前回までのあらすじ
魔界との扉を開こうとしている奴がおり、百聞は一見に如かずと蟲寄市に向かおうとするとコエンマより連絡があり界境トンネルが完全に開くまでに四段階あり、最終段階にはB級妖怪が出入り出来るようになり、更に魔界の奥底にはA級・S級妖怪もいるのです
霊界が管理しているのは魔界のごく一部で、B級妖怪全てよりA級以上の妖怪一匹が危険、一刻も早く穴を広げているヤツを見つける事となり、裏では死んだはずの戸愚呂(兄)が何者かに敵をとって下さいと頼んでいます…

七つの言葉…奴らのニックネーム
蟲寄市人口25万人、今ここに暗黒の扉が開きつつあります。仙水が船に乗る男と話しています。幻海は海藤の魂を戻し、改めて3人は自己紹介、能力に気付いたのは一か月程前で武術会終了直後です。コエンマは穴が直径2kmに達するまであと三週間で術者を倒すしかないと言います
焦る幽助に幻海は冷静で敵の数・ボス・能力の三つを知る事が先決です。飛影はB級の中位妖怪にランクされており、ジャマもしないが助けもしないと去り、二日後二手に分かれて街の様子を見る事になり、街中蟲だらけです。穴の中心を見に行った蔵馬達はただの原っぱに行き着きます
幽助達は誰かの領域に踏み込んだと悟り「麻雀クラブつみこみ」に入ります。早速客と揉め、城戸が領域を広げると逆に’’盗聴’’で世界を狙うというプロボクサー志望にやられます。幽助が右ストレートでぶっとばすとし、読まれても更に早く彼を沈めます
柳沢は彼をコピーしシロと判断、能力を活用すると術者が判明、頭を撃たれます!七つの言葉から暗黒天使=仙水と門番=樹、あと5人がいると思われ、撃たれたのは実は消しゴムで仙水の仕業ではなく、狙撃手=羽霧のようです。病院で2人が虫に刺されますます能力者が’’医師’’である疑いが強くなります
3人でバラバラに探す事になり城戸が神谷先生に事情を説明すると実は彼は今日休みのはずで、彼が’’医師’’だったのです!看護師と城戸が斬られ倒れます
桑原念願のメガリカ来日ライブも…
大事となり、幽助が現場に着きますが城戸は喋れない為伝えられず、’’影’’で’’医師’’が「かみや」だと伝わると神谷は本性を現し、幽助の連撃にも立ち上がりその動きとタフさ加減は並の人間の体力じゃありません。幽助が霊丸で左腕を千切りますが’’結合手術’’も出来ると治してしまいます
神谷は看護師を盾に取りますが、実はそれは柳沢で液体を掛けられもう逃げられません。血清もブドウ糖で嘘と判明し幽助怒りの鉄拳で皆の斑点が消え幻海が神谷を蘇生し一先ず決着します。二日後単独行動は避ける事を確認し、城戸は衰弱が激しく病院に逆戻り、敵はまだ六人います
2人の元にぼたんが現れ、穴が広がりきるまであと一週間しかないと言われます。その代わりコエンマは場所を入魔洞窟と特定、早速向かおうとすると桑原は今日メガリカの初来日ライブがあると言って聞かず、蔵馬までおらず幽助は単身乗り込むとイキり幻海に止められます
桑原はライブを満喫しカラオケの流れですが、雨が得意の御手洗が現れ仲間が捕まります
仙水忍=元霊界探偵で幽助の先輩⁉
血を液体に混ぜる事で液体生物を創り出せ、凄む御手洗に桑原は完全に霊力が消失したままでなす術がありません。幻海は桑原の元に幽助を向かわせます。桑原一派は液体生物に取り込まれ危機ですが、実は御手洗が探していた次元を切り裂く能力者が桑原で一閃し桑原は全員連れて幽助のマンションに行き着きます
御手洗は’’黒の章’’というビデオテープの存在を語り、蔵馬は知っています。幽助に諭され御手洗は泣き、彼はもう無害です。蔵馬は実はコエンマと会っており、首謀者の正体について問うと仙水忍=元霊界探偵だと言われます。正義感が強い反面融通が利かないところがあり、ある事件で一転して人間不信になります
界境トンネルを塞ぐ指令の際当時妖怪捕縛のスペシャリストとして台頭していたのが左京です。仙水はこの世とは思えぬ悪の宴を見てしまいそこにいた全ての人間を殺します。’’黒の章’’に異常な興味を示し10年が過ぎ何故今動き出したのかは謎です。マンション向かいから羽霧にサイコロを撃たれ桑原が御手洗を庇います
盗聴器が仕掛けられており、外で2人は仙水達と対峙します。幽助は全力で殴りに行きますが軌道を変えて反撃して来る烈蹴拳です。更に霊光烈蹴拳から烈蹴紅球波を放ちこれが合図となり巻原と天沼が全面戦争だと覚悟を決めるところでこの巻は終わります
まとめ
今巻から新たな敵として七人の刺客が登場します。界境トンネルはその加速度的成長で対応が急務な中、仙水・羽霧・神谷・御手洗等異能を持つ強者の登場に、幽☆遊☆白書が新たなフェーズに突入した事を予感させます。飛影が当てにならない中、二手に分かれて捜索、元凶に行き着きます
特に病院でのパニック描写は切迫感があり、非常にハラハラさせられました。元々妖魔が出てくる作品なので、このおどろおどろしい雰囲気は恐怖感を煽り、後のジャンプ作品(BLEACHや呪術廻戦等)にも活かされたと思われます
霊力を失っていた桑原がメガリカパワーでか?(笑)再び剣を振れたのは朗報ですが、この新たな敵、特に元霊界探偵で幽助の先輩でもある仙水忍の存在が不気味です。巻末に登場した2人もなにやら異能の持ち主の様で不穏な雰囲気がより作品世界に没入させます…15巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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