「新宿スワン」11巻のアンダーグラウンドな夜の街の光と闇~多重債務者の自転車操業…闇金グループの恐ろしい負の循環!主犯の牛尾の真意とは…!?~

前回までのあらすじ

百塚と繋がり、影里をボコり、タツヒコの居場所を聞き出します。が「タ~チュ~ヒ~コ~」と匿われている寮に現れます…

多重債務者の自転車操業

が突き止めた部屋にはタツヒコはいませんでした。逆にタツヒコの部屋にやってきたのは不川金融の代表取締役の不川でした。不川タツヒコマユミが金を借りた闇金業者のところへ連れて行きます

NHKの集金と装ってドアを開けさせ、力で社員をねじ伏せます。不川の顧客が半年ぐらい前から何人か自殺しており、調べたところこの闇金に手を出していた訳です。

井出マユミの居場所を突き止めますが、そこに鼠賀が現れます。鼠賀井出に闇金に誘われる前から闇金に手を出し、バーストの下っ端の一人に闇金の話を持ち掛け、自分たちは金に困っていると言いふらし、回り回って井出から鼠賀達に話が行き、事の発端だったことをうやむやにしてしまったのです

鼠賀牛尾を新オーナーにして満足だと言います。井出はキレますが、鼠賀に伸されてしまいます。井出タツヒコが黙っていないと言います。鼠賀マユミを呼び、上まで運ばせます

牛尾は顔にあざのある男に8店舗の名義変えてくれたら帰っていいよと言います

不川タツヒコをキャバクラに連れて行き、闇金の裏の仕組みを説明します。グループとして繋がっている業者は、一つの店舗で借金すると、うまくグループ店舗の他店にも雪だるま式に借りていく、多重債務者の自転車操業になるのだと言います。最初から客がトぶことを前提にしたデタラメな高金利を客と顔を合わせずにやってのける、ハイエナのような詐欺師集団だと…

金主から引っ張ってきた運転資金の大金をぶちまけ、牛尾は喜びに浸っています。鼠賀が苦言を呈すと、牛尾鼠賀を殴ります。過去の出来事を思い出しながら、鼠賀はなんでこんなんなっちゃったのかな?と悔いります

主犯は牛尾

不川マユミに名簿を盗ませた主犯は原木だと言います。不川タツヒコの失敗はマユミが金を借りた店と同じグループの系列店に相談しちまったことだも言います。そこを利用されてしまったのです。不川タツヒコ原木の元へ行きますが、今度はタツヒコ不川を止め、タツヒコが社員を伸します。原木に詰め寄り、マユミのトコまで案内すると言わせます。また、主犯は牛尾だとも言います

タツヒコはここで不川とは別行動を取ると言います。ここまでする不川に同じ闇金なのにどうしてと問うと、自分は高利貸しだ、安全なトコでコソコソと金儲けしてる顔も見せねえ詐欺師集団とは違い、客と向き合って金を貸す、高利貸しとしてのプライドを持っていると言います

原木マユミが54万6000円の借金があると持ち込んできた際全額貸してやるから完済する代わりにキャバの名簿を盗みまくれと指示します。すべての絵を描いたのは牛尾だと言う原木、相手の顔を見ないから、無関心だから出来る仕事だと言います

タツヒコ牛尾を見つけ、殴りかかります!牛尾マユミのいるマンションの鍵を渡し、マユミを連れてバーストに行けばタツヒコの身の潔白と牛尾の破滅だと自虐します。マンションでは井出が顎を割られています。マユミは間一髪牛尾の車に乗り込んでいたため見つかりませんでした

タワマンでパーティー!?

井出を病院に連れて行くと、牛尾から電話が掛かってきます。マユミと電話を代わり、タツヒコは怒りをぶちまけます。牛尾は明け方4時にタワーマンションの屋上でパーティーをやると言い、そこに招待すると言います

牛尾鼠賀にナイフを渡し、「頼みがある、やってくれるな?」と言います

憔悴しきったタツヒコを見て、井出マユミが今さら謝ったってもう遅いよと言っていたことを思い出します

マユミを犯し、鼠賀に「牛ちゃん、禁煙」と言われていたことを思い出しながらもタバコを吹かす牛尾が、「いまさらおせーよ」と不敵に笑ったところでこの巻は終わります

まとめ

マユミの不可解な行動は、借金を全額完済する代わりにキャバの名簿を盗みまくり、情報を流すことで、闇金のグループで循環が起き、金が膨れ上がるというカラクリだったのです。金使いの粗い若い女に話を持ちかけ、雪だるま式に借金が増えていくという恐ろしさは、体験した人にしか分からない恐怖の連鎖があります

ハメられたタツヒコ不川にこのことを説明され、憤り、原木から主犯は牛尾だということを突き止めますが、間一髪でマユミとは出くわさず、牛尾を逃がしてしまいます。元々一度バーストを辞めた時点で闇金に手を出していた牛尾達は、他の社員を上手く誘導し、自分達が事の発端であることをうやむやにしてしまいました

井出は自分が牛尾達に話を持ち掛けたと思っているので気づかなかったのです。井出も悪いですが、絵を描いた牛尾は狡猾で、仲間を簡単に裏切るような酷いやり口です

堕ちたマユミを犯し、明け方4時にタワマンの屋上でパーティーをやるという牛尾、フィナーレの時は近づいています。ハメられたタツヒコの怒りは頂点、二人の結末は如何に…続巻を読みましょう!!

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