前回までのあらすじ
東京では、下里が柚木組総本部長の安永、若頭補佐筆頭の石井、舎弟頭の日下田と密会しています。金で井和丸の後釜に座ろうとする天野、下里は3人の納得のいく金額として、600億円を用意すると言います…
フィギュアショップ「ケロタリン」の実態
LAST7DAYS 開幕
600億の内訳として、井和丸組長の引退金に100億、堀田派直参70人に5億ずつ、そしてお三方には30億でいかがでしょうと言う下里、交渉は成立します。1週間後に実行ということで、天野は電話で下里と打ち合わせを進めます
カスミを呼び出した馬頭は、カスミは資金洗浄で芸能活動を利用されていたと語ります。しかし資金洗浄どころではないなにかデカい事を隠していると言います。魚沼兄弟がTICの交換をしている点を不審に感じた馬頭は、カスミとメイドカフェに行きます
必ず同じ奴とTICの交換をしているため、目の離れたオタクに目を付けた馬頭達は、後を追います。途中フィギュアショップに寄ったオタクは、車で銀座のルナラパンという高級店に行きます。バーストの契約店でケツモチは紋舞会、金払いのいいお店ということで、一層きな臭さが漂ってきます
カスミを店に紹介するという名目で店内に潜入した馬頭は、オタクとママの卯月が会っているのを見つけます。そこに下里が現れます。資料を置いていったといってTICを見せています。TICにカラクリがあると見た馬頭は先程のフィギュアショップに向かいます
下里が馬頭が嗅ぎまわっていると伝えると、天野は殺せと命令します。フィギュアショップ「ケロタリン」は無人の店で、ビルの中の割に狭すぎる店内に不審を覚えた馬頭は、防犯カメラを意識しながらバットでショーケースを壊し、オタクを引きずり出します!
オタクが隠れていた部屋で紋舞会の裏帳簿を見つけた馬頭は、警察に届ければ真虎の復讐を止められると戦慄しますが、そこに卯月と下里が現れます!下里は裏で儲けたすべての金をここに集め、オタクが洗浄していると言います。そして、更なる隠し部屋に紋舞会の裏金300億円を見せられます
紋舞会の香港資金300億が海を渡る!?
三浦は希崎を殺し、灰沢と真虎が組んでいて、真虎は紋舞会にスパイとして卯月を送り込んでいると言いますが、天野は見切っています。卯月に銃を向けられ、死を覚悟した馬頭は、隠れてどこかに電話し、この状況を伝えます。卯月は銃を撃ちます。下里は馬頭は卯月が始末したと天野に報告します…
タツヒコは気づくとリョーコと共にマンションの一室にいます!なんと生きていたのです!馬頭夏明が外に森長もいると言います。森長と再会したタツヒコの回想では、タキシードの下にライフジャケットを着ていたため助かったとリョーコに話しています。携帯は水で駄目になりましたが、森長の番号をリョーコに伝え電話を掛けさせ、リョーコが以前未成年だから売り掛けが払えなくてヤクザに売られた女だったんだなと悟ります。タツヒコは今でもお前の担当スカウトマンだからと断言します
リョーコの持っている情報をヤバいと感じる大河は、タツヒコともども見つけたら殺せと指示を出します
桜井と鬼瓦が昨夜のパーティーの出席者について調べていると、監視役のマイケル林が海軍・公安・税関等の関係者だと明かします。マイケルは金を日本に船で運ぼうとしていると言います。桜井は近日で日本に向かう船全てを調べるよう指示を出します
灰沢と真虎は食事をしています。灰沢は香港にいる目的は堀田の命令や跡目争い等どうでもいい、ただ単純に天野修善を殺したいのだと明かします。天野は必ず港に来ると踏んだ灰沢は、俺は天野の命、真虎は天野の金を奪い、その後は真虎を自分の右腕にしてやると言います
回想ではリョーコの過去が明かされます。紋舞会舎弟の福井は人身売買を仕切っている男で、リョーコは海外で裸でセリに出され、王に買われたという経緯です
馬頭が電話を掛けていたのは兄の夏明だったのです!夏明に灰沢の香港の拠点を知らされた森長は、灰沢と決着を着けようとします。タツヒコも付き合うと言います
桜井を監視するマイケルと周は昨日のパーティーは大河開運という有限公司が主催していたと言います。社長は王ですが、実質のトップは当然大河で、大きなグループに属するここ最近できた会社、グループの総資産は400億、パーティーでばらまいた金を引いても300億、まるでこの金を運ぶために焦って作った会社に見えると言います
そのグループがイコール紋舞会と見た桜井は、跡目相続に日本の資金だけでは足りなくなった天野が香港の資金を動かすために慌てて大河開運を作ったと見ます
明日の早朝日本行きの大型運搬船が一隻あり、パーティーに出席していた人間全てがこの船に関わっていると分かり、桜井は令状を取ってくれと二人に言います。日本到着の日付も調べ鬼瓦に日本でも動けるように指示します
マイケルと周、そして男が飲食しています。マイケルの暴走に煙たいものを感じる男は周にマイケルを殺せと指示します。なんとその席には真虎もいる!というところでこの巻は終わります
まとめ
いよいよLAST7DAYSが開幕します!下里が用意した案に柚木組幹部も納得し、いよいよ跡目争いが天野に傾きます。後は問題の600億を無事用意出来るかが争点となります
魚沼兄弟とTICの交換をいつもやっているオタクに目を付けた馬頭は、尾行し、フィギュアショップの「ケロタリン」に行きつきます。隠し部屋を見つけた馬頭は、そこが紋舞会の資金洗浄の場であることを悟り戦慄しますが、そこに卯月と下里が現れます!馬頭は消されてしまったのでしょうか?馬頭が電話を掛けていた点が気になります…
流石主人公のタツヒコ、ただでは死んでくれません。ライフジャケットを着ていたため助かった二人は、森長に連絡し、九死に一生を得ます。リョーコの過去が明らかになり、新宿スワンの冒頭巻でまだ駆け出しだったタツヒコがどうすることも出来ずに見送ることしか出来なかった時の女の子だったことに繋がり、相変わらず作者の伏線回収の鋭さが伺い知れます
香港の資金を日本に運び込もうと企む天野親子、桜井はそれを止めることができるのでしょうか?灰沢と真虎もその動向を伺っており、更に灰沢を森長が狙います。巻末には桜井の監視役の二人と男と飲食している真虎が出てきますが、真虎は本当に神出鬼没で、どこにでも顔を出し、何を考えているのか不気味に感じます。真の狙いとは何なのでしょうか?
物語も佳境に入っています。この緻密に計算された内容は文章だけではとても補い切れません。是非コミックスを買って実際誌面で堪能して貰いたいです!
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