服する戦いでもあります
巨人に負けた過去の雪辱を果たすことが出来るのでしょうか
また描かれるのは巨人との戦いだけではありません
ミカサとエレンの出会いが回想で明らかになります
物語開始時点でミカサはエレンの両親に引き取られており、共に暮らしてきた背景がありますが、そこまでに至った経緯が描かれます
改めて巨人の強さが分かる内容
巨人は無数におりますが、たったの一体でも恐ろしいほどの脅威であるということが2巻時点でもはっきりと描かれます
巨人を狩るには兵士の中でも訓練と経験と場数、死線を越えてきた人間でないと、とても難しいのが現実です
いっぱしの訓練兵はもちろんのことですが、先輩方である駐屯兵団ですら巨人を一匹倒すのには苦労する有様
そのような現状をどうやって打開するのかというのが焦点になってきます
先輩である駐屯兵団ですらほぼ壊滅状態
それでも訓練兵である彼らは必死に抗います
その様は傍から見ると悪あがきや強がりのようにも見えます
謎の希望
やはり人類は巨人に勝てないのだろうかと絶望する最中、新たな希望が舞い降ります
ある巨人が人間を無視して巨人を倒し始め、ミカサの窮地を結果的に助けるのです
ここから本作品は転換点を迎えることとなり、作品の方向性が定まる形に
嘘予告
本作品にはコミックス限定で恒例のネタページがあります
たとえば「現在公開可能な情報」もそうですが、2巻以降からは「嘘予告」というネタ枠が組み込まれるようになりました
コミックスの最後のページ辺りにはどの漫画でも通常次巻の予告が掲載されるものですが、そのページ枠に毎巻一発ギャグが掲載
例えば、2巻の嘘予告では「オレ達の戦いはこれからだ!!!」とこれで打ち切られたかのような嘘予告が描かれております
たったの数ページですが、この嘘予告を楽しみにしている読者もとても多く、過去から現在まで人気のある恒例枠となりました
最後に
「ミカサの回想」
「嘘予告」
「訓練兵の絶望感」
そして「彼らの生き様」
この辺りは必見の巻です
2巻はエレンが巨人に食べられたこともあり、ミカサとアルミンに焦点が移ります
彼らにとってエレンはとても大きな存在だったことが読者の視点でも分かります
そんなエレンを失った彼らに何ができるのかに注目してみましょう
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