前回までのあらすじ
本気でエリザベスを殺そうとしたのかと怒るメリオダス、<七つの大罪>を集めさせたのもすべてこの目的のためだったのか問うと、湖の巫女は殺したいほど憎んでも愛することができる…それが人間ですもの…所詮彼女と他種族とでは真に理解し合うことはできないのでしょうね…と宣います…
キャス・パリーグ
なんと混沌の正体はホークママだったのです‼新<豚の帽子>亭の建物に潰され抜け殻となり、混沌はアーサーに宿ります。共鳴し共生を決め、アーサーはマーリンに「不可能を可能にする王となれ、護りたいものすべてを護れる世界を作って見せろ」ーと言われ立派な王になり誰も見たことのない素晴らしい世界を作ると誓います
創造は建物を作り、キャスはとうとう覚醒したんだね…とアーサーに飛びつきますが、豹変しアーサーの腕を食い千切ってしまいます。湖の巫女はキャスの正体をキャス・パリーグと説き、混沌との戦いに敗れ追放された地上でも悪事を働いたため女神族に封印されていたのです
覚醒したアーサーたちを食べようと全員を引き込む中、マーリンは’’殲滅の光’’で攻撃しますが効いていません。何とか脱出しアーサーは聖剣・エクスカリバーを掴むとキャス・パリーグを斬り葬り、マーリンは腕を失い昏倒したアーサーと共にこの世界に留まるとし<七つの大罪>から離脱します
混沌の片鱗に残ったマーリンは目覚めたアーサーと語らい、混沌は魔神族すら畏れる闇と女神族すら崇める光でありー使う者さえ正しい心を持てば素晴らしい世界を創ることができる、そんな王になれると信じたから導いてくれたんだと納得します
リオネスに戻った<七つの大罪>、メリオダスはアーサーが混沌の力を完全に制御できず闇に呑まれるような事態になったらーそれこそ新たな脅威の誕生だと怯えます。マーリンたちの前に再度キャス・パリーグが現れます‼
アーサーが創る理想郷を見守る
ゴウセルはマーリンが混沌について黙っていたことを説き、メリオダスは混沌を野放しにしておくわけにはいかない、事を起こした張本人にはそれなりの責任を取ってもらうと気張ります
マーリンはキャス・パリーグと戦い、アーサーも加勢します。困惑しながら戦うアーサーでしたが、「全反撃」でメリオダスがキャス・パリーグに斬撃を加え、<七つの大罪>が現れ、マーリンにアーサーを護り導いてやれ、オレたちにお前らを護らせてくれと話します
キャス・パリーグは再生し、どんな道を辿ろうと…結局みんないつかは死んじゃうんだよと御託を並べますが、激しい戦いをしマーリンが禁呪で動きを止め、また復活したらその時はまた皆で力を合わせれば大丈夫とし、現実世界に戻り、メリオダスとエリザベスは結婚します
各々が天寿を全うし、メリオダスが復活したキャス・パリーグと戦っていると我に返り、どうやら今までのことはもう一つの世界線だったのです。アーサーはキャス・パリーグを倒す方法を思いつきます。キャス・パリーグ自らを混沌で食いつくし、今度こそ一同は現実世界に戻って来ます
混沌の力は完全に戻り聖剣に力が宿り、アーサーの宣言した理想郷を必ず創ることを約束し、たとえ道を違えたとしても<七つの大罪>がついてるぜ…‼と話し、アーサーはあなたたちは私の永遠の目標ですと語らいます
ハッピーエンド
魔神王を倒してキャスも食い止めた今<七つの大罪>の役目は終わり、各々の道へ進みます。三人になったメリオダスたち、ホークは煉獄の兄の墓参りに行くと言い、メリオダスはリオネスの国王になるとバルトラに告げ新婚旅行でブリタニアを巡ります
ホークはマーリンに頼み煉獄に赴き、途方に暮れているとワイルドと出会い喜びます。オルロンディはななしと人々を救い、ななしが女神族だったことが判明、アーサーたちと落ち合います
魔神王との戦いから一年半、スレイダーやハウザー、デスピアス、ドレファス等主だった者の未来が語られます。エレインはバンの子を身籠り、エリザベスもメリオダスの子を身籠っています。それぞれランスロット・トリスタンと名付けます
トリスタン王子は大きくなり、<七つの大罪>を捕まえると意気込みます。実際<七つの大罪>も揃い、皆でトリスタン王子の10歳の誕生日を祝います。トリスタンはマーリンに大罪人と呼ばれた<七つの大罪>の真実の物語を見せられ涙します
無限に広がる未来、トリスタンが<七つの大罪>になりたいとメリオダスと歩き出すところで七つの大罪は終わります
まとめ
最終巻でも読者を困惑させる展開がまた七つの大罪らしい展開です。混沌のくだりからアーサーが葛藤しながらキャス・パリーグと戦い、二転三転する世界線で混乱も招きますが、マーリンが以前からこだわっていたアーサーを護ることへの答えが明かされ、アーサーは王としてこの複雑怪奇は世界を良い方向に導いてくれるでしょう
また、現実世界ではキングがディアンヌと、バンがエレインと、メリオダスがエリザベスと結ばれハッピーエンドを迎えます。息子のトリスタンはすくすく成長し、未来が明るいことを祈るばかりです
終わりに
如何だったでしょうか?<七つの大罪>を中心に巻き起こる喧噪と成長譚、非常に難解で様々な解釈があることと思います。ファンタジー・バトル要素もありつつ、非常に幻想的かつ不思議な内容に多くのファンを虜とした七つの大罪、また何度でもメリオダスたちに会いたくなりますね‼今までお付き合い頂きありがとうございました
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