前回までのあらすじ
ギーラはこの「全反撃」を讃えながら、唯一の弱点は自分からは攻撃できないこと…と魔力を最小限に抑えていました。ギーラは二人にもっとがんばって私を満足させてくださいとにやけます
一方キングは最後に懺悔の一言があるなら聞いてあげるよと言い、石化するバンは「ほんと…似てねぇわ」と言い完全に石化します…
ギーラをも上回るキングは妖精王ハーレクイン!?
石化したバンの元にエレインが現れキスをすると石化が解除されます!「死者の都」は魂と想いが集う場所、死者と生者それぞれの互いへの強い想いがあってはじめて死者の姿を見ることができると説きます。キングには声は聴こえるものの姿は見えておらず、過去の諍いが原因のようです
バンはいつか必ずお前を奪うと宣言し、エレインは涙します。一方メリオダス・ディアンヌペアの猛攻をギーラは全て受け切り、「爆炎」の魔力はその程度では止められないと不敵です。するとバンが現れ、「強奪」の魔力でギーラの動きを止めます
ギーラは’’ドリフト・ボム’’を放ちバンは不死身とはいえ大怪我を負います。3人相手にギーラは善戦し、強さが際立ちます。キングにもエレインの姿が見えるようになり、それはバンのことをわかってほしいから、あなたにバンを助けてほしいからと話します
キングの元にホークとエリザベスが到着し、槍を使ってメリオダスを助けると言いますが、浮かび上がったのはキングの魔力によるものでした。「爆炎」の直撃を受けたディアンヌが脱落する中、メリオダスとバンの猛攻も凌ぐギーラにバンの体が槍で貫かれギーラを襲い、それはキングの仕業です
三対一の構図となり、ギーラは不愉快だと’’ショット・ボム’’を放ちますが、キングの霊槍シャスティフォルに防がれます。キングの魔力は「災厄」だと言うギーラはキングと一対一を挑みますが、キングの桁違いの強さが際立ち、ギーラの’’ブリリアント・デトネーション’’も第五形態「増殖」で圧倒します
エレインは妖精王の魔力、’’キング’’真の名を妖精王ハーレクインと宣います
姉:ベロニカと再会もメリオダスといることを選んだエリザベス
ギーラは最後っ屁でキングに肉薄しますがメリオダスが’’全反撃’’で割って入り、ギーラの気配が消えます。エレインは「死者の都」が本来いるべきではない生者を拒絶しはじめたと言い、メリオダスたちは元の世界に戻ります。エレンと兄は逆に消え始め、どうやら生者ではなかったようで、「死者の都」の行先案内人だったのです
メリオダスたちは祝杯をあげ、エリザベスを王女と悟り<怠惰の罪>のキングとして正装し醜い姿を露呈し、気を抜くと元の幼い姿に戻ります。ギーラはメリオダスに木に縛り付けられており、ヘルブラム卿に起こされます(顔を落書きされています)
キングは三人が神器を持っていないことに驚き、神器があれば今とは比較にならない魔力が引き出せると言います。キングも聖騎士が謀反を起こした理由は分からず、エリザベスは父たちの心配をします。行先を「バイロン」に決め、キングはギーラもつい先日までは格下の聖騎士見習いだったが、「新世代」の聖騎士として突発的に覚醒しているようです
町にはエリザベスの手配書も出回り、迂闊に出歩けないためメリオダス達に情報収集を任せた中、エリザベスはグリアモールの前に現れ諍いを収めようとすると、そこにベロニカ姉様が現れます。ホークはエリザベスが<陶器の涙>亭に連れ去られたと言い、メリオダスは今すぐ助けると向かいます
ベロニカはエリザベスを諭しメリオダスと縁を切れと迫りますが、交渉決裂し、父から預かったペンダントを授けます。メリオダスはワザとカップを落とした隙にグリアモールを一網打尽にし、上手くエリザベスを救出します。花火を見てやはりメリオダスといることを選んだエリザベスですが、大岩に浮かぶメリオダスの影は邪悪なものです…
ギーラとヘンドリクセンの企み
二大聖騎士長のドレファスとヘンドリクセンが騎士たちを煽る中、北部の蛮族が三千の大軍で南下し始めたと報が入り、ギルサンダーとハウザーが赴き一掃します。ドレファスは労い、<七つの大罪>の脅威を語り、特に<憤怒の罪>は「ダナフォール王国」をたった一人で消滅させたと言います
「新世代」の台頭といい、行方不明者の続出、そしてヘンドリクセン派の者が数名の聖騎士見習いを呼び出している等の情報が飛び交い城内は混乱します。ギーラはツイーゴとジェリコをヘンドリクセンの元へ連れて行き、背後には不気味な怪物がおり、お前たちは今日ここで生まれ変わると宣言したところでこの巻は終わります
*番外編として「働かざるもの 食うべからず」が載っています
外伝:バンデット・バン
’’妖精王の森’’でバンはジバゴの情報から大樹の頂上に「聖女に守られしお宝」があると向かい、そこにはエレインがおり、「生命の泉」を守ります。飲んだ者に永遠の命を与える…と言われ、バンは目の色を変えますがエレインに吹き飛ばされてしまいます
バンは何度でも大樹によじ登っては吹き飛ばされますが、巧みにヌンチャクを使い杯を手にしたところで木の幹に縛り付けられます。観念したバンから邪気は感じられず、エレインは賊のバンに興味を持ちます。森と杯を守り続けて700年というエレインにヒマ人ならとエールのラベルを見せちょっかいを出します
だんだんバンといることが楽しくなってきたエレイン、バンが奪いにきたのが「生命の泉」じゃなくて私だったら良かったのになァ…と言うと、バンもまんざらでもないようです。すると唐突に魔人族が現れ、善戦しますが二人はやられてしまいます
杯の水をどちらに飲ませるかで揉め、結局エレインが口移しでバンに飲ませ、バンは無類の強さで魔人族を一蹴します。エレインは力尽き、バンは妖精王の森を破壊し「生命の泉」を我が物とし守護する聖女をも殺害した罪をきせられ収監され、自身の名がバンデット=バンではなく不死身のバンだと言い返すところでこの読切は一旦終わります
まとめ
ギーラの強さが際立つ中、更にその上を行くのがキングです。彼は神器も手にし、無類の強さを誇り<七つの大罪>だけある活躍です。メリオダスたち三人も本来は神器を持っているはずでしたが各々の理由で手放してしまっており、それも含めて探す旅は続きます
エリザベスは姉のベロニカに諭されますが、メリオダスと一緒にいることを選びます。王国の謀反からの一連の喧騒と、「新世代」という新手の出現に揺れる中、ヘンドリクセンとギーラの動きに不穏なものが感じられます…
読切ではバンとエレインの馴れ初めについて語られます。バンが不死身となった経緯と、エレインとの関係性についても補完され、本編とも辻褄が合うのです。七つの大罪はこのようなサブストーリーが多く描かれており、物語をより理解する上で非常に有用です
5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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