前回までのあらすじ
美女は卯月といい、早乙女の柱のようです。タツヒコと話して満足してしまったらしく帰ってしまったということで、早乙女は怒ります。そんな卯月はなんと真虎と関係を持っています!「あの子をそばに置いといちゃダメ、いつか真虎ちゃんの敵になるよ」と言われ、「タツヒコが…?」と返す真虎、そんなタツヒコはホストクラブで飲みまくり、掃除をしながら寝てしまいます…
ホスト界の裏の顔
早乙女は上客の金銭管理をしっかり把握しており、無理に店に来させません。多くの客に来られて時間を割かれるのも嫌だし、No.1にもなりたくないと言います
1週間後の売り上げ発表ではNo.3が780万で森、No.2が960万で早乙女、NO,1が1080万で城田となります。タツヒコの初任給はなんと罰金明細で-46万です!売り掛けはホストがかぶることになります。裕香に売り掛けではなくちゃんと支払いをしたと確認を取り、ハメられたと悟ったタツヒコ、早乙女はやっとホストらしい顔になってきたじゃんと言います
歌舞伎町ホスト風紀委員会極秘会議が開かれ、メンツとして、城田、蒼井、信也、ミネルバの白金、百塚、原木等がいます。警視庁の歌舞伎町浄化作戦により2004年4月からいよいよ本腰を入れてホストに捜査の手を伸ばすと言うのです。午前一時以降の違法な深夜営業や未成年の取り締まりなどを念頭に置いています
城田はタツヒコの借金46万を肩代わりしてくれます。会議が終わり、店の外で城田と恵が揉めています。恵の金にしか興味がない城田は上手い口車で恵を誘導します。興ざめしたタツヒコは城田に46万を返し、恵に「金で買える愛なんてないでしょ?」と諭します。城田はタツヒコを今日から「いない存在」だと言います。どういう意味でしょう?
城田は店に戻ると、百塚が40万の売り掛けでトんだエミリという女を探してきます。多重債務者で、既に終わっている女、早乙女は城田に調理場から包丁持ってきてと言います
恵にもう店に来るなというタツヒコですが、恵は「君にとって人を愛する価値基準って何?」と問います。どれだけその人に尽くしたか…1年5か月と18日で1億8千6百万つぎ込んだという恵は、「一方的にアナタの考えを押し付けないで!」と言います
店に戻ると先程のエミリが無残な姿になっています。早乙女は文字通り使いモンになんねー体にしてあげたと残酷です。タツヒコは客がどこに向かっているのか分かっているんだろうか?を自問自答します
恵の力になろうとするタツヒコ…
城田と蒼井が喫茶店で会っています。最近恵が来店しておらず、ここ3か月の売り掛け1250万4800円、大丈夫か問われ、城田は柱を恵一本にするのをやめただけと言います。蒼井は新人いびりがやりすぎだと苦言を呈します
タツヒコは空気と呼ばれ、ひたすら酒を飲まされては吐き、ガリガリに痩せてしまいます。あの強かった肉体も弱り、鉄拳制裁も出来ません。満身創痍のタツヒコに恵から電話が掛かってきます。恵は目が覚めたと言い、今度は「君はいくらなら私と寝る?」と迫ります
タツヒコは抱きついたかに見えましたが、疲労で倒れただけでした。そのまま寝てしまい、恵に介抱されるタツヒコ、恵は初めて城田を見た時のことを思い出します。取り返しのつかないことしちゃったもんなあと悔いる恵に、タツヒコは「だから逃げちゃえよ」と諭します。「オレが力になってやるって!」といつものタツヒコです
城田は恵がいなくても順調に稼いでいたようでしたが、これにはカラクリがあり、なんと自腹営業をしていました!城田は蒼井に恵を探してくれと頼みます。蒼井は我が儘を繰り返してきた城田を見限っていますが、オーナーは城田に興味があると言い、夜7時にアルタ前でオーナーに合わせてやると言います
恵にご馳走して貰ったタツヒコは、バーストに恵を連れて行きます。真虎はタツヒコのホスト業のことを早乙女から聞いていたようです。早乙女は17の時レイプされそうになりその相手を殺しているらしのです。愛情を知らずに育った早乙女にとって真虎は親以上の存在なのだと言います。早乙女に300万借りていて、返せるのかと問う真虎に、「そんなことより恵さんのことなんです!」と相変わらずのタツヒコ、しかし当の恵は姿をくらませます
真虎を軸とした大きな計画とは!?
ニュースでは大手メガバンクで巨額横領事件が発覚したと報じ、犯人は恵だと言っています。城田は地に堕ち、早乙女にコケにされ、城田は激昂しますが、蒼井は城田に早乙女がヴァルゴのオーナーなのだと宣言します。気が触れた城田はどこかに連れていかれます
早乙女はスカウト、ホスト、闇金、ヤクザ…深い闇の中で動いている計画、真虎を軸とした大きな計画の一旦なんだと言います
百塚、白金、早乙女で善後策を話していると、そこに卯月が現れます。卯月は百塚がオーナーだった闇金アカブタグループの金主だったのです!表に出せない巨額な金を洗浄するためにオープンしたのがヴァルゴで、蒼井は警察のメンツを潰さない案を提出します。蒼井は例え捕まっても、「こーゆー時のために雇われたようなものですから」と笑顔です
卯月は「今の話…真虎ちゃん知ってるの?」と早乙女に問い、早乙女は「もちろんです」と答えます。真虎はタツヒコと住んでる世界が違うという早乙女は、タツヒコに地元に帰れと言います。しかしタツヒコは「オレはアンタの知らない真虎さんを知っている。あんたが何を言ったところでオレはバーストに戻ります」と宣言したところでこの巻は終わります
まとめ
一見華やかに見えるホスト界の裏の顔が見え隠れする巻でした。太客を上手い口車に乗せてお金を貢がせたり、上客の金銭管理にまで目を光らせたり、ホストの金に汚れた裏の顔が見えて来ます。城田にいいように利用されている恵を助けようとするタツヒコ、相変わらず一本気な男です
城田からの嫌がらせで満身創痍になるタツヒコ、大量の酒を飲ませては吐かせ、衰弱させて辞めさせていく…ホスト界の負の側面が垣間見えます
恵は実は社長令嬢ではなく、大手銀行の横領をして多額の金をホストに注ぎ込んでいたという話には驚きでしたが、こういった普通の顔をして大胆なことをやっている人もいるのかもしれません
早乙女の裏の顔を知ったタツヒコ、しかしまだまだ明らかにされていないことは多く、真虎を軸とする大きな計画とはいったいどんなことなのでしょうか?スカウト、ホスト、闇金、ヤクザ…全てを覆い尽くす壮大な計画なのでしょうか?そして真虎はどんな形で関与しているのでしょうか?
真虎を信じる一本気なタツヒコはバーストに戻ってきます。またトラブルが待っていそうな予感!?次巻も読みましょう!!
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