前回までのあらすじ
マーリンは目覚め、エリザベスが救ってくれたと話し、全てを悟ったエリザベスは…ただ…嬉しいのと涙します。日を改めて<七つの大罪>は出立し、行先をキャメロットの次元のひずみの発現地点(南東250マイル):コランドという廃都に定めます
エレインはヘルブラムに残された時間は少ないとし、バンが向かう先にあるメラスキュラの気配に気づいた時のことを心配します…
メリオダスとエリザベスに課せられた宿命とは…
エレインはメリオダスがエリザベスに転生の件について思い出してほしくない事情があるのでは?と感じます。バンは今回の任務だけは抜けさせてくれねぇか~?と投げかけ、メリオダスは事情を悟り了承します。するとエリザベスが取り乱し意味不明な事を言い、眼に紋様が浮かび、倒れます
メリオダスはエリザベスの前世の記憶が戻り始めたのだと感じ、記憶が全て戻れば三日で死ぬと言うのです。回想では三千年前の自身の罪について語り、魔神王と最高神の圧倒的な力の前に為す術もなくやられたはずだったのが、メリオダスだけ生き返り歳を取らなくなります
するとエリザベスに瓜二つの女性が現れ、蛮族に生まれた彼女は徐々に記憶を取り戻し始めます。そして二人にかけられた呪い:永遠の生と永劫の輪廻について語られ、エリザベスは記憶を取り戻したら必ず三日で死ぬというものなのです
しかも残酷なのが転生する度に必ず出会い恋に落ちー目の前で命を落とすという悲惨なものです。メリオダスは今まで107人のエリザベスと出会い過ごし、106人の最期を看取ったと言います。メリオダスはこの呪いを解いたらこの過酷な運命も終わる…オレの旅の目的だと語ります
村でペリオが魔神族に襲われる中、キングが第五形態「増殖」で片付けます。ペリオはアーマンドになったゴウセルに救われ、本当に<七つの大罪>だったのだと悟ります。各々エリザベスの事で自身を責める中、城塞都市コランドに着き、そこにゼルドリスが現れます
’’暗澹の繭’’と’’怨反魂の法’’
怒ったメリオダスは紋様を浮かべ一閃し飛散した瓦礫により次元のひずみの「壁」が露わになります。ゼルドリスは実は幻覚で、メリオダスはメラスキュラの’’暗澹の繭’’でさらわれます。’’怨反魂の法’’という禁呪で死者が蘇り、バンたちを阻みます
’’獄炎’’でも闇の檻では効果はなく、メラスキュラはメリオダスの全身からほとばしる破壊衝動が全て’’’暗澹の繭’’に吸収され死霊強化’’修羅の怨讐’’で変換される、いわばメリオダスと<七つの大罪>の潰し合いだと語ります。死霊は強さを増しますが、キングの第四形態「光華」、ディアンヌの’’千の礫’’等で逆に一掃し始めます
分配されていた負のエネルギーが一体に凝縮されますが、耐えられるわけもなく潰れてしまいます。今度は虐殺された人々の怨念が意識の渦となりディアンヌは操られてしまいます。”ドロールの舞い’’で闘級4万8000にもなるディアンヌ、流石のエスカノールも本気で戦います
ゴウセルが「侵入」で助けようとしますが阻まれます。ディアンヌは自身を傷つけ始めたので、ヘルブラムがこの街を滅ぼした妖精だと現れ、ディアンヌに潰されます。ところがまだ怨念は潜み、暴れるので’’金風の逆鱗’’から’’光あれ’’とディアンヌを正気に戻したのはエリザベスなのです
メリオダスVSエスカノール
エリザベスは今の私は女神族でありリオネス国王女でもあると言います。そこに<十戒>「信仰」のメラスキュラが現れ、大蛇に変身します。バンを一飲みにしようとする中、エレインが’’追撃のつむじ風’’で応戦し、弱っていたかに見えたエレインは愛する人を想う気持ちを力へ変えバンを救い闘級2万1050にもなります
邪悪な波動でメリオダスは’’暗澹の繭’’から脱出し、エスカノールが神斧リッタで挑みます。メラスキュラはメリオダスが「殲滅状態」だとし、マーリンは’’完璧なる立方体’’で二人を包んでしまいます。バンは’’獲物狩り’’でメラスキュラの心臓を狙いますが、’’蛇毒散腐’’で溶かされます
ところがエリザベスの’’健やかなれ’’で回復し、さらにディアンヌの大地の魔力・キングの’’飛び回る蜂’’は正にドロールとグロキシニアのそれです。マーリンはメラスキュラの慢心を説き、エレインは’’嵐爆布’’にゴウセルの’’神経切断’’、エリザベスの’’安らかなれ’’で小さな蛇とされ、マーリンが捕らえます
一方メリオダスVSエスカノールはエスカノールの斧の斬撃を巧みにかわすメリオダスが一刺しにし、そこから邪気が放たれます。今すぐ助けたいところですが、’’完璧なる立方体’’から解き放てば他の者は全滅してしまいます。マーリンはじきに正午だとし、エスカノールは巨大化、闘級11万4000にもなります
エスカノールは’’微塵斬り’’を放ちますが、メリオダスは強烈な拳で膝を付かせ、口調が変わっただけかよ…?とエスカノールを嘲るところでこの巻は終わります
まとめ
先述していたメリオダスとエリザベスの過酷な宿命が明らかになります。永遠の生と永劫の輪廻について語られ、エリザベスは記憶を取り戻したら必ず三日で死に、転生する度に必ず出会い恋に落ちー目の前で命を落とすという過酷なものです
それを何とメリオダスは106回繰り返し、今のエリザベスが107人目となり、メリオダスの苦悩が伺えます。何度でもエリザベスに出会い、その都度目の前で死なれてしまっては気が狂っても仕方ないところです
特攻したメリオダスは’’暗澹の繭’’で一時囚われますが、自力で脱出、その禍々しい負のエネルギーには<七つの大罪>もどうすることも出来ません。身を守る為マーリンの’’完璧なる立方体’’でエスカノールと二人きりにし、彼の正午の覚醒に賭けますが、メリオダスはそれすら凌駕する強さを見せます
陽性なメリオダスが時折見せるダークな部分も納得のいく展開、果たして彼の負のエネルギーを止めることはできるのでしょうか?29巻に続きます…
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