前回までのあらすじ
翌日ヒナタと会い、クリスマスのダブルブッキングに気づきます!気まずいナオトが稀咲のような事を言うので、タケミチがぼやくと何とヒナタも稀咲の事を知っているようなのです。小学校の頃同じ塾で、タケミチとも会っている事が判明します…
本心を隠しヒナタをフッたタケミチ
塾でトップの成績だった稀咲とヒナタは小学校まで一緒に帰る仲だったのです。そして、ヒナタは3人の出会いについて語り始めます…
小6の夏、塾の帰り道、公園で猫をいじめている不良にたてついたヒナタの元に突如正義の味方参上!とタケミチが現れ、逆にやられてしまいましたが、危機を救ってくれていたのです
ヒナタは負けるとわかっていて助けに来てくれた、勝てる人より100倍すごいよと言い、あの日君に恋しましたと告白します。タケミチはそんな前からずっとオレを好きでいてくれたのかよと感じ入ります。イブは海下公園で待ち合わせと決め、二人は別れます
未来の海下公園でヒナタをフッた事になっているタケミチは、今の状況でそんな事する訳ないと感じます。するとヒナタの父が現れ、ナオトが同じ警察官を目指している事を感謝されますが、タケミチは不良なのでヒナタと別れて欲しいと言われます
イブの約束の時、タケミチはヒナタに別れを切り出します。ヒナタは怒り狂い、タケミチを馬乗りして殴り去って行き、タケミチはこれでいいんだと自分に言い聞かせながら、やっぱり大好きだと涙します
例の4人で落ち合い、決行の場所は宇田川キリスト教会だと稀咲は言います。稀咲と半間が礼拝堂の外で大寿を待ち、先に教会の中にいるであろう八戒をタケミチが説得する事になります。タケミチは今度こそヒナタの未来を守ってみせると誓います
稀咲の裏切りで状況悪化
決行の日、千冬はタケミチに場地のたすきを託し、4人は現場に向かいます。教会の中には案の定八戒がおり、タケミチは説得を試みます。タケミチは懇々と諭しますが、八戒は家族の問題に口を出すなと聞きません
タケミチはヒナタと別れたと言い、彼女のためなら何だってするが、人殺しは絶対にしない、八戒が人殺しになったら柚葉が悲しむだろうと説きます。そこに稀咲達が足止めしているはずの大寿が現れたため(稀咲達は裏切ったのです)、八戒がドスで襲いますが、捕まってしまいます
八戒の殺しは阻止できたものの、逆に八戒が殺されそうなので、タケミチが声を掛けると、これで2度目だと、大寿は後ろをワザとがら空きにしながらタケミチを襲います!タケミチは今まで相手してきた奴の中で断トツの力だと戦慄します
大寿が八戒の秘密を打ち明けようとすると、柚葉が現れ、大寿の背中を刺してしまいます。柚葉は今日の事をタケミチからではなく、稀咲から聞いたと言うのです。タケミチは元の歴史でも大寿を殺したのは柚葉だったのでは?と感じます
しかし傷は浅く、タケミチの一声で気づいて致命傷を避けれたようです。未来を変えられたのでは?と感じるタケミチですが、状況は悪く、今度は大寿が柚葉をぶん殴ります
未来を変えろ!
柚葉は遮二無二立ち向かいますが再度殴り飛ばされ、タケミチが間に入ります。大寿・八戒を諭そうとすると、タケミチは張り倒されます。タケミチはキーは柚葉だと悟り、元の歴史でも柚葉が大寿を殺したものの八戒が庇い、稀咲の言いなりになり、黒龍を継ぎ東卍を悪に染めたという流れに気づきます
つまり柚葉を守れば八戒は悪に染まらないと理解したタケミチは勇敢に立ち向かおうとします。柚葉がドスを握りしめますが、三ツ谷がそれを制し、柚葉をタケミチに託すと、三ツ谷が大寿と対峙します
千冬は稀咲達に裏切られ縛られていたところを三ツ谷に助けられました。千冬は大寿と和平を結んでいた三ツ谷を敢えて呼んでいたのです。圧倒的強さの大寿の前で、三ツ谷は八戒のために意地を張り、踏ん張っているのです
すると乾が三ツ谷を後ろから棒で殴ってしまいます!元々乾がもたらした情報、彼が来るのは当然なのです。何してくれちゃってんだコノヤロぉぉ!とタケミチと千冬が怒声を挙げるところでこの巻は終わります
まとめ
タケミチとヒナタの馴れ初めは小6の頃で、無鉄砲だったタケミチの勇気にヒナタはずっと惚れているのです。折角両想いなのですが、タケミチはヒナタの父から不良とは付き合わせられないと言われ、ヒナタをフッてしまいます(未来と繋がってしまうのです)
ヒナタへの想いは変わらないタケミチは、八戒に人殺しはさせられないと作戦を実行に移しますが、八戒と大寿の接触は避けられず、その獰猛さに圧倒されます。ここで柚葉が大寿を刺しますが、これも致命傷とはなりません
このように微妙に未来とは異なる展開が重なり、最悪の事態は避けられそうですが、稀咲の裏切りに加え、情報をリークした乾まで現れ、大混乱の中、頼みの三ツ谷までやられ、タケミチ達の怒りの沸点は最高潮に達します!
柴3兄妹の因縁に決着をつけ、この場を切り抜ける事ができるのでしょうか?12巻に続きます…
おまけ
和久井健先生作品として次にあげるのはデザートイーグルです。新宿・ID偽造という闇ビジネスという点は、新宿スワンに通じる作風があります。こちらは少年マガジンコミックスです。全5巻と読みやすい内容となっています
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