前回までのあらすじ
全てを見抜いた桜井は馬頭メズを問いただします。ホタルも馬頭の本当の顔を知り、「ずっと悪いことしてきたんだね」と言います。証拠がないという馬頭に、ホタルが泣いて訴えると、馬頭はオレを殺してくれと言います。そこに「オレの大事なニャンニャン泣かすなよ!」とタツヒコが現れます…
北海道警察裏金事件
タツヒコと森長は軽トラに乗っています。馬頭の事務所に乗り込むつもりです。森長はセルゲイへのリベンジとして、以前関にやられたお返しとばかりに、セルゲイを車で轢いてしまいます!流石のセルゲイもこれには対抗出来ませんでした
タツヒコは馬頭が誰にも懐かない真虎に可愛がられるタツヒコに嫉妬していたのだろうといい、思いっきり馬頭を殴り倒します!激しい応酬の中、タツヒコの真っ直ぐな姿勢に辰巳の影を見る馬頭、得意の蹴りを決めますが、タツヒコは倒れません
北海道警のビルに打ち上げ花火が上がります!犬飼とハカセの仕業です。馬頭は花火を見ながら、辰巳にオマエが生きてたらこんな無様なオレを見てやっぱりこんなことをしたのかな?と問います
馬頭は桜井に199641(馬頭が自室で触ったものの順番を記した数字の終わりの次の番号)が金庫の暗唱番号で、そこにすべての証拠が入っていると言います。馬頭は辰巳を殺したのは尊、神、そして紋舞会天野修善だと説きます。桜井は全ての伏線が繋がったと悟ります
タツヒコは自分を捕まえてくれと言いますが、馬頭がオマエの罪は全部オレがかぶると言います。すると今度は犬飼が自分が全てをかぶる、これくらいしか二人を裏切ったことへの恩返しが出来ないと言うのです。犬飼は馬頭を歌舞伎町に連れて行ってくれないかと言います
桜井は罪を軽くするよう努力はしてやると言います。犬飼はタツヒコにオレらどんなに離れてたって仲間だかんな!とタツヒコの言葉をそのまま返します
馬頭の金庫から通称キャンディーボックスと呼ばれた裏金システムが解明、「北海道警察裏金事件」としてスキャンダルに発展します。銃を手にした葉月、黒鐘にうまく収拾してこいと言われ、自決するかにみえましたが、ホタルが間に入り、銃を置きます
辰巳の過去
カエデと再会したタツヒコ、犬飼のことを任せます。ハカセも北海道に残り、吉川は歌舞伎町に戻り、次会う時は敵同士だと呟きます。桜井は「これが終われば次は歌舞伎町浄化作戦だ!」と息巻きます。タツヒコ・森長・馬頭の3人で歌舞伎町に戻ります
ホタルは地元の母の元に帰ることになります。雪の残る町へと…
歌舞伎町、1990年、辰巳は歌舞伎町名物の看板に乗っかり輩を見下しながら、煽っています。馬頭はパスポート・戸籍、日本に住むタメのもんはなんでも売ってやると外国人に言っています。ストリップ劇場で辰巳と馬頭は落ち合います。バブルで浮かれている世の中のウラで借金まみれで踊っている女もいると呟きます
福建マフィア三聖会トリニティ老板ラオバン馬頭マー夏明シャーミン は馬頭になぜ辰巳に肩入れするのかと言います。父の子じゃなかったら殺してると言うのです。馬頭は人を引き寄せる不思議な力がある辰巳に父から聞いた蛾の習性を思い出します
揉め事を見つけた辰巳は首を突っ込みます。神の輩相手にビビっていない様子に助けてやると言います。フリーで水商売のスカウトをやっているという神の話から、馬頭は会社にしちまおうと言います。辰巳は「ケツモチはオレだ!」とスカウト会社ミネルバを立ち上げます
半年後、ジュリアナでダンパの主催である尊はOBの姫島に会います。ゲスな姫島を探しに辰巳と神が現れます。姫島を伸した神は尊に本妻のガキかと息巻きます。裸にした姫島を踊らさせ、悪事を告白させます。尊は土下座して勘弁して下さいと謝りますが、辰巳は女がそーやって謝った時コイツらは勘弁したか?と凄みます
神は「対等に話してーならパパのお手々の上から降りてこいや」と言います。「オレらと来るか?」という辰巳に、尊は「ハイ!」と返事します
マオと真虎
(有)ミネルバを立ち上げた4人、辰巳の後ろに美少女がいます。妹のマオと言い、神と馬頭の挨拶にも返事せず、どうやら口が聞けないようです
マオは当然辰巳の本当の妹ではなく、5年前、マオが11歳の時出会ったと言います。両親の死体の傍で歌っていたのです!行くあてもないから辰巳が引き取って育てているという経緯です。あれ以来一度も声を聞いてないと言います
駅のホームで寝そべっている男がいます。ぬいぐるみを抱えたマオが話しかけるとお互い変わってると意気投合します。男の名前は真虎なのです!ここでこの巻は終わります
まとめ
タツヒコはリベンジを果たし、花火を打ち上げ馬頭を降参させてしまいます。通称キャンディーボックスと呼ばれた裏金システムが解明、「北海道警察裏金事件」としてスキャンダルに発展し、謳歌していた葉月も御用となります
ウォッチマンを媒体とした一連の悪事も明かされ、辰巳事件の真相を追っていた桜井も少しずつ伏線が回収され、いよいよ歌舞伎町浄化作戦へと乗り出そうとしています。主要メンバーであるタツヒコ・森長・馬頭が歌舞伎町に戻り、新章が始まろうとしています
ここで辰巳や馬頭、神、尊等のミネルバ設立までの経緯が回想されるシーンが入ります。人を引き付ける力を持つ辰巳が、ひょんなことからスカウト会社を立ち上げることとなるのですが、ケツモチは俺だと端から型破りです
マオという謎の美少女も出て来ますが、彼女と真虎が心を通わせる辺りが、何か今回の一連の真虎の復讐に関係してきそうな匂いがぷんぷんしてきます!果たして辰巳殺害事件の真相とはどんなものなのでしょうか?続巻も読みましょう!!
おまけ
他の和久井健作品を紹介していきます。今回はセキセイインコ。新世紀ミステリーエンターテインメントという謳い文句で、突如記憶を失った少年、金田七(かねだなな)と時を同じくして、彼の通う高校で起きたとある殺人事件が絡んでいくストーリーとなります。全5巻です。是非ご覧ください!
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