『キャプテン』10巻のあらすじとみどころ|北戸中学のファール戦法に耐えられるか!?

キャプテン10巻(集英社文庫)の表紙

キャプテン(10) (集英社文庫) [ ちばあきお ]

 

キャプテンイガラシがグローブを持って打球を追う姿が描かれています

目次

炎天下の激闘の巻

快調!墨二打線の巻

勝負は頭脳だ!の巻

あせるな墨二!!の巻

全力でぶつかれの巻

 

5話収録されています

 

キャプテン第10巻のあらすじ

キャプテン10巻は全国大会の準々決勝戦で北戸中学と対戦するところから始まります

北戸中学は東北から初出場で名門校を接戦でくらいついて勝ち上がってきたということです

試合前のミーティングの場に北戸中学の試合ぶりを偵察してきたOB丸井が現れます

丸井によれば北戸中学はとても粘りのあるチームで、接戦になればなるほど力を出してくるみたいです

また北戸中学のエースの球は重くて、回を追うごとにコントロールが良くなってくるので早い回のうちに点差を開いておく必要があると言います

試合前の北戸中学のノックですが、外野守備はエースの球が重いせいか前進キャッチの練習ばかりです

試合は北戸中学の先攻で開始し、墨谷2中の先発はイガラシです

イガラシは何とか北戸中学の攻撃を3人で抑えますが、北戸中学の打線はきっちりとイガラシの球を捕えてきていました

1回裏の墨谷2中の攻撃は1番打者の曽根が前進守備のセンターの頭を超える2塁打を放ちます

2番牧野も前進守備のライトの頭を超すツーベースでまず1点先制です

するとここで北戸中学の外野守備は定位置に戻ります

3番久保の時に2塁ランナー牧野が3塁への盗塁を成功させ、久保はスクイズを意識させておいてのヒッティングでレフト前ヒットで2点目を取ります

続く4番イガラシがライトへのツーベースで無死2,3塁になります

そして5番近藤の時に全く相手守備がスクイズの警戒をしていないのでスクイズのサインが出ますが、サインを見落とした近藤がヒッティングに出てレフトフライに倒れます

6番小室はライト戦への3塁打を放って2点追加し、4点目を取ります

7番佐藤の打席でスクイズをしますが、ピッチャーフライでダブルプレーでチェンジになります

2回表の北戸中学の攻撃は4番からですが、イガラシは真ん中ばかり投げていきます

4,5番はいい当たりをするのですが、アウトになります

実はイガラシの狙いは調子を上げようとブルペンで調整する相手エースの戸田にその時間を与えないようにすることでした

続く6番打者をライトフライに打ち取って2回表が終了です

ここで近藤がブルペンで投げ込みをしようとしますが、イガラシは北戸中学の打線は近藤のような重い球には強いから自分が最後まで投げると言います

2回裏の墨谷2中の攻撃は8番イガラシ慎二がセンター前ヒットを打ちます

続く9番松尾が送りバントをしますが、フィルダースチョイスで無死1,2塁になります

1番曽根が送りバントを決めて1死2,3塁から2番牧野はスクイズをしますが、ピッチャーフライでダブルプレーでチェンジになってしまいます

試合は立ち直ったエース戸田に抑えられますが、イガラシも無得点に抑えて7回まで来ます

墨谷2中はこれまでの試合では近藤に継投してきたのですが、北戸中学の打線が近藤の球に相性がいいと気づいてイガラシが最後まで投げ切る気でいることに北戸中学は気づきます

そして北戸中学の打線はわざとファールを打ってイガラシをバテさせて近藤を引っ張り出そうという作戦に出ます

イガラシは相手打線の粘りの前に苦しみますが、三者凡退に抑えます

ただマウンドを降りるイガラシはフラついていました

試合は8回表の北戸中学の攻撃ですが、またもやファール戦法できます

先頭打者を打ち取ったものの、次の打者に死球を与えてしまいます

ただ次の打者のバントがピッチャー前に転がり、ダブルプレーでイガラシはファール戦法で疲れながらも抑えるのでした

8回裏の墨谷2中の攻撃は2死1,2塁から3番久保が四球を選んで2死満塁で4番のイガラシの打席です

イガラシはレフト前ヒットで1点追加しますが、イガラシはフラついていて1塁への到達が遅れます

1塁にボールが返球されますがセーフになり、この間にホーム突入を狙ったランナーがアウトになってこの回の攻撃は1点で終わるのでした

5対0で9回表の北戸中学の攻撃を迎えますが、ここでスタンドにいるOB丸井からイガラシから近藤に投手交代するようにアドバイスされます

そのアドバイスを受け入れて登板した近藤は先頭の8番打者を何とか打ち取りますが、打球はきちんと捕えたあたりでした

続く9番打者の戸田がライト前ヒットを打ち、1番佐山はバントをしてきます

このバントを近藤が2塁で封殺し、2死1塁になります

続く2番打者増本がライトへの2塁打で2死2,3塁になったところで10巻が終了です

 

キャプテン第10巻のみどころ

このキャプテン10巻では準々決勝戦が描かれていますが、野球における駆け引きの妙がよく描かれていたと思います

相手の前進守備から1,2番が相手の外野の頭を超すヒットを打ち、相手守備が定位置になると3番久保がレフト前に落とす攻撃は見事でした

そして北戸中学のエース戸田にブルペンでの調整時間を与えないようなイガラシの真ん中への投球、それから近藤を引っ張り出すための北戸中学のファール作戦と盛りだくさんです

墨谷2中のピンチの場面で10巻が終了しているので、次巻以降が相当楽しみな終わり方でした

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