「進撃の巨人」20巻のレビューです
進撃の巨人 attack on titan20巻【電子書籍】[ 諫山創 ]
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獣の巨人にはエルヴィン、リヴァイたちが、超大型巨人にはエレンたちが立ち向かいます
これまでのあらすじ
ウォール・マリア奪還作戦、獣の巨人が投げた樽の中にベルトルトはいました
空中で超大型巨人になり辺り一面を破壊するはずでしたが、鎧の巨人が半死半生になっていたので止めます
アルミンはベルトルトに交渉を試みますが拒絶され、覚悟を決めたベルトルトはミカサをも跳ねのける強さを見せました
そして・・・ついに超大型巨人が現れます
20巻の展開
シガンシナ区では超大型巨人が出現しハンジは消息不明になります
鎧の巨人が復活する中、アルミンに指揮権が渡りますが彼は怖気づいてジャンに任せることにします
ウォール・マリアの外では獣の巨人にリヴァイ、エルヴィンたちが挑みますが、相手の投石になすすべがなく一方的にやられていきます
リヴァイはエルヴィンを叱咤し、決死の作戦を決行しました
夢を諦めて死んでくれ
獣の巨人が投げる石つぶての威力は圧倒的で調査兵団はもちろん、障壁になる家屋も破壊されて行きます
残ったのはリヴァイ、エルヴィン、そして新米の調査兵団のみ
撤退しかないとリヴァイは考えますがエルヴィンには策がありました
しかし、それにはリヴァイ以外全員の命を捧げる必要があります
エルヴィンはエレンの家の地下にある秘密が知りたくて死にたくありません
エルヴィンは彼の父と自分で立てた仮説の答え合わせがしたいのです
その答えのためなら全てを捨てても良い・・・
しかし、エルヴィンは彼の命令で死んだ仲間たちが自分が捧げた心臓がどうなったか知りたがっていると言います
何も決断できないエルヴィン、そんな彼にリヴァイはこう言いました
夢を諦めて死んでくれ
新兵達を地獄に導け
「獣の巨人」は俺が仕留める
それを聞いたエルヴィンは安らかな顔を浮かべます
エルヴィンの悲願がすぐそこにあるのにリヴァイは彼に死ぬことを求めました
はたから見ているとそこはみんなを裏切ってでも生き延びた方が良いのではないか、と思うところですが、そうするにはエルヴィンは亡霊を背負い過ぎているようです
ひたすら部下を率いて戦って来た彼は好きだった女性はもちろん、悲願まで得られないという、何とも切ない結末を迎えました
誰よりも勇敢な人
超大型巨人はハンジたちを吹き飛ばして登場しました
そのため現場の指揮はアルミンに移ります
しかし彼が苦し紛れに出した命令はすぐにジャンに否定され、彼はジャンに指揮を譲ることにしました
ジャンは一時指揮をとることしますが、アルミンに打開できる策を考えるよう言います
弱点の分からない超大型巨人の脚にエレンは組み付きますがあっさりと壁まで弾き飛ばされてしまいました
決死の覚悟でミカサたちが雷槍を打ち込もうとしますが熱風ではじき返されてミカサは負傷します
そのミカサに反撃の糸口を聞かれてもアルミンは何も策を提示できません
さらに鎧の巨人も復活してしまいさらなる絶望に落とされました
しかし、アルミンは超大型巨人の変化に気付き、すぐに対抗策を考えだします
エレンとアルミンで超大型巨人を討つのですが、それはアルミンの命と引き換えになりました
エレンは彼の亡骸を見て言います
クソ・・・わかっていたハズなのに・・・
お前が誰よりも・・・
勇敢なことぐらい・・・
アルミンはジャンに指揮を変わってもらうという情けないところを見せましたが、最後はみんなを命と引き換えに救ったという名シーンです
最後に
他に見て欲しいところは
コニーのやけくそな冗談
調査兵団に入ったことを後悔する新米
アルヴィンの檄
ヒッチを思うマルロ
アルミンの空元気
崩れ落ちる超大型巨人
というところです
メインキャラクターが次々に倒れるという過酷な展開でした
しかし、その分敵にも打撃を与えているところが救いです
まだ能力が未知数である四つ足の巨人が残っていますが、次回無事その巨人を仕留めることができるでしょうか
そしてエレンたちは海を見ることはできるでしょうか
メインキャラクターが死んでもまだまだ物語は続いて行きます
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