前回までのあらすじ
玄弥は鬼を喰うことで一時的に鬼の体質になれ、身体能力も低く呼吸も使えないものの特異体質で鬼殺隊唯一の逸材でもあるのです。枝の鞭を「ヒノカミ神楽 炎舞」で斬ると、また本体は逃げているのです!玄弥が馬鹿力で大木を投げ命中させます…
鬼化した禰豆子が太陽を克服!
夜明けが迫る中、何としても鬼を倒したい炭治郎は善逸の言葉から全集中・雷の呼吸の事を思い出し、ド根性で鬼の頸に刀を掛けますが、鬼は巨大化し襲ってくるので、玄弥・禰豆子で攻め、火あぶりにしますが崖から落ちて更に逃げます(炭治郎の刀が頸に喰い込んだ状態です)
すると時透から鋼鐵塚が研いだ刀を投げられ(まだ第一段階までしか研いでいません)、炭治郎は「円舞一閃」でついに鬼の頸を斬ります!夜が明け始め、鬼でもある禰豆子の心配をしつつ、今倒した鬼の舌に’’恨み’’とあり、本体は’’怯え’’だったので、舌の文字が違う事に気づきます
間に合わないと諦めかけた炭治郎を禰豆子が蹴り飛ばし、逃げる鬼の心臓の中に本体がいると悟った炭治郎は渾身の一太刀を放ち、鬼は過去が走馬灯のように過り逝きます。勝った…禰豆子を犠牲にして…と思っていると、何と禰豆子は口の枷が取れ生きており、「おはよう」と言うのです!
珠世は禰豆子の血の変化について感じ入る部分があり、近いうち太陽を克服すると感じていました。完全に鬼化は解けていませんが、禰豆子の無事に皆喜びます。鬼舞辻はもう青い彼岸花を探す必要もない、太陽を克服する者が稀有な体質だとし、禰豆子を取り込めば私も太陽を克服できると喜びます
鬼舞辻は平安時代に鬼となり、日の光の下を歩けない事をずっと悔いており、青い彼岸花からの薬の作り方が分からない中、もう一つの方法・太陽を克服できる体質の者を探すこと(=禰豆子)に活路を見出します
緊急柱合会議
刀鍛冶の里は’’空里’’に拠点を移し、炭治郎は例によって療養生活に入ります。禰豆子は言葉を話し、その美しさに善逸は騒ぎ立てますが、伊之助と呼ばれ激怒します(伊之助は二日前から禰豆子に伊之助と覚えさせていたのです)
産屋敷邸で緊急柱合会議が開かれ、耀哉の代理であまねが対応します。禰豆子の事で鬼舞辻が目の色を変えて狙って来ることが予想される中、上弦の肆・伍との戦いで甘露寺・時透に痣が発現した事に触れ、炭治郎が最初の痣の者で、それに感化され柱二人にも共鳴したのだと…
甘露寺が直感からトンチンカンな返答をしていると、時透は感情の爆発・心拍数(二百以上)・体温(三十九度以上)という際で死なないかが痣が出るかの別れ道だと言います。あまねは痣の訓練について、既に発現してしまった方は選ぶことは出来ない…と意味深です
義勇と不死川が喧嘩になりそうになり、悲鳴嶼が制し、提案があると持ち掛けます
炭治郎の下に鋼鐵塚が現れ、煉獄の鍔を付け更に漆黒の深さの増した’’滅’’の文字の記された刀を研ぎ終え炭治郎に託します。玄弥が病室が煩いと文句を垂れると、壁をぶち破って伊之助が現れ、合同強化訓練が始まると息巻きます
合同強化訓練
禰豆子の太陽克服により鬼の出没がピタリと止み、’’柱稽古’’が始まります。ご機嫌斜めだった善逸も炭治郎から礼を言われるとゴキゲンに変わります。柱稽古ではまずは元・柱:宇髄がしごく基礎体力向上から始まり、甘露寺による地獄の柔軟、時透による高速移動の稽古と重ねます
更に蛇柱による太刀筋矯正、風柱による無限打ち込み稽古、岩柱による筋肉強化訓練と続きます。既に痣が出ている者は常に’’痣状態’’でいられる訓練もし、隊全体の力の底上げを図ります。そんな中、義勇のみ稽古を付けず、炭治郎が訪ねると自身が水柱ではないと言い、柱が不在な事を嘆きます
産屋敷に根気強く話をしてやってくれないかと言われ、炭治郎は義勇にしつこく付きまとうと根負けして義勇は最終選別を突破していないと打ち明けます。錆兎がほとんどの鬼を狩り、気が付いたら義勇は生き残っており選別に受かったが、水柱になっていい人間じゃないと言うのです
炭治郎は錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか?と問い、義勇は大事な事を思い出します。炭治郎が早食い勝負を提案する中(笑)、義勇も稽古に加わります。珠世の下に耀哉からの使いの鴉が現れ、鬼舞辻を倒すために協力しようと産屋敷邸に来るように言われます
炭治郎は全快し、稽古に参加、他の者が足踏みする中どんどん先へ進みます。伊黒のところが難関でしたが無事突破し、不死川の道場に向かうと逃げ出した善逸と遭遇、どうやら相当厳しい訓練のようです。想像以上の厳しさに初日でボロボロの炭治郎です
不死川実弥は弟である玄弥と言い争っていると、炭治郎は実弥の一撃を受け切り一発入れ、大乱闘となり、風柱との修行は中断の上接近禁止が命じられ、不死川兄弟の仲を取り持つことはできなかったのです。善逸と岩柱の下へ向かうと、伊之助たちは滝で修業しており、火あぶりになりながらまた涼し…と悲鳴嶼が涙しながら二人を招いたところでこの巻は終わります
まとめ
炭治郎は一瞬禰豆子を犠牲にしてしまった…と感じながらついに鬼を倒しますが、禰豆子は無事でしかも鬼化しながら尚太陽の日を克服してしまいます!口の枷も取れ、しゃべれるようになった禰豆子は最早ヒロイン顔負けの可愛らしさです
この事は両陣営に衝撃を与え、鬼舞辻は二つの選択肢があった中後者の禰豆子狙いに方向性を変えます。また鬼殺隊側はその事を警戒すると共に、痣が発現した炭治郎・甘露寺・時透を中心にしながら合同強化訓練を行い隊の底上げを図ります
稽古は苛烈を極め、多くの者が足踏みする中、炭治郎は覚醒を続けており、日は掛かりますがどんどん先に進みます。途中不死川兄弟の間を取り持つ事に失敗しますが、接触禁止を言い渡され、次の柱は悲鳴嶼が待っています
伊之助は極寒の滝修行で鬼気迫る形相の中、果たしてどんな修行が待っているでのでしょうか?16巻に続きます…
おまけ
今巻までの内容はアニメでは「刀鍛冶編」として描かれています。狼バンド:マンウィズも主題歌に加わり、これは伊之助の猪頭との連動かな?とつい考えてしまいますが(笑)、見事にアニメにフィットしたヒット曲となっています
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