前回までのあらすじ
みやびが去り遠峰の元へ行く夢を見て昨夜の事は覚えておらずあんなに燃えたのに…とマリー悪戯げです。男が現れ放漫で彼女を抱こうとするので雫がフライパンで痛打、事情を聞くと両親は離婚しておりネゴシアンの仕事を手伝いたいと言い出すと妻の血も流れていると父は拒否的でした
荒れたマリーは夜な夜な飲み歩いて持ち金を使い果たし男の家に転がり込みマフィアと付き合いのある最低な男が食わせ者で格安で高級ワインを入手出来るルートを紹介して貰うも偽物が混ざっており人に売るくらいなら全部一人で空けると40年築き上げた父の仕事を台無しにしてしまったとマリーが嘆きます…
偽物と本物を嗅ぎ分けろ!
雫はブラインドで様々な豊富な想起をしマリーは才能ってこういう事なんだねと納得します。雫はワインを愛する才能が大事だとし、例の高級ワインの中の偽物を嗅ぎ分けられると自信げです。ところが羽山の元で嗅ぎ分けると偽物が交じっていなく焦ります
抜栓すると偽物と分かり、韓国では出来たので瓶の香りから閃いた雫は戻り今度は完璧に嗅ぎ分けられ、羽山は雫に託します。夜通し選び続けそれは完璧で1本の間違いもありません。訳を雫は「天の声」を聴いたんですとボトル自体は本物で中身が違ったとします
「天の声」が俺に囁いてくれたと雫、羽山は豊多香の血を継ぐ者だと認めます。豊多香と切磋琢磨し挫折した羽山は才能がなくても小さい自分の城は築けるとマリーに戻って来いと人の生き方を決めるのはひとえに一途な思いー愛情です。こうして二人は仲直りします
羽山から1870年のエチケットもボロボロだった古酒ワインを飲んで豊多香が変わった事を語られ私の分は一本飲まずに取ってあるとそれは140年もの歴史を物語る塵や埃・黴の名残が張り付いています。神業で羽山が慎重にコルクを抜き注ぐと思ったより若い色です
帝国ビールと合併話
雫はこのワイン生きてると実感し若かりし豊多香の追体験をしておりあの時奴が感じた「何か」を感じ取ってみせてくれと羽山です。不毛の大地から不死鳥を想起した雫、その行方を追って「道」を歩み始めれば豊多香のようにもう後戻り出来ないです
空港で別れたと思いきや飛行機の隣にマリーが乗って付いて来てド・ゴール空港まで同席します。雫は悟りを開き親父の「原点」で苦しみながらでも進む事が出来ればそこに「道」が出来ると確信します。マリーと別れ日本への帰路今度は山下がアテンド、ボルドーに乾杯します
ワイン事業部に戻るとお通夜状態で帝国ビールと合併話が持ち上がり超ライバル会社なのです!あちらにもワイン事業部はあり業界老舗で30人もおり長介は5対5のブラインド勝負を仕掛けると勇みます。すると島本役員が現れ中原部長もおり両社役員の初顔合わせの晩餐会でワインを出す事になります
中原はこの危機に一手打ってくれ、乾杯のスパークリングを譲って貰うのが精一杯だとし、ここでトンチンカンな雫にみやび講釈で早くもチームワーク乱れまくりです(笑)
シャンパーニュでいい空気も騒ぎから両社の合併雲散霧消…
スパークリングの幅広さを知った雫、イメージが大事だといい着眼点で親睦を深める意図のスパークリングを想起、ここで山下から日本ーヨーロッパ路線のビジネスクラスで出すワインを選ぶテイスティング会があると誘われておりワイン事業部で出向く事になります
雫と長介は迷わず27番と88番で一致、盛り上がりいつの間にか雫の周りには人が集まっています。帰り際雫は幻のスペシャルスパークリングと近い香りがしたとワインショップに駆け込みます!留守番の川俣の元へ大荷物で現れた雫達、しかしその中にシャンパーニュは1本も入ってません
部の存続が掛かっている会食、そこに何と遠峰まで現れます!乾杯の1杯は雫達が選びそれはシャンパーニュではなく不穏な空気、そこで遠峰は酒神バッカスの祭壇が見えるとドイツのリースリングのスパークリング=ゼクトと看破します。一気に空気が変わりおかわり続出です
みやびのコメントも完璧で少数精鋭の素晴らしいメンバーだと島本自慢げです。「バッハラッハ」の街を意味する言葉を発した遠峰、彼に勝つのは至難の技です。いい感じの会食もいつしか産地で揉め始めこの日の騒ぎで両社の合併は雲散霧消してしまいます…
セーラと会食する遠峰は仏に行った雫と異なり伊に行っていました。木漏れ日みたいな「ブリュットNV」から母に似ていると遠峰、ここでローランから霧生から手紙が届いたと連絡です。モノポールにもセーラが現れみやびの表現に高評価、雫も手紙を取り出し次のステップという所でこの巻は終わります
まとめ
以前韓国でローランと抜栓せずに中身を嗅ぎ分けた雫は自信があり今回の羽山のワインを嗅ぎ分けようとしますが上手く行かず、原因は何と中身だけすり替えられているという種明かしでした!この事から覚醒した雫は見事選び分けられ、羽山親子は仲直り、豊多香の痕跡を確かに感じます
有給まで使って渡仏しただけにマラソンや今巻の嗅ぎ分け・古酒との出逢い等で成長した雫は日本に帰るとワイン事業部お通夜状態でライバル会社と吸収合併の危機です。私は同じ様な業界で吸収合併(私の会社の名が残りました)を経験していますが、小さい側だったら気が気でなかった事でしょう
このご時世大は小を束ね大きくなっていくのが定石です。同じ業界同士でライバル社に差をつけるのは吸収合併が盤石ですが、それによって立場が危うくなる人間も出て来ます。太陽ビールのワイン事業部は皆優秀ですが、今回の件は肝が冷えた事でしょう
結果どうやら雲散霧消に終わり事なきを得た様ですが、このご時世何が起こるか分からないという事を暗に示してくれていたのかもしれません。それすらワインに絡めるのですから流石神の雫ですね!霧生から手紙も届き使徒対決も8戦目、今回はどんな想起なのでしょうか?26巻に続きます…
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