キャプテン5巻(集英社文庫)の表紙
【中古】 キャプテン(文庫版)(5) 集英社C文庫/ちばあきお(著者) 【中古】afb
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キャプテン丸井がバッティングしている姿が描かれています
目次
墨谷快進撃の巻
決戦 墨谷対青葉の巻
泥まみれの熱戦の巻
九回の攻防の巻
気力のシーソーゲームの巻
死闘!十八回の巻
サヨナラホーマーの巻
新キャプテン登場の巻
8話収録されています
キャプテン第5巻のあらすじ
地区予選で江東中学と対戦している墨谷2中は先発の近藤が相手打線を全く寄せ付けずに1回表の江東中学の攻撃に三者三振に切って取ります
1回裏の墨谷2中の攻撃は先頭の高木がヒットを打って出塁します
続く加藤に対して「いっぱつかましてやれ」と声をかけるイガラシに対して、キャプテン丸井はこういう場合はバントでセカンドにランナーを送るべきだと言います
ただ加藤がヒットで続いて無死1,3塁で3番丸井を迎えます
丸井はスクイズで先制点という考えですが、イガラシは丸井にも一発大きいのをかましてやれと言います
丸井はイガラシに江東中学をなめすぎなのではないかと言いますが、イガラシは青葉の1軍の偵察を警戒して手の内を見せない考えを持っていました
結局墨谷2中は青葉に手の内を見せずにピッチャー近藤はド真ん中ばかり投げて三振を取りまくり、攻撃陣は細かい作戦なしで派手に打ちまくってわずか2回で16対0というコールド勝ちを収めるのでした
そして青葉学院は2軍メンバーで勝ち上がり、墨谷2中は青葉の偵察を警戒したプレーながらも勝ち上がって、この両校による決勝戦となります
青葉が先攻、墨谷が後攻で試合は始まり、墨谷の先発近藤は青葉の先頭打者中村にヒットを許します
続く2番打者藤田にツーランホームランを打たれて2点先制されます
ここから近藤は丹念にコースを突く投球で何とか後続を打ち取って1回表を2点で切り抜けます
1回裏の墨谷2中ですが、相手は春の選抜で無失点でチームを優勝させたエースの佐野です
墨谷2中は何と佐野から6連打であっさりと逆転します
青葉学院はエース佐野をバックの好守備が盛り立てますが、この回に4点をあげて墨谷2中は2点リードとなります
試合はここからお互いのチームの守りあいで失点を許さずに4対2のまま9回表の青葉の攻撃になります
9回の青葉の攻撃は先頭打者の2番藤田がツーベースを放って出塁します
3番打者を迎えますが、ランナーを忘れて投球した近藤のために3塁に走られて無死3塁になります
ここで青葉はスクイズをしてきますが、ピッチャーフライになります
ただ足がもつれた近藤がこれを取れずに無死1,3塁になります
ここで青葉の4番打者にスリーランホームランを打たれて5対4と逆転を許します
そして近藤は肩を故障していることがわかります
近藤をリリーフしたイガラシは後続を切って取り、9回裏を迎えます
先頭打者は3番丸井ですが、ファーストゴロを打ってしまいます
しかし1塁ベースカバーに入った佐野が倒れてしまい、無死1塁になります
佐野は1球の失投も許されない墨谷打線を相手に投げてきて、疲れがピークになっていたのでした
佐野は降板し、リリーフした大橋からイガラシがツーベースを放って無死2,3塁になります
続く打者の犠牲フライで同点になり、1死3塁とまだチャンスです
ただ次の打者の打球は3塁線へのライナーでダブルプレーになり、延長戦になります
墨谷2中はイガラシの巧みな投球とナインの好守で青葉打線を抑え、一方青葉は厚い選手層を生かした投手交代とバックの好守備で墨谷を抑えていきます
そして延長17回まで来るのですが、ここまで来ると墨谷の選手層の薄さがはっきり表れ始めます
17回の青葉の攻撃は得点圏にランナーを出してヒットが出ますが、墨谷の好守備に阻まれます
ここで本塁に突っ込んだ青葉の選手が肩を外してしまい、タンカで運ばれます
青葉の選手はこう負傷者が多いとこの試合に勝っても全国大会が大丈夫なのかという心配をしだします
すると青葉の部長は相手の墨谷はもはや全国大会出場は不可能なボロボロの状態でも戦っている、それに勝つにはこっちもこの試合だけを考えて捨て身で戦ってこいと選手たちにハッパをかけます
試合は延長18回に突入し、墨谷2中はピッチャーイガラシをはじめナインたちは疲労しながらも何とか青葉の攻撃を無失点に抑えました
18回裏の墨谷2中の攻撃は先頭の加藤が三振、続く丸井はヒットで出塁します
そして4番のイガラシの打席ですが、ランナーの丸井は走れる状況ではなく、イガラシ自身の疲労も限界に来ていました
ここでイガラシは一振りにかけて思い切りバットを振りぬくと何とサヨナラホームランになって墨谷2中が勝つのでした
全国大会出場が決まったものの、この青葉戦ですべての戦力を失った墨谷2中は棄権することになるのでした
そして墨谷2中野球部は丸井たちが卒業し、イガラシがキャプテンになって新たなチームがスタートするのでした
キャプテン第5巻のみどころ
このキャプテン5巻ではやはり、青葉との死闘が見どころと言えます
「キャプテン」の中では中学野球なのに試合は9回まであり、延長戦も18回まである設定になっています
高校野球などを見ていても延長18回ぐらいまで戦っても選手たちがボロボロになってはいないので、少しオーバーに表現している気もしますが、墨谷2中、青葉学院の両校の選手たちのファイトには感動させられます
そしてこの試合でまたもや青葉の部長にも感動させられました
全国大会の心配をする青葉ナインたちに捨て身で戦えとハッパをかけ、サヨナラホームランを打っても走れないイガラシを見て、キャッチャーに手を貸してやれと声をかけます
この青葉の部長は相手チームでありますが、素晴らしい方だとまた思わされました
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