「新宿スワン」12巻のアンダーグラウンドな夜の街の光と闇~闇金編完結!!地に落ちた牛尾と、信念を貫き通したタツヒコの光と影…タツヒコ中堅に昇格も、波乱含み!~

前回までのあらすじ

マユミを犯し、鼠賀に「牛ちゃん、禁煙」と言われていたことを思い出しながらもタバコを吹かす牛尾が、「いまさらおせーよ」と不敵に笑います…

絶頂から急転直下…牛尾、逮捕!!

牛尾の誘いにノコノコやってきたタツヒコに、牛尾は真意を問いますが、タツヒコはあくまでマユミを泣かせてしまったことを悔いています…原木に紹介しなければ良かったと。そこに山城が現れ、タツヒコ時正の不意打ちを食らい悶えます。牛尾は2000万を山城に渡し、引き抜きの件をチャラにして貰おうとします

タツヒコは全ての元凶が牛尾だと説きます。それは分かっていても、何もすることが出来ません。タツヒコはなすすべなく、「生きてる価値ねーだろ」と言われたところで、警視庁生活安全部が牛尾に出資法違反の逮捕状を持って現れ、牛尾は逮捕されます

鼠賀牛尾原木を殺るように指示されていましたが、その場には前オーナーである百塚がいます。百塚牛尾百塚を出し抜いて金主に近づこうとしていたこと、マユミの監禁を百塚の命令と偽っていたこと、その理由はタツヒコに固執していたからということを話し、牛尾はムチャをしすぎたと言います

鼠賀は「(牛尾が)友達だから」と原木にナイフを向けます

牛尾は頂点からどん底へ、ゼロから這い上がって来たのに…と最後の牙を山城に向けますが、取り押さえられます。新宿署の森本山城が闇金と繋がってるのか疑いますが、タツヒコを迎えに来ただけと咄嗟に嘘を付きます。「近いうちな…」と言い、森本達は去ります

この年、平成15年、闇金融対策法が成立します。違法な取り立てに対する罰則が強化され、同年初秋に始まった警察による集中摘発は天国を謳歌していた闇金業者に大きな打撃を与えます

山城達に連れられてタツヒコは観念しますが、なんとお咎めなし!時正の鬱憤が晴れたならタツヒコを恨んでいるヤツはいないと言うのです!タツヒコの身の廻りにおきた偶然…不川が現れたこと、牛尾が捕まったこと、すべては真虎タツヒコを助けるために動いた必然なのだと…タツヒコ真虎と飯を食いながら涙します

闇金編完結!!

裕香タツヒコマユミを引き合わせます。なかなか話始められない二人、裕香は呆れて帰ってしまいます。タツヒコマユミに「海いこーぜ」と言い、マユミは涙します

井出は入院、原木は左手負傷(鼠賀にやられたと思われます)、鼠賀バーストに戻って来ることになります。牛尾鼠賀原木百塚のことを何一つうたわなかったようです。タツヒコはマユミを海に連れて行きます

歌舞伎町中のキャバクラから闇金がひたすらあぶく銭を消費する姿も見られなくなりました。或る者は逮捕起訴され、或る者は新たな儲けの手口を模索して地下に潜りました。原木はオレオレ詐欺を始めます

中堅に昇格も…

中堅に昇格したタツヒコは、スカウトバックの取り分が上がったと喜びます。中堅は部下の育成(5人まで)が課せられます。紹介料の他に顧問料を会社と折半して貰えるということで、タツヒコは昇進祝いでこの店(はじめの一本)を担当することになります

更に部下として井出を付けられます。井出にはじめの一本の情報をメールでバースト社員に流させます。スカウトではミネルバの社員とかちあい揉めそうになりますが、立場が上がったタツヒコは簡単に暴れられないと穏便に済ませます。するとに揉めて来い、オレがきっちり守っちゃるとどつかれます。タツヒコはにやけます

はじめの一本で店長に顧問料の領収書を白紙で貰えないかと言われ、タツヒコは応じてしまいます。タツヒコにはじめの一本からのスカウトバックの金額が合わないと他の社員からクレームが来ます。カラの領収書を切ったことは、店長が横領したいためだったのです。差額の50万をオーナーに気づかれることなく手に入れたという訳です

顧問の話は白紙に戻され、落ち込むかに見えたタツヒコでしたが、新しい契約を取ってきた、顧問やらしてくださいと元気です(笑)路面店のオオバコ、ニドの店長鳩山と来週オープンであと30人くらいの女の子が必要ということで、バーストに紹介を頼みたいというのです。高額でいい加減な注文に真虎は怪しみ、話が旨すぎると言います

タツヒコはこの店失敗したら平社員に降格してくださいと言います。ギャル系で揃えて欲しいということで、井出は得意分野と息巻きます。山城にコケたら平社員に降格の件を茶化され、タツヒコが「井出くん、これは生きるか死ぬかの戦争なのだよ」と凄んだところでこの巻は終わります

まとめ

重かった闇金編も完結しました!マユミに翻弄され、いいように振り回されたタツヒコでしたが、結局主犯である牛尾の逮捕ということで幕が降ります。裏の主犯、百塚にまで捜査の手は向けられず、モヤモヤしたものは残りますが、最後まで女を信じたタツヒコの一本気な姿勢が活きた形となります

闇金を取り締まる法律も出来、歌舞伎町を謳歌していた闇金業者は一層されます。しかし原木がオレオレ詐欺を始めるように、どの時代でも悪事を働く輩は存在するのです。騙されないためにも、常にアンテナを張って狡猾に生きなければ食われるという訓示のような気がします

中堅に昇進したタツヒコですが、顧問になったお店で早速洗礼を受けます。カラの領収書を切ってしまい、着服されてしまうのです。こちらも如何に相手を出し抜くかという水商売の裏の姿を暗に示しているようです

新店舗オープンに向けて息巻くチームタツヒコですが、今度はどんなことが待ち受けているのでしょうか?次巻も読みましょう!!

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