前回までのあらすじ
「ふわふわん」で空を舞い存分に楽しみついに9月1日となり、学校では全員宿題をやっており本丸は持ってくるのを忘れただけで明日持ってくると言い訳します
タルに頼るもまた遊んでしまい、りあに時間を止めて貰い「雷雲五郎」に雷を食らい何とか宿題をこなし、次回からは計画を立てて宿題をやろうと本丸が誓います…

「しゅーかっちん」「ねむけすっきりん」「実話っか」
大人のドラマを見て悶々とした本丸にタルは「しゅーかっちん」で心の絵の伊代菜が出し、本丸は寝不足になり授業中も散々です。「ねむけすっきりん」でスッキリした本丸、タルは取れた眠気を累にぶつけ、調子に乗りクラス全員眠らせてしまいます
寝ている伊代菜にキスしようとしますが魔法は10分で切れる為廊下に立たされる本丸です
朝伊代菜に接近してはしゃぐ本丸に原子は今日のドッヂボールで勝負を持ち掛けます。ジャンプボールは圧倒的原子ですが「引力ん」でタルがマイボールとし、原子を狙いますが弱く、反撃をモロに食らいます。原子は圧倒的で秘球18人だおしで残るは本丸と伊代菜だけです
パワフルボールでこれまで…というところで外野のタルが「引力ん」で引き寄せボールを人格化、相手チームも原子のみとなります。ここでタルがたこ焼きマシーンで買収され、ドッヂボールくんもじいが破壊し原子有利です。原子は会心のアタックで本丸を当てますが、伊代菜がノーバウンドで取りセーフです
結局タルが戻って来て本丸と衝突、たこ焼きマシーンが勢い良く原子に当たりそのまま頭上高く舞い上がり爆破というオチです
本丸は「実話っか」で町一番の人気者となりますが、オレが人気がある訳じゃないと悟り、父にデパートへ連れて行って貰います。何でも買って貰えますが、10分で切れる為全てなしとなります。腹が立つと本当に腹が立ち、ひっこめと念じるとひっこみます。家に帰ると「実話っか」を父に付けて遊びます
「足が棒になったよ」、「喉から手が出るぜ」、「ほっぺたがおちるぜ」が本当に起こり、父は母に使って貰う事にし、「家族の心があったかくて幸せな気持ちになりますように」と願い江戸城家は家庭円満となります
「実話っか」で皆いい気分
じゃば夫のじーちゃんは優しく、本丸家は複雑な家庭環境で祖父と疎遠です。すると母方の祖父の家に連れて行かれご馳走を食べ、両親も訪れ、母とは13年振りの父子対面です。祖父は父に厳しく人格が変わり怒ります。「わらわらら」で祖父を操るも荒れ、祖母は去年の冬に亡くなったと言います
タルは「玉 見え」のアドバイスから「もしもしいた子ちゃん」で祖母と会話出来、祖父は父を許します
本丸は累に翻弄され痛い目に遭います。仕返しで「性転換ジュース」をお互い飲み性別が入れ替わります。着替えで胸がなくあそこも付いている事に累は焦り、更に丸恵にパンツをずらされ男だと判明、開き直り男としてめげずに張り切ります
丸恵のズボンが破け、伊代菜が縫ってくれ、夢はお嫁さんと聞き女やってる場合じゃないと気づきます。累は立しょん中に女に戻り、いつもの累となり本丸は伊代菜と結婚する為男を磨く決意をします
授業で感動的な話に伊代菜は涙し、本丸は給食は残さず食べると宣言、嫌いなピーマンも美味しく食べられこれは「実話っか」のお陰です。跳び箱では原子に対抗し80段跳べると豪語、事実跳べますが10分経って良かった分悪い事も起こり、忘れる事もありと散々です
懲りない本丸は「実話っか」で伊代菜を操りラッキースケベも拝めます。本丸は皆を褒め事実となり皆いい気分になる好サイクルです
「五芒星シール」
体育のサッカーで原子は偶然を装い本丸を蹴り先生は怒りますが、原子はオーバーヘッドを決め本丸は特訓して2週間後サッカーで勝負となります。サッカーボールくんと特訓し、「よく見る目薬・注目ん」でよそ見をすると目が痛みます。そこで体中を人格化し人混みの中サッカーボールくんを自在に操ります
オーバーヘッドでゴールも決めご機嫌な本丸、家に帰るとタルの「けんの魔法」で手と足が入れ替わり食事もままなりません(笑)勝負の日、魔法禁止とする本丸は靴を脱ぎ特訓の成果で足が手のように使えます。人格化した体の感覚を大切にした本丸は本領を発揮、ゴールを決めます
足でバスケのドリブルのようにボールを扱う本丸、ここで原子はラフプレーからボールを奪い得点、先生は怒りますが、本丸はまだ決着はついていない、先にもう一点ゴールした方が勝ちと提案、厳しい特訓を思い出します。原子のシュートを腹で受け止めた本丸、足が動かない本丸に代わり仲間が躍動します
すると本丸は手で走り伊代菜のセンタリングにヘディングシュートでゴールを決め、原子は伊代菜に言われ少し素直になります
伊代菜を想う本丸にりあは「五芒星シール」を貼り心に思った事が叶いやすくなると言います。事実井ノ頭公園に伊代菜はおり、二人は良い雰囲気です。伊代菜は地球の生態系の本を読んでおり、循環サイクルについて語り本丸は「あたまたーぼくん」で賢くなり理路整然と返し更に良い感じです
ボートに乗るとタルは「風々うちわくん」で強風を起こし本丸は伊代菜と密着、言葉も達者で更に見直されます。「ムードアップ蓄音機」から「ソードペンけしごむ」でナイスアシストのタルのお陰で腕を組み、仕上げの「矢あほれたくん」をタルは何発も打つと多くの女の子が本丸に惚れ浮かれます
伊代菜は呆れ去り、魔法も10分で切れ女の子達の彼氏にボコられ、結局伊代菜に膝枕され今日は最高の日だったというオチでこの巻は終わります
まとめ
今巻でも多彩な魔法・アイテムを駆使して本丸は奔走します。「しゅーかっちん」、「ねむけすっきりん」等新しいものや、以前も出て来た「実話っか」の効果的な使い方等もあり物語を盛り上げます。相変わらず原子とはドッヂボールやサッカーで張り合う事になりますが、最早この漫画の風物詩です
また、如何に伊代菜に振り向いて貰えるか苦心する本丸の思春期らしい心理描写が巧みです。本能に忠実な本丸ですからスケベ心は忘れずに(笑)そこがこの漫画の持ち味:お色気にも繋がります。ここでも江川先生の考えが反映された内容となっており、邪な気持ちでは事は上手く運ばないと読者に投げかけます
当時のジャンプの読者層を考えると教育的に良くないと思われる方もいたかと思います。まじかる☆タルるートくんはそういった声に応えるかのように物事は簡単に上手くはいかない、真摯に行動すれば事は上手く運ぶ等人生の理を暗に示しているかのようです。7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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