前回までのあらすじ
一方遠峰はスタッフ総出でアポ取りさせマキを帯同し国内外の面識のあるワインコレクターに片っ端から連絡です。大倉の「~プラチナ」’69年は宝箱を想起させ、その後も彼の珠玉のコレクションから雫同様「第十二の使徒」が「ワインの魔女」ともいえる存在=古酒と定めます
雫は藤枝に相談しそこに怪しい紳士が登場、それは有名な作曲家=都山で松谷優未香と20年来のコンビですが今度こそコンビ解消だと意味深です。秋絵が現れ諭されると二人の曲が有線からタイミング良く流れ、松谷登場、「~バージュ」’66年のようになりたいと本音で語らい和解します…
秋絵がガンの可能性⁉
遠峰は古酒捜しにムーンリゾートの月野の古い旅館を訪ねます。食事となり自身の人生の一コマをイメージ出来る古酒を「お題」とし、若い頃決裂した父そのものと父の残像をワインで表現、遺言は旅館の玄関の2本の軒柱だけは残して欲しいとし、心揺さぶる物語だと「~ロングヴィル・バロン」’59年を楽しみます
月野は翌日カーヴに案内し、遠峰は敢えて飲まずに済ませ彼が描き出すイメージが知りたかったと存分に感じたので次のコレクターへと急ぎマキは他人の人生すらも自らに取り込もうとしているのねと恐ろしく感じます。一方雫は古酒として飲む事を前提に造られたワインに絞ります
藤枝は古酒の状態を確かめたいと秋絵を誘いますが秋絵は吐き気を催し妊娠だったら目出度いと藤枝喜びますが秋絵はトイレで血を吐いてしまいます。秋絵は明日病院に行く事にし、事業部では「バローロ」の古酒を開け「~リゼルヴァ」’58年は長介も「使徒」でないと認めます
まずはイタリアの古酒からと長介のコレクション目当てで、モノポールで藤枝と相談、秋絵は精密検査の必要があるとガンの可能性があるようです
ステージⅣと宣告も内緒にする秋絵
河原毛はスペインワインセットがバカ売れし「社長賞」を頂き懸案のイタリアの古酒2本購入、「アッレ・ムーラ」’71年に「アマローネ」’73年と素晴らしいワインですが雫が飲んだ=「使徒」ではありません。長介は最初からイタリアワインじゃないって分かってたのです
ステージⅣと宣告された秋絵が絶望する中、雫の相談に藤枝は絞るとしたら仏以外ないと確信的で、可能性の低い方から試して切り捨てていくべきとまずはローヌワインですが管理している秋絵はまだ戻りません。秋絵は幼児に心配され、折り鶴を貰い、藤枝に気づかれる…だったら…と思案します
秋絵戻るも雫達もおり言い出せず、色々試し雫は「第十二の使徒」をボルドーかブルゴーニュの歴史ある古酒に絞り込みます。秋絵に惚気る藤枝、秋絵はタイミングを逸し最後に残された時間を「モンローズ」みたいに生きようと決めます
遠峰久々の京都で甘糟を訪ね香花と昔語りしボルドーの古酒を開け遠峰の鮮烈なイメージに香花うっとりです。マキが肩見狭い中、香花はトンチンカンな事を口走り何か様子が変です
古酒コレクターの秋絵の元夫=吉岡の願いとは⁉
遠峰は余興で同じ銘柄のブラインド当てを提案、香花は時間の感覚が混乱しており’71年という古いワインを最近の若いワインの様にテイスティングしてしまったのです。ソムリエに問うと彼女は若年性アルツハイマー病を罹っていると白状します
1年程前から様子がおかしくなり忘れっぽく感情的で鬱っぽい様子でふさぎ込む事もあり、大事なコンクールの審査員をすっぽかし病院で検査し今後日常生活に介助が必要になると言われていました。今調子が良いのは遠峰が来た事が大きく、一番輝いていた時間を共有したからです
遠峰は改めて香花と二人で飲みたいワインがあると言い、香花は聖ミクラーシュ教会を想起、「~ラフィット・ブラン」’03年はあの時飲んだワインです。あなたの記憶をワインに託したいとプラハのあの素晴らしかった夜のように…と抱き合います
一方セーラはモデル後雫とランチで最近知り合った古酒コレクターが居ると紹介します。お忍びスタイルでも目立つセーラと待ち合わせし吉岡の元へ向かうと秋絵の写真を見つけます!元妻だと言い、セーラは秋絵だと勘付いています。軽井沢のレストランに無理言ってケータリングを楽しみます
雫はマリー・アントワネットの微笑みを想起、更に倉敷の街並みも想起し古酒には若いワインにはない魅力があります。流石豊多香の息子と感心する吉岡が別れた妻とお知り合いでは?彼女がどこで何をしているのか教えて欲しいと請う所でこの巻は終わります
まとめ
先述の通り今巻のキーマンは秋絵です。体調を崩し病院に行くとガンのステージⅣという最早末期状態、事実を藤枝に告げられず自分だけの内緒としてしまいますが、明らかに様子がおかしく藤枝は最初妊娠?と逸りますが、この重い事実を受け入れられるか不安が残ります
秋絵は気丈に振る舞いますが、誰かの助けが必要な状態、愛する人を心配させたくない想いから打ち明けられない苦しい立ち位置です。ここで遠峰も若年性アルツハイマー病の香花との逢瀬でこちらもワイン絡み、病とワインという命題を読者に投げ掛けます
セーラの伝手で古酒コレクターの吉岡の元に赴く雫、ここで秋絵の写真があり何と吉岡の元妻のようです。この広い世の中で何とも狭い人間関係、吉岡は未だ未練が見え隠れします。生死の境にある秋絵を巡る吉岡と藤枝との三角関係、ワインは一体どんな答えを導くのでしょうか?42巻といよいよ物語も大詰めです…
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